全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第392話「お世話?」

 

 WFFへの出場を目指す本格的ガールズバンド「Roselia」。彼女たちもまた男子生徒達からの人気は高かったのだが…。

 

「あ~…。Roseliaに身の回りのお世話をしてほしい」

 

 彼女たちが所属するバンドリ学園では、彼女たちのファンらしき男子生徒たちが変態的な発言をしていた。

 

「ホントそれだよな」

「朝目覚めたら、エプロン姿のリサちゃんが朝ご飯作ってて…」

「そうだな…」

「着替えとかも手伝ってくれるんだ」

「いいよな…」

「部屋の掃除とかもやってくれて…」

 

 そんな男子生徒たちの妄想を女子生徒たちがゴミを見る目で見ていた。そう、こんな奴らと結婚したらいざという時に、「は? オレの飯はどうすんの?」という妻が夫に言われて殺意が沸く言葉ベスト5くらいの言葉を平気で言われかねないからだ。

 

「あ、それ逆もまたしかりだと思います」

「絶対これ奥さん側も言ってるよね…」

「何で旦那ばっかり取り上げるかなー」

「例の団体がうるさいとか?」

 

 とまあ、ナレーションの言葉に対して男子生徒たちが反論した。これを読んでいる皆さまは、パートナーや家族に対して、思いやりの心を持ちましょうね。

 

「もしかしたら…」

「もしかしたら?」

「一丈字が既にこういう事をされているかもしれない!!!」

 

**********************

 

飛鳥「だからされてませんってば」

 

 男子生徒たちが飛鳥に対してやっかみを起こしていた。

 

「嘘つくんじゃない!!」

「どうせカメラが回ってないところでやって貰ってるんだろ!」

飛鳥「いや、普通にそんな暇ないと思いますけど。宇田川さんに至ってはお姉さんが飛んでくる可能性がありますし」

「え? あこがなんかあった?」

飛鳥「今もこのように」

 

 巴があこの名前が聞こえてきたので、すぐに駆け付けた。

 

「巴ちゃんはちょっと黙っててくれるかな」

「オレ達は一丈字と大事な話があるんだ」

「そうそう。男だけで…」

 

 男子生徒たちが巴に対して退場するようにお願いしたその時だった。

 

「何が男だけよ。私たちのいない所でいちゃもんをつけるんでしょう」

 

 友希那、紗夜、リサ、燐子の4人が現れた。ちなみにあこは中等部であるため不在である。

 

巴「おう。今回はアタシがあこの代わりやってやんよ」

飛鳥「あ、はい…」

「いや、一丈字! 女子引き連れてくるのは卑怯だろ!!」

「そうだそうだ!」

友希那「何言ってるの。数人がかりで一人にいちゃもんをつける方がよっぽど卑怯よ」

紗夜「その通りです」

リサ「…何があったか分からないけどさー。そういうのダメだと思うよ?」

 

 そう言って友希那、紗夜、リサが諭した。

 

「ど、どうして一丈字にはそんなに優しいんだ!」

「そうだ! 主人公だから優しくしてるんじゃないか!?」

飛鳥「分かりました。それではあなた方を立てれば宜しいんですね?」

「え?」

 

 飛鳥が黒い笑みを浮かべた。

 

飛鳥「それでは今井先輩以外のRoseliaの4名とあなたがた3名で肝試しに行って貰いましょうかね」

「!!?」

 

 飛鳥の発言に皆が驚いた。

 

「ちょ、ちょっと待て!! どうしてリサちゃんだけいないんだよ!」

「そうだ!!」

「Roselia全員だろそこは!!」

 

 とまあ、男子生徒たちがいちゃもんをつけるが、飛鳥は笑みを浮かべた。

 

飛鳥「そんなの決まってるじゃないですか。今井先輩は幽霊が苦手なんですよ?」

「!」

飛鳥「そして今までも2回行って貰ってるんです。3回目やって貰おうと思っても…やってくれると思いますか?」

「そ、それは…」

 

 飛鳥の気遣いにリサが泣きそうになっていた。自分が幽霊が苦手なのをちゃんと理解していて、少なくとも自分だけ見逃してくれようとしている飛鳥の優しさに感動したからだった。

 

友希那「そうよ。リサだって3回もやらされたら不貞腐れるに決まってるじゃない。それくらい分かってほしいわね」

燐子「い、今井さんが可哀想です…」

 

 とまあ、友希那達からにらまれて男子生徒たちは罰が悪そうにしていた。

 

「って! 今その話してじゃないか!!」

飛鳥「あ、お化け屋敷に一緒に行くのはもう宜しいですか?」

「そ、そりゃあ行きたいけど!!」

「全員とじゃなかったら意味がない…じゃなかった、なんでお化け屋敷なんだよ!」

飛鳥「お化け屋敷とかそういうピンチになりそうな時に活躍したら、評価が高くなりますよ?」

 

 飛鳥の言葉に男子生徒たちが更に憤った。飛鳥としてはなんで人を蹴落とすことにこんなに熱気になるんだろうと考えた。

 

「よ、よーし分かった! そこまで言うなら行ってやるよ! お化け屋敷!」

「そうだ! 後悔しても知らねぇからな!」

「見ててね!? オレ達のカッコいいところ…」

 

 そんなこんなで放課後。

 

「行かせると思ってるのかぁ!!」

「何でお前らだけ!!」

「ここは通さん!!」

 

 と、話を聞きつけた他の男子生徒たちが、男子生徒3名を取り押さえていた。

 

「は、離せぇ!!」

「友希那ちゃん達とお化け屋敷に行くチャンスなんだ!!」

「一丈字に差をつけられるチャンスなんだぁぁああああああああ!!」

 

 とまあ、男子たちの醜い小競り合いを飛鳥と巴、Roseliaが困惑した様子で見ていた。

 

飛鳥「…一応弦巻家の黒服の人たちにも協力は要請しましたけど、これだと必要なさそうですね」

友希那「ご苦労様」

リサ「それだけRoseliaが有名になったのは嬉しいけど…」

友希那「その辺の対策も真剣に考えないといけないようね」

 

 友希那が静かに首を横に振ると、あこが考えた。

 

あこ「ところでお化け屋敷には本当にいかないの?」

リサ「絶対に行きませんッ!!!!」

 

 リサがびしっと言い放つと、飛鳥、紗夜、燐子、巴が困惑した。

 

 

おしまい

 

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