全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第380話「おばけタワー2・2」

 

 

 こうして2階に上がった飛鳥達だったが、特に何も変わらなかった。

 

友希那「結構普通ね」

ひまり「で、ででででもこういうのって結構変な仕掛けがあったりするんですよぉ…」

あこ「わー! 本当にホラーゲームみたーい!」

紗夜「変な事言わないで!!」

 

 あこの言葉に紗夜がツッコミを入れたが、彼女もちょっと怖がっていて、外から見ていた日菜が頬を染めていた。

 

日菜(怖がってるおねーちゃん可愛い…)

 

 そして2階の中を探索するが、迷路になっていた。

 

飛鳥「一方通行になってますね」

友希那「割と簡単じゃない」

 

 飛鳥と友希那が喋ったその時、あこが踏んだばしょから男性の悲鳴が聞こえた。

 

『アァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』

 

 それを聞いた瞬間、リサ、燐子、蘭、巴、ひまりが衝撃を受けた。

 

あこ「え!? な、なに今の!?」

飛鳥「どうやら隠しパネルがあって、それを押すと悲鳴が聞こえるというギミックがあるようです。皆さん、大丈夫ですか…」

 

 飛鳥が後ろを振り向いたとき、既に5人が死にかけていた。

 

リサ「も、もういや、かえりたい…」

燐子「し、心臓…止まるかと思いました…」

ひまり「……?」

巴「……!」

蘭「……」

 

飛鳥(ダ、ダメだ…。完全にショックを受けてる)

つぐみ「み、皆! しっかりして!!」

 

**

 

蘭「ねえ、一丈字」

飛鳥「私に聞かれても、今回は分からないんですよ」

蘭「まだ何も言ってないじゃない…」

リサ「ドロップアウト出来るよね? ドロップアウト出来るよね?」

 

 と、今度は蘭とリサが飛鳥にくっつきだした。当然男子生徒達からは嫉妬されていた。

 

「ハァアアアアアアアアアアアアアアアン!!」

「やっぱりこうなるオチなのね!?」

「あ、でもここに香澄ちゃん達いるし…」

「オレらも香澄ちゃんにくっついてや…あ、ごめんなさい。冗談です」

 

 男子生徒たちが香澄達にくっつこうとしたが、弦巻家の屈強な黒服男性たちがしっかりガードしていた。

 

友希那「ドロップアウト出来たとしても、面白くないからどうせ最後まで行かされるわよ。諦めなさい」

リサ「そんなぁ~!!」

 

 そしてその後もパネルを踏んで悲鳴が聞こえたが、バリエーションが豊富で「イタイ」「タスケテ」「ナニシヤガル」「アフターグロウ」という声が聞こえた。

 

飛鳥(なんでAfterglowが…?)

友希那「Roseliaは?」

リサ「さ、さあ…あるんじゃないかな」

友希那「それを聞くまでは…」

リサ「はい! さっさと3階行く!」

 

 リサによって強引に3階に連れていかれたが、ここは前回と同様ホログラムで作成された白い幽霊がうろうろしていて、パネルを踏むと、スタート地点に戻されるというギミックだった。

 

飛鳥「ここは前と同じのようですね…」

リサ「で、でも何かうろうろしてる~!!!」

 

 リサは幽霊にビビっていた。

 

紗夜「皆さん。ここは前にも来たはずですからそんなに怖くないはずです。先を急ぎましょう」

飛鳥「あ、氷川先輩! そういう事言うと…」

 

 紗夜が前に進もうとして飛鳥が止めたその時、怖い形相をした白いおばけが紗夜の目の前に突如現れて大きな音を鳴らした。

 

紗夜「きゃーっ!!!」

 

 紗夜は悲鳴を上げて飛鳥の胸に抱き着いた。飛鳥はキョトンとしたが、リサ、あこ、燐子、そしてモカ以外のAfterglowが顔を真っ赤にした。

 

 外で見ていたメンバーはどよめきが起きた。

 

日菜「あーっ!! おねーちゃんにくっついたー!!」

千聖「いや、くっついたの紗夜ちゃん…」

 

紗夜「……/////」

 

 そして抱き着いたことに気づいた紗夜は飛鳥の胸の中で顔を真っ赤にして震えていた。

 

飛鳥「…あの、氷川先輩」

紗夜「ご…ごめんなさい…/////」

 

 紗夜はプルプル震えていた。

 

飛鳥「あなたのお陰で皆さんから怖い気持ちがなくなったみたいですよ」

紗夜「……」

 

 飛鳥の言葉に紗夜は何も言わなかった。

 

飛鳥「お心遣い感謝します」

リサ(飛鳥くん…めっちゃいい子…)

 

 飛鳥のフォローにリサが心の中で涙したが、外では大変なことになっていた。

 

日菜「おねーちゃんとくっつかないでー!!!」

麻弥「ひ、日菜さん落ち着いてください!!」

日菜「やっぱりあたしも行くぅー!!!!」

千聖「やめなさい! あなたが行ったら、男子たちも行くでしょうが!!」

 

 パスパレメンバーは日菜を止めていた。

 

友希那「…ところで、いつまでくっついているつもりなのかしら?」

紗夜「ハッ!!/////」

 

 友希那の一言で紗夜が飛鳥から離れると偶然目が合ってしまった。困惑している飛鳥と、顔を真っ赤にして完全に間抜けな顔をしている紗夜。飛鳥は何も言わずに静かに目を閉じて紗夜を通り過ぎる、

 

飛鳥「皆さん。氷川先輩が頑張っていただいたので、何も言わずにここを抜けましょう」

モカ「はーい」

 

 モカも流石に空気を読んで、3階を抜けるように努めた。おばけはうろうろしていたものの、紗夜が飛鳥に抱き着いたという衝撃的な光景のお陰でおばけが全然怖くなくなった。

 

紗夜「……//////」

リサ「ドンマイドンマイ//////」

 

 紗夜は顔を真っ赤にして両手で顔を覆ったまま前に進んでいて、隣にいたリサに慰められていた。

 

(紗夜ちゃん滅茶苦茶可愛い…)

(あんな顔するんだ…)

(風紀委員の時の凛々しい顔もいいけど、やっぱりこっちも良い!!)

 

 そして日菜はというと…

 

日菜「おねーちゃん可愛すぎかよ…」

 

 日菜が一番重症で、鼻血を出しながら紗夜を見ていて、千聖たちは何とも言えなさそうな顔をしていた。

 

 3階のダンジョンを抜け、リサ達はドロップアウトできる場所を探したが…。

 

 なんと故障中だった。

 

「何でや!!!」

リサ「そんな事言って本当は使えるんでしょ? ねえそうなんでしょ?」

友希那「馬鹿な事言ってないで次行くわよ」

リサ「うわあああああああああああああああああん!! そんなああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

 リサは友希那に連行されていき、蘭は飛鳥を涙目で睨みつけたがモカに連行された。

 

モカ「問題起こした蘭は最後まで行くべきだよね~」

蘭「もう許してぇえええええええええええええええええ!!!」

 

 

つづく

 

 

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