全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第370話「美咲の逆襲?(後編)」

 

 

 そして迎えたライブ当日。バンドリ学園内にある特設ライブ会場にてハロハピの定期ライブが行われることとなったが、今回は女性限定である。

 

香澄「そういや今回は有咲もゲスト出演するんだって! 行かなくちゃ!」

沙綾「そ、そうだね…」

 

 沙綾はずっと美咲が機嫌が悪かったことが気になっていて、何やら嫌な予感がしていた。

 

千聖「花音が心配だわ…。行くしか…」

 

 千聖も花音が気になってライブ観戦を決意した。

 

「あたしは女子よ!?」

「お前のような女子がいるか!」

「男子は立ち去れ!」

 

 女子の制服を着てまでライブ会場に入ろうとした男子生徒もいて、弦巻家が用意した警備員に止められていた。

 

「くそう! 何かこころちゃんやはぐみちゃんや薫ちゃんの衣装がきわどいって聞いたからやってきたのに!」

「しかも今回は松原や1年の奥沢もサンバの衣装するんだろ!?」

「いーれーろー!!!」

 

 とまあ、男子たちが騒いでいて、

 

「お生憎様。ま、男に生まれた事を嘆くのね」

 

 と、女子たちが男子を小ばかにしたが…。

 

「待て。あんた今日当番だろ」

「あ、代わって貰いました」

「代わって貰いましたじゃない! 冠婚葬祭以外認めないからな!」

「あ~~~!!!!」

 

 そう言って先輩に連れていかれた。

 

「へへーん! ざまーみろ!!」

「人様をバカにする奴に明るい未来はね~んだよ!!」

「読者の皆もこんな事したらダメだよ!?」

「そうだ! ろくな大人にならないよ!?」

 

 どの口が言ってんだと周りの生徒たちは思ったが、関わるとろくなことがなさそうなので、そそくさと入っていった。

 

 そして会場は超満員。結果的にポピパ、アフグロ、パスパレ、ロゼリアのメンバーも全員来た。

 

ひまり「薫先輩のサンバ姿…見れなかったから是非見とかないと!」

りみ「うん!」

モカ「二人ともちょっと気持ち悪いよ~…?」

 

リサ「いやー…ハロハピっていつも思い切った事するねぇ」

友希那「学ぶことがあればいいのだけど…」

 

 舞台裏ではハロハピと飛鳥、有咲がスタンバイしていた。

 

こころ「それじゃ行ってくるわね!」

飛鳥「行ってらっしゃい」

 

 こうして幕は開かれて1曲目は『えがおのオーケストラっ!』で始まった。サンバ衣装でやっていた事も驚きだったが、美咲が素顔でDJをやっていた事に皆驚かされた。

 

香澄「美咲ちゃん!!?」

蘭「!?」

 

 そして…

 

ひまり「か、薫先輩のサンバ姿…」

りみ「は、儚いぃ~…」

 

 薫のサンバ姿にひまりやりみ、ファンの女子生徒は悶絶した。

 

 そして1曲目があっという間に終わると、大歓声が上がった。

 

こころ「ハッピー! ラッキー! スマイル! イェーイ!」

「イェーイ!」

 

 こころの言葉に皆が大盛り上がりした。

 

こころ「今回も沢山の笑顔を届けるわ! と、言いたいところなんだけど…」

「?」

こころ「今回はミッシェルがお休みなの! で、今回はいつもハロハピを裏で支えてくれてる美咲が来てくれたわ!」

美咲「あ、どーも。奥沢美咲でーす」

 

 美咲がいつものテンションで自己紹介すると、皆が一斉に写メを取った。

 

美咲(突っ込みたいところだけど我慢我慢…ああもうカメラの音やめて)

 

こころ「そして今回は素敵なゲストも来てくれてるわ! まずは1人目よ! 出てきて頂戴!」

 

 こころの言葉に飛鳥が出てくると、皆が驚いた。

 

香澄「飛鳥くん!!?」

飛鳥「えー…どうもこんにちは。一丈字飛鳥です…」

 

 飛鳥の登場に会場がざわつき、飛鳥は「だろうな」と思いながら会場を見つめた。

 

「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

「薫様の近くに男がァアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

 主に悲鳴は薫のファンからだった。

 

飛鳥「えー…はい、分かりますよ。なんで女性限定のライブに男がって話ですよね」

 

 飛鳥がそうMCを続けた。

 

飛鳥「実を言いますと、あちらにいらっしゃる奥沢さんから今回のライブに出てほしいと依頼があったんですね。依頼理由につきましてはうーん…」

 

