全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第397話「全校大掃除からの身辺調査!」

 

 

 それはある日の事。バンドリ学園で校内清掃が行われることになったのだが…。

 

飛鳥(学年混合…)

 

 何故か学年混合で班編成を行う事になったのだ。早い話、陽キャ軍団が権力を悪用して、自分とバンドガールを侍らせようという作戦だった。

 

 当然くじ引きと称していたが完全に出来レースであり、陽キャ軍団のリーダー格は確実に美少女たちと当たるように仕向けていたのだ。そしていつも一緒にいる飛鳥には自分の取り巻き達と組ませてある事ない事仕事を押し付けて、冤罪をかけようとしていたのだ。

 

飛鳥(いかにもそんな面してるなぁ…)

 

 自分が取り巻き達と当たるのを今か今かと待ちわびていて、遂に抽選会が行われていた。

千聖やモカも思惑に気づいており、3人がアイコンタクトを取ると、飛鳥は超能力で陽キャ軍団の思惑を打ち砕くことにした。

 

 そして陽キャ軍団のリーダー格が、飛鳥と組むはずだった取り巻き達とペアを組み、リーダー格が組むはずだった蘭・薫・リサ・日菜・麻弥、そして別の女子生徒と組むこととなった。

 

「な…!」

 

 当然予想してたことと違う事が発生したので、リーダー格のAは唖然としていて、取り巻き達も唖然としていた。それに対しモカが噴き出すと、千聖もくすくす笑っていて、飛鳥は平然としていた。

 

 リーダー格のAはすぐに苦笑いした。

 

A「ど、どうやらくじで不正があったようだ…」

 

 と、やり直ししようとしたが、当然ブーイングが凄かった。

 

「そんな訳ねーだろー!!」

「そんなの汚いぞー!!」

「ちょーっと顔が良いからって調子に乗るな!!」

「お前なんか2年生の瀬田の足元にも及ばねーんだよ!!」

「そうよそうよ!!」

 

 薫の名前を出すことによって、女子たちの賛同を得ることにした男子生徒軍団。今回は珍しく活躍している。

 

A(く、くそう…! 陰キャ共がいい気になりやがって…!)

 

 このAという男は顔は確かに良かったものの、性格はクソ下水煮込みである。こんな奴はもう2秒でやられる。

 

飛鳥(まあ、これで後は仲間割れするのを待つだけだな…)

 

 飛鳥は自分の番が来るのを待っていたが…。

 

「どーせ日菜ちゃん達とペアを組むつもりだったんだろー!」

 

 というヤジに対してAは

 

A「い、いったい何のことかな?」

「しらばっくれるな! パスパレが2人もいる時点でおかしいんだよ!」

「しかも2組の生徒ばっかりだし!」

「1年生の美竹さんを入れて誤魔化せると思ったのか!?」

「薫様を独り占めするなんてサイテー!!」

 

 とまあ、日菜たちと同じ班になれなかったばかりか、皆から批判を食らって、Aはしくじった取り巻き達を睨みつけたが、取り巻き達も何が起きてるか分からなかった。すると飛鳥は早く終わらせるように教諭を操作した。

 

「えー。まだ他の班の発表がおわってないので、進めるように…」

 

 こうしてこの後普通に班きめが行われたが、飛鳥の班はいたって普通の班だった。大人しめの男子2人と、地味めな女子3人だった。

 

飛鳥「よろしくお願いします」

「よろしくね…」

 

 飛鳥は何食わぬ顔で同じ班の生徒に挨拶をしていた。だが、これで終わるわけがなく…。

 

**************************

 

 放課後、飛鳥が一人で歩いていると…。

 

「やい、一丈字!」

 

 Aたちが現れて飛鳥に突っかかろうとしたが、飛鳥は超能力を使って存在感を消し、そのまま通過した。

 

A「ちょっと面貸…って、いない!?」

B「どこ行ったんだ!?」

A「くそう! 確かあいつの家はこの辺の近くだったよな!! 何が何でも引っ張り出してやる!!」

 

 そう言ってA達は飛鳥の住むマンションに押しかけて中に入ろうとしたが、警備員が容赦なく通報して、そのまま警察沙汰になった。そしてそのことを知った生徒たちはあきれ果て、すっかりA達から遠ざかったのだ。

 

 で、そのついでに男子生徒たちの計画が全て露呈されたという…。

 

蘭「本当に最低」

リサ「あはははは…でも、ここまでするかねぇ…」

薫「人に迷惑をかけるのは感心しないな」

 

 カフェテリアで蘭、リサ、薫、日菜、麻弥が話をしていた。蘭はへそを曲げていて、リサは苦笑いしつつも内心蘭と似たような気持だった。薫は毅然とした態度で言い放った。

 

日菜「あの人たち、女子から人気はあったみたいだけど、なんかるんってしないんだよねー」

麻弥「まあ…。ジブンは元々ああいうタイプ苦手なんです…」

 

 日菜と麻弥もA達に対してあまり良い印象は持っていなかった。

 

蘭「あいつら自分の事かっこいいと思ってるから、日菜さん達と釣り合うと本気で思ってるんですよ」

日菜「アタシ達だけじゃなくて、蘭ちゃんとも釣り合うと思ってたんじゃないかなー。るんってするし」

蘭「そ、そんな事は…/////」

 

 日菜の言葉に蘭が照れて、視線をそらした。

 

麻弥「それはそうと…。また一丈字さんが絡まれたそうですね」

日菜「あ、そうそう。それでずっと思ってたんだけどさ。飛鳥くんって本当に不思議な子だよね」

 

 日菜の言葉に蘭たちは「あんたもだけどな」と思っていたが、日菜の言う通り、飛鳥は結構謎が多いため、気になっていた。

 

麻弥「…そういえば、一丈字さんがこの学校に来てからなんか変わった気がします」

薫「そういえば最近千聖とも親しげに話すようになったね。彼女はそういうタイプではなかったのだけど」

日菜「それ! 一番気になってたんだよ。千聖ちゃんと仲が良いの」

 

 日菜が薫に対して指をさすと、蘭も何か考えていた。

 

蘭「そういやモカとも仲が良いんですよ…」

日菜「うーん…。これは一度ちゃんと調べた方が良さそうだね」

麻弥「ひ、日菜さん…いくらなんでもそれは」

日菜「アタシ達ですら仲良くなるのに時間がかかったのに、飛鳥くんとは割とすぐに仲良くなった気がするんだよね」

麻弥「た、確かにそうですけどもう千聖さんは昔の…」

日菜「よーし! こうなったら調べるよ!」

 

 とまあ、日菜の強引なリーダーシップにより、飛鳥への身辺調査が行われることになった。

 

 その結果…。

 

「一丈字くん。申し訳ないんだけど、掃除する場所とメンバー代わって。日菜ちゃん達と同じ班ね」

飛鳥「」

 

 日菜の裏工作によって同じ班に変更させられてしまった。どうなる飛鳥!!

 

 

飛鳥(ていうか…一生徒の言葉で変えられるものなの?)

 

 

おしまい

 

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