それはある日の事だった。
飛鳥「暇つぶしにゲームセンターに来てみたは良いけど…なんか新しいのばっかりだなぁ」
飛鳥は気分転換にゲームセンターに来てみたはいいが、プリクラやクレーンゲームばかりで、自分が得意とする格闘ゲームがあまりない事に困惑していた。
飛鳥「大阪にはレトロゲームのゲームセンターが沢山あるのになぁ…ん?」
飛鳥がとあるアーケードゲームに目が行き、その台の前に止まった。
飛鳥「へー…NFOにアーケード版ってあったんだ。ちょっと面白そうだからやってみるか」
今回の話はここから始まる…。
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後日…
「い、一丈字くん」
Roseliaのキーボードである白金燐子が話しかけてきた。
飛鳥「白金先輩。どうされたんですか?」
普段は接点がないため、話しかけてきたことに驚く飛鳥。あるとすればあこつながりであるが、今は特に話すことはなかった。
燐子「その…NFOの限定アーケード版をやったっていうのは本当なんですか…?」
飛鳥「え?」
燐子の言葉に飛鳥は驚いた。
燐子「その…twitterに上がってて…」
飛鳥(ゲームしてて全然気づかなかった。誰が撮ったんだろう…)
燐子に言われて飛鳥がtwitterを確認すると、確かに飛鳥がゲームしている姿を撮られていたが、案の定『盗撮だ』だの『いい年した高校生がこんな事して恥ずかしくないのか』など炎上していた。
飛鳥(うちの学校の生徒か…でも、炎上してる…)
燐子「そ、それで…クリアされたんですか…?」
飛鳥「え?」
飛鳥が燐子の方を見た。
燐子「その…ア、アーケードのゲームは全て…」
飛鳥「ええ。ちょっと時間かかりましたけど、何とか…」
その時だった。
「おい、一丈字ぃ!!」
と、ヤラカシ軍団が現れて燐子は飛鳥の後ろに隠れた。
飛鳥「何か御用でしょうか」
「聞いたぞ! お前ゲームセンターでゲームしてたんだってな!」
「これは立派な規則違反だ!」
「だから罰として燐子ちゃん達と話しかけるなよ!」
「そういう訳だから燐子ちゃんをこっちによこせぇ!」
そう言って言いがかりをつけてきたが、飛鳥は憐れんだ目でヤラカシ軍団を見ていた。
「な、何だその目は!!」
飛鳥「本当に私が規則違反をしているのであれば、そんないい方しなくても白金先輩達はあなた方につくと思いますよ?」
「けど、燐子ちゃんはそっちにいるじゃないか!」
「燐子ちゃんがお前の傍にいるからこう言ってんの!」
「そんな事も分からないのか!」
「とにかく、清く正しく生きてるオレ達が女の子と戯れる事が出来ないのはおかしい!」
飛鳥「もういい大人だろう…」
とんでもない言いがかりに飛鳥は思わず本音が出ていた。そんな時だった。
「ここにいたのね。一丈字くん」
氷川紗夜が現れた。
飛鳥「氷川先輩…」
「ほら見ろ! 紗夜ちゃんも怒ってるぞ!」
「これを機にたっぷり反省するんだな!」
「ざまあみろ!」
「行こうぜ」
そう言ってヤラカシ達が去っていき、自分たちの勝利を確信した。
紗夜「あの人たちは何なのかしら」
飛鳥「言いがかりつけて白金先輩にセクハラしようとしてましたよ」
紗夜「やっぱりそうだったのね…感謝するわ」
このやり取りを見て燐子はもうヤラカシ達に勝ち目はないと考えていた。
紗夜「それで一丈字くん」
飛鳥「何でしょう」
紗夜「ちょっと聞きたい事があるの。時間空いてるかしら」
飛鳥「あ、はい」
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空き教室
紗夜「聞いたのだけど…あのNFOのアーケード版をクリアしたそうね」
飛鳥「そうなんですよ。SNSに撮られたり、途中邪魔されたりしたんですけど、店員さんに助けられたり…」
紗夜「邪魔された?」
飛鳥「それがですね…」
飛鳥がゲームをしていた時に同じ学校の生徒が数人やってきて、ウザがらみをしてきてゲームの邪魔をしてきたのだ。あまりにもしつこかったので超能力で何とかしようとしたが、屈強な店員が現れてその男子生徒たちを連れて行ったのだ…。
飛鳥「最近他の人がゲームしているのを邪魔するっていう迷惑行為が多発してたみたいで…」
燐子「何ですかそれ絶対に許せないです」
飛鳥・紗夜(珍しく怒ってる…!?)
燐子の表情と声色を聞いて、飛鳥と紗夜が困惑していた。
燐子「世間は許しません」
紗夜「あ、あの。白金さん?」
燐子の怒り具合に紗夜も流石に困惑していた。
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そんなこんなで…。
飛鳥「私がプレイしてたのはこの店だったんですね…」
飛鳥は燐子、紗夜にせがまれてゲームをしていた場所へ案内した。燐子としては限定版のアーケードに対面できると思ってワクワクしていた。
だが…。
「あーごめんねぇ。あのアーケード台は撤去することになったんだよ」
アーケード台が置いてあった場所まで来たが、撤去されており店員に聞いてみたら、本当に無くなっていたのだ。
飛鳥(まさか…オレのせいか…?)
SNSで拡散された事もあったのか、やはりそういう客が来ると迷惑なのかと飛鳥は思っていた。燐子はガッカリしていて、紗夜も顔には出さなかったがNFOのアーケード版でプレイできず、残念そうにしていた。
飛鳥「SNSで拡散されたからですかね…?」
「いや、あのアーケード台なんだけど、限定品だったみたいで、扱いをどうするか考えてる所なんだ。最近うちの店マナーの悪いお客さんが多くてねぇ…」
燐子「残すべきです!」
燐子が叫び、飛鳥と紗夜が困惑していた。
燐子「確かにお客さんが迷惑かけてるかもしれませんが、ゲームに罪はありません。残すべきです!」
飛鳥(白金先輩…)
紗夜(自分がプレイしたいって言うのが見え見えよ…)
「うーん…」
店員はかなり悩んでいた。
店員「まあ、残してほしいっていう声は君たちから来る前からもあってね。こっちとしても残したい所なんだが…。店長に掛け合ってみるよ」
そんなこんなでNFOのアーケードは無事にそのゲームセンターの元で稼働されることとなったのだが…。
「一丈字が燐子ちゃんと紗夜ちゃんを連れてゲームセンターデート!!?」
「あのお堅い風紀委員の紗夜ちゃんまで!?」
「一体どんな手を使ったんだ!」
「やっぱり主人公補正…」
…3人でゲームセンターに行ったのもバレた。
「オラァアアアアアアア!! 一丈字ぃいいいいいいい!!」
「燐子ちゃんと紗夜ちゃんとゲームした後はやっぱりエロい事したんだろぉ!!」
紗夜「そんな訳ないでしょう!!/////」
燐子「///////」
進歩のないヤラカシ達に紗夜は激怒し、燐子は顔を真っ赤にした。そして飛鳥というと…。
飛鳥「ダメだこりゃ…」
心底あきