3階でドロップアウトできるかと思いきや、故障中だった為仕方なしに全員で4階まで上がる事となった飛鳥一行。果たしてどうなるのでしょうか?
***
4階は映像を使ったギミックになっていて、端っこに道がありそれ以外はガラス張りで映像が映し出されていた。
飛鳥「今回はマグマのようですね…」
映像は赤い溶岩が敷き詰められた火山の中が映し出されていたが、何故か一本道が存在していて、出入り口も存在していた。
あこ「それもそうだけど、結構暑いよ…?」
飛鳥「リアルさを追求してるんですね」
リサ「まあ、お化けよりかはマシだけど…」
友希那「ここは2手に分かれましょう。AfteglowとRoseliaで丁度分けられるはずだわ」
飛鳥「まあ、あまり人数が多くても動きづらいでしょうし…」
すると飛鳥は紗夜の気配に気づいた。紗夜は下の階で飛鳥に抱き着いてもじもじしている。
飛鳥「…私はAfterglowと一緒に行きます」
友希那「分かったわ。紗夜もこんな状態だしね」
紗夜「あ、暑さのせいですっ!////」
紗夜がプイっと横を向くと、外の客たちがまた紗夜の可愛さにもだえ苦しんだ。
日菜「あ~!!! 早くおねーちゃんに抱き着きたいよ~!!」
千聖「…抱き着いてどうするのよ」
こうして二手に分かれた飛鳥一行だったが、勿論何も起こらないわけがなく、映像の方で異変が起きた。一本道から猫が数匹飛び出してきたのだ。明らかに冗談だと分かるのだが…。
友希那「にゃーんちゃん!!!」
屈指の猫好きだった友希那はすぐに反応して、覗き込んだ。一本道はとてつもなく細く、猫が落ちてしまってもおかしくない状態だった。
そしてそんな姿の友希那を見てリサは嫌な予感がした。案の定、猫が一匹火山の中に落ちてしまいそうだった。
リサ「友希那!! あれは映像だから!!」
友希那「離してぇ!!! にゃーんちゃんが!! にゃーんちゃんがあああああああああああああああああああああああ!!!!」
友希那が猫を助けようとガラスに突っ込もうとしたため、リサが思い切り止めた。紗夜、燐子、あこは何が起きているか分かっていなかった。
そして他の猫も落ちそうになっていた。
友希那「ああっ!! 皆動いちゃダメ!! じっとしててー!!」
友希那はもう他の人間がいようがお構いなしに叫んで、飛鳥とAfterglowは見てはいけないものを見てしまったような感覚になっていた。
モカ「…湊さん。猫好きなのは知ってたけど、ここまでとは」
飛鳥「しかしどうもこんなにピンポイントの奴を…」
飛鳥がそう言いかけたその時、誰かに肩を叩かれて振り向くと、黒子に杖と紙切れを渡された。そして黒子は何事もなかったかのように去っていき、飛鳥は紙切れを読んだ。
モカ「何渡されたの?」
飛鳥「それ説明する前に、ちょっと杖振るね」
飛鳥がそう言って振ろうとしたとき、猫の一匹が落ちてしまい、火山の中にダイブしようとした。
友希那「ああああああああああああああああ!!!」
飛鳥「PKサンダー!!」
飛鳥がそう叫んで杖を振ると、突如映像から謎の光弾が現れて、それが火山の中に入っていくと、溶岩が一転して温泉に変わった。
「!!?」
そして猫が温泉の中に入ると、猫は溶岩に解かされることなく、いつの間にか頭の上にバスタオルを乗せてゆっくり浸かっていた。
ちなみに外でもその様子はモニターで見れたが、外では猫の様子をアップで見ることが出来て、猫はとても気持ちよさそうにしていた。
飛鳥(…PKサンダーって、こういう技じゃなくね?)
飛鳥は何故『PKサンダー』だったのか理解できていなかったが、
友希那「にゃーんちゃん…!!////」
猫が無事で友希那がとても嬉しそうだったので何も言わないようにしたが、喜んでる姿が完全に別人だったので、何も言えないというか何とも言えなかった。実際に燐子やあこはポカンとしていたし、リサは困惑してたし、紗夜は驚いていた。
友希那「はっ!!/////」
まあ、すぐに気づいて友希那が頬を染めたのだが…。
4階のダンジョンを抜けると、
友希那「あなたが猫を助けてくれたのね。礼を言うわ」
飛鳥「は、はあ…」
ちなみに杖と紙は『ここに置いてください』という返却スペースがあったので、そこに返そうとしたが、あこが貸してほしいとねだったので、貸している状態だった。
あこ「PKサンダー!」
****
そして5階に上がると休憩スペースで、電気がついていた。
リサ「やっと5階だけど…問題は次だよね」
蘭「ええ…次ですね」
リサ、蘭、巴、ひまりのビビり組はある事を思い出した。そう、恐怖の画像である。
蘭「って! 誰がビビり組なの!!?」
巴「せめてあこの前だけではやめてくれ!!」
あこ「大丈夫!! おねーちゃんはあこが守るから!!」
巴「それ妹に言われると、威厳なくなる奴~!!!」
巴がショックを受けると、紗夜も視線をそらしてつぐみが苦笑いした。
「あぁ…可愛い女子が10人もいる空間…」
「でもなんでか知らんけど、一丈字なんか違和感ない…」
「それオレも思った…」
飛鳥は観点を変えれば女性と間違われる事も少なくなかった…。
飛鳥「……」
飛鳥は目を閉じて何もしゃべらず、椅子に座っていた。
つぐみ「どうしたの? 一丈字くん」
飛鳥「あ、準備できたら声をかけてください」
飛鳥が目を開けてつぐみを見た。
モカ「いつまでも待たせるのアレだし、サクッと終わらせちゃお~」
巴「お、おー。そうだなー。皆を待たせると悪いしなー」
そう言って巴は姉の意地を見せようとプライドを見せた。
モカ「じゃあ最後はトモちんが一番先頭ね」
巴「お、おー!! 任せとけ!」
そう言って巴とあこが先頭を歩くが…。
蘭「ほら、あんたが前なの変わらないから」
蘭は飛鳥を連れだして、前を歩かせた。
つづく