全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第346話「訳ありなお茶会」

 

 

 ある日の弦巻家。飛鳥、モカ、千聖は能力者関係の話をするために集まっていて、こころはお茶菓子を選ぶために席を外している。

 

飛鳥「態々来ていただいてありがとうございます」

千聖「仕方ないわ。家で話しても家族から変な話をしてると思われるのも嫌だし」

モカ「そうだね~。中二病だと思われるから、あこちゃんとキャラかぶっちゃうよ~」

飛鳥「キャラとか言わない」

 

 モカの言葉に飛鳥が困惑した。

 

モカ「でも思ったんだけど~。飛鳥くんってなろう系主人公っぽいよね~」

飛鳥「うん。そうだね…」

 

 モカの発言に飛鳥が遠い顔をした。

 

千聖「なろう系って何かしら?」

モカ「最近はやっている主人公で、何でもできて女の子にモテる主人公の事ですよ~」

飛鳥「モテた記憶ないんですけど…」

モカ「あるじゃん。『何かがあったシリーズ』とかで」

飛鳥「あー」

 

 モカの言葉に飛鳥が反応した。

 

飛鳥「本当に申し訳ない」

モカ「まあ、二次主人公じゃなくても、女の子がそう簡単に惚れる訳ないもんね~って言いたいけど、飛鳥くんは冗談抜きで素質あるよね~」

飛鳥「喜んでいいのかどうかわかりません」

千聖「その、二人で盛り上がっているところ申し訳ないのだけど、もう少し詳しく説明してもらえるかしら?」

モカ「いいですよ~。多分女優のお仕事で、そういう作品に出るかもしれませんし~」

 

***********************:

 

『なろう系主人公あるある:髪の毛は黒』

 

飛鳥「該当してますね」

モカ「まあ、髪の色が黒じゃなかったら、髪を染めてるかくらいだよね~」

飛鳥「高校生デビューをしようとして金髪とかにしたら、事故ってそのまま異世界転生なんて事も…」

千聖「確かに黒の方が普通ってイメージがあるわね…」

 

『なろう系主人公あるある:チート級に強い』

 

飛鳥「なろう系じゃなくても、チート級に強い主人公いくらでもいると思うんですけど…」

モカ「ドラゴンボールやワンピースがそうだよね~」

飛鳥「悟空さんは作中で結構修業してるけどね。ルフィさんは少ないような…」

千聖「どうして『さん』付けなのかしら?」

飛鳥「pixivの二次創作の関係もありまして…」

モカ「そう言えばチョイ役で出てたねー。そこでは座長とかやらないの?」

飛鳥「いやいや。もうドラゴンボールやワンピースくらいになると、座長は無理だよ。戦いについてこれないもの」

 

 飛鳥が頭をかいた。

 

飛鳥「ただでさえ他の作品で座長をやる事自体、関係者の皆さんに対して恐れ多い事なのに、悟空さんやルフィさんより強いってなったら、間違いなく反感買うよ」

モカ「まあ、レジェンドだもんね~」

 

 飛鳥の言葉にモカが反応した。

 

『なろう系主人公あるある:力をセーブしてる』

 

飛鳥「これは該当してますね」

モカ「どうして力をセーブしてるの?」

飛鳥「まあこれ力をセーブしてるとかって以前に、格闘技も嗜んでるから…手加減しないとダメでしょ」

千聖「そ、それもそうね…」

モカ「そういえばよくなんか力を測るイベントってあるじゃん。あれ、飛鳥くんはどうしてるの?」

飛鳥「原作ではそんなのないけど、絶対失敗しないようにするよ」

千聖「もし失敗してしまったら?」

飛鳥「普通に一言『終わりました』とかって言いますね」

モカ「飛鳥くんのこれからの人生も?」

飛鳥「座布団があったら一枚あげたんだけどなぁ」

 

『なろう系主人公あるある:順応性が高い』

 

飛鳥「あー…」

 

 飛鳥は困惑した。

 

モカ「飛鳥くんって結構順応性高いよね」

飛鳥「これは認めよう」

千聖「何か理由はある?」

飛鳥「そうですね。昔からいじめられたり、ハブられてたり、何かしら嫌われたり、色々あったんで、もう慣れましたね…」

 

 飛鳥の発言に空気が止まった。

 

飛鳥「私の場合はすぐに対応できるというか、長年の経験からもう順応性が高くなってしまったの間違いですね」

千聖「…本当に苦労してたのね」

モカ「つぐが本気で心配してたよ…」

 

『なろう系あるある:女神が理不尽』

 

飛鳥「そもそも女神様にあった事ないんだよな…」

モカ「そういえばラブライブではおじいちゃんの神様とコンビ組んでなかった?」

飛鳥「ああ、羅城丸様の事? 羅城丸様はちゃんと事情とか説明してくれたよ」

千聖「そういえば、ダシマ式ラブライブには女神様とか出てたわよね?」

飛鳥「あ、そうですね…。既婚者の女神さまがいたり、楽してモテようとする転生者を懲らしめたりとか…」

モカ「どっちかっていうと転生者が理不尽だよね~」

飛鳥「全くだ…」

 

 モカの言葉に飛鳥が腕を組んで納得した。

 

 

*****************************

 

モカ「なろう系主人公の特徴はこんな感じですね」

千聖「そ、そうね…。飛鳥くんはちょっと違う所があるけど、なんか現実味がないわね」

飛鳥「そうですね…」

モカ「千聖さんが言った通り、なろう系主人公って好まれない場合もあるんですよ~」

千聖「やっぱり現実味がないから?」

モカ「それもそうですけど、まず…」

 

『嫌われる理由:努力をしない』

 

モカ「楽して力を得ているからですね~」

千聖「…飛鳥くんはそんなことないわよね?」

飛鳥「ないです。力はあったけど、コントロールとかは殆ど自分の力でやらないといけないので、努力をしてないって事は絶対ないです。まあ、努力してるシーンが殆ど書かれてないから、努力してないと思われても仕方ないですけどね」

モカ「苦労はしてるよね」

飛鳥「なので、努力をしてないなんて事はないです」

 

『嫌われる理由:現実味がない』

 

飛鳥「それを言ったらおしまいな気が…」

千聖「主人公って何とかなるものじゃない」

モカ「まあ、何とかならなかったらお話になりませんもんね~」

飛鳥「あまりにもすごすぎて共感してもらえないって所ですかね」

 

***********************

 

モカ「とまあ、なろう系主人公についてお話したわけですが、理解してもらえましたか?」

千聖「そうね。飛鳥くんはどうかしら?」

飛鳥「私は大丈夫ですよ」

モカ「何か言いたい事はある?」

飛鳥「そうだね」

 

 飛鳥がカメラの方を向いた。

 

飛鳥「仮にチート能力を手に入れても失敗はしますし、すべてが思い通りになるわけではありません。なので、手に入れた力をどのように使い、これからどうするか考えることで道は開かれます。なので、地道に努力しましょう」

モカ「以上!」

こころ「お待たせ! 何の話してたのかしら?」

 

 

おしまい

 

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