 飛鳥が少し考えた。

 

飛鳥「このライブが女性限定であることと、ハロハピメンバーが全員サンバ姿なのと、私の普段の学校生活を思い出していただけたら、大体検討はつくと思います」

 

 飛鳥が笑いながらそう言うと、一部で笑いが起きた。

 

飛鳥「というわけで今回は趣向を変えて私が司会進行をさせていただきます。よろしくお願いします」

 

 飛鳥の言葉に皆が拍手した。

 

薫「儚い…」

はぐみ「飛鳥くんと一緒にライブできるのは楽しいけど…。や、やっぱりこの格好はちょっと恥ずかしいな…////」

 

 はぐみがモジモジしていた。

 

飛鳥「私の事はジャガイモだと思ってください」

はぐみ「ジャ、ジャガイモ!?」

飛鳥「それでは早速ですが2曲目に参りましょうか」

 

 そんなこんなでハロハピのライブは続けられたが、男子生徒たちは飛鳥がMCをやっている事が分かり、発狂していた。

 

「オォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!」

「われらにもパラダイスを!! 天国をぉおおおおおおおおおおお!!!」

 

 醜い男たちの叫びが会場の外で響き渡ったが、屈強な男性警備員たちに取り押さえられていた。

 

「一丈字様が毎回やつれる訳だ…」

「オレ、彼女いないけど人生楽しいぜ…」

 

 ちなみに女性警備員はご褒美になりかねないので一人もいない。

 

 途中で有咲がゲストとしてやってきたわけだが…。

 

香澄「有咲!!?」

たえ「やっぱりスタイルいいね」

りみ「あ、ありさひゃん…」

沙綾「りみ。いつまで鼻血出してるの…」

 

 有咲はステージに立ったが、全観客が自分を見ていて顔を真っ赤にした。

 

飛鳥「ゲストの市ケ谷有咲さんです!」

 

 飛鳥がそうアナウンスすると、大歓声が上がった。

 

「何ぃ!? 有咲ちゃんがゲストだと!?」

「ゲストって事は有咲ちゃんもサンバ姿に!?」

「有咲ちゃんおっぱいでけーんだよ!!」

「クソ一丈字ぃ!!!」

 

 と、また男子生徒たちが中に入ろうとしたが、警備員たちが止めた。

 

有咲(き、消えてなくなりたい…)

 

 有咲も一緒にダンスを踊ったわけだが、踊ると胸とかが揺れてその乳揺れとかも見られて涙を流していた。そして飛鳥は普通にライブを見ていたが、有咲が『こっち見てんじゃねー!』とにらみを利かせて視線をそらしたが、司会という立場上そういう訳にもいかなかった。

 

 そしてあっという間にラストになり、

 

こころ「それじゃ最後はもう一度『えがおのオーケストラっ!』だけど…今回は飛鳥も一緒に歌ってもらおうかしら! 来て頂戴!」

 

 そう言うと香澄達が驚き、飛鳥がステージの上に立った。

 

飛鳥「私必要ですかね?」

こころ「必要よ! それじゃミュージックスタート!」

 

 すると最後の曲が始まったが、こころと飛鳥が交互に歌った。飛鳥の歌声を聞いて、また香澄達は驚いた。

 

香澄「飛鳥くんやっぱり歌うまい…!」

たえ「いつ聞いてもサトシだよね…」

 

 2番のサビは飛鳥がソロで歌ったが、歌唱力に皆が固まった。

 

モカ「いつか『めざせポケモンマスター』歌わせたいね~」

巴「確かに面白そうだけど…」

 

 そしてラストサビは飛鳥とこころが2人で歌うと、めちゃくちゃ盛り上がり、曲が終わるタイミングで幕が閉じた。

 

 こうしてライブは大成功に終わった…。

 

美咲「ありがとう。これですっきりした」

飛鳥「そ、そうですか…」

有咲「機嫌が直って何より…」

 

*********************

 

 その後どうなったかというと…。

 

「女の園に入った感想はどうだァー!!?」

「また心を折ってやる~!!!」

飛鳥「……」

 

 飛鳥はよりいっそういちゃもんを付けられることになったが、こんな事をしても結局男子生徒たちに対しては何もいい事がないという事に気づいているので、何も言う事はなかった。

 

 そしてまた…。

 

香澄「有咲。サンバの衣装…」

有咲「もうやらねー!!!//////」

 

 有咲は香澄に何度もサンバをせがまれるようになったという…。

 

香澄「いや、めっちゃエロかった」

有咲「もういやあああああああああああああああああああああああ!!!」

 

おしまい

 

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