全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第409話「主役といえど」

 

 

 ある日のバンドリ学園。

 

リサ「うぅぅ…」

 

 リサは何か困っている様子で、飛鳥が通りかかった。

 

飛鳥「今井先輩。どうされました?」

リサ「あ、飛鳥く…」

 

 リサが飛鳥に話しかけようとしたその時だった。

 

「はいはいはいはいはい!! 悩みなら僕たちが聞くよ!?」

「てめぇ邪魔だ! あっち行け!!」

「リサちゃん! 悩みって何かな!?」

「僕に出来る事があったら何でもするよ!?」

 

 と、リサのファンたちの妨害があり、飛鳥は思いっきり突き飛ばされた。飛鳥は遠くからリサの様子を探ると、リサは飛鳥の事を心配しているようだった。飛鳥は男子生徒たちに怒る事はせず、その場からリサの名前を呼んだ。

 

飛鳥「あのー。今井先輩」

「あ!!? 何だよ!!」

 

 飛鳥がリサに呼びかけようとしたが、男子生徒たちが必死に妨害していた。

 

飛鳥「悩みがあるなら誰かに相談したほうがいいですよ」

「だからオレ達が乗るつってんだろ!」

「てめぇはあっち行け!!」

 

 と、男子生徒たちは飛鳥を無理やりに追い出した。

 

飛鳥(最近こういうの多いなぁ…)

 

************************

 

 その日の夜。飛鳥はリサの事が気になっていたが、千聖から電話がかかり、リサの事について聞き出すことに成功した。

 

千聖「…リサちゃんのご両親、今度の休み出張で家を空けるけど、リサちゃんが一人になるのよ」

飛鳥「そうなんですか…」

千聖「それだけならいいけど、最近リサちゃん達の家の周りに怪しい男がうろうろしてるって話があるらしいのよ」

飛鳥「ええ。私も存じ上げております」

千聖「そうなの!?」

飛鳥「さしずめ、湊先輩か今井先輩のどちらかが目当てだと思われます」

千聖「それで、犯人は捕まりそう?」

飛鳥「目星はついていますが、証拠がない状態なので…」

千聖「そう…」

 

 飛鳥の言葉に千聖が神妙な顔をした。

 

千聖「とにかくリサちゃんからヘルプがあったら、あなたは助けてあげて頂戴。あのバカ男子共に何かあったら、私がサポートするわ」

飛鳥「助かります」

 

 こうして千聖の協力も得て、飛鳥は引き続き調査を行う事になった。

 

**********************:

 

 そして金曜日。リサの両親が出張で家を空ける前日。

 

「リサちゃん! 土日ご両親が家にいないんだって!?」

「僕んちおいでよ!」

「いや、オレとお泊り会しようよ!」

「わしと…」

 

 とまあ、男子生徒達からのアプローチが凄かった。

 

リサ「あ、えっと…。一応友希那達Roseliaが泊まりに来てくれることになったから…」

友希那「というか普通に女子の家に泊めてくれって、どういう神経かしら?」

「こうでもしないと、距離縮めれないんだもん!!」

「はっ! Roseliaで泊まるつって、一丈字も来たりしないよな!?」

友希那「しないわよ。そもそも性別が違うのよ? 男子を泊める訳ないじゃない」

 

 友希那がそう言い放つが、男子生徒たちはまだ信用している様子はなかった。

 

「そ、そんな事言って、ボディーガードとかで…」

友希那「考えすぎよ」

リサ「し、心配してくれるのは嬉しいな…」

友希那「リサ。そうやって甘やかすから…」

 

 と、男子と女子の間で平衡状態になっていた。

 

 その頃飛鳥というと、自分の教室で大人しくしていた。というのも教室の外にはヤラカシが飛鳥が外に出ないように見張っていたからだった。

 

飛鳥(そこまでするかね…)

 

*************************

 

 そして土曜日。Roseliaメンバーがリサの家に集まっていた。

 

あこ「あこ、ずっと楽しみにしてたんだー!!」

リサ「そ、それは何より…」

 

 Roseliaでお泊り会が出来ることになってはしゃいでいるあこに対して、リサが苦笑いしていた。

 

リサ「それにしても皆ゴメンね。来てもらって…」

燐子「いえ…。やっぱり心細いと思います…」

リサ「とにかくゆっくりしてってねー」

 

 そんなこんなで夜になった。Roseliaメンバーは料理を作ったりして、それはもうまさにお泊り会そのものの事をしていた。

 

 そんな中…リサの家に近づこうとしている輩が一人…二人、そして沢山いた。

 

「ちょ、お前!!」

「何リサちゃん達の家に行こうとしてんだよ!」

「お前こそ!!」

 

 …Roseliaのファンである男子生徒達だった。理由は簡単である。怪しい男がいたら捕まえ、Roseliaからの好感度をアップさせる作戦だった。

 

 だが、考える事は同じで一斉に集まってしまったのだ。これでは男子生徒たちが不審者側であり、丁度いい時間にもなってきたので、もしこれが警察とかに見つかれば大事になりかねなかった。

 

「とにかくお前帰れよ!」

「お前が帰れ!」

 

「陰キャのくせに!」

「てめーも陰キャだろーが!!」

 

 とまあ、自分の事しか考えない輩が一同に集まったところで、どうにでも出来る訳がなく、案の定リサの家の近所の人たちが不審に思い、警察に通報した。

 

 そしてリサ達の家はどうなっているかというと…。

 

あこ「なんか外が騒がしいね」

友希那「どうせまた家を見に来たのでしょう。外から出ない方がいいわ」

燐子「な、何でそんな事に…!!」

友希那「Roseliaもそれなりに有名になった証拠よ」

リサ「…それもそうだし、友希那のお父さんも有名なミュージシャンだから」

 

 と、リサが苦笑いしたが男子生徒たちが脳裏をよぎった。

 

リサ(ま、まさかね…)

あこ「リサ姉?」

リサ「ううん! 何でもない!」

 

 しかし、残念なことにリサの思惑は的中し、通報された事によって大量の男子生徒たちが警察にしょっぴかれるという、前代未聞の事態が起きてしまった…。

 

Roselia「……!!」

 

 Roseliaも様子を見に外に出たが、まさか同じ学校の生徒たちが大量にしょっぴかれている姿を見て、唖然としていた。当然その夜は寝にくくなった。

 

********************

 

 ちなみにリサの家の近くをうろついていた犯人はというと…。

 

『一丈字様。ターゲットを捕らえました』

飛鳥「ありがとうございます」

 

 弦巻家の黒服たちによってとらえられ、飛鳥は自宅から黒服の報告を受けていた。

 

飛鳥「証拠も揃いましたし、これで何とかなりそうですね」

 

 ちなみにリサの家の前を十数人が押しかけて警察にしょっぴかれた事を後日知った際は、同じように真っ白になったという。

 

 

おしまい

 

 

 

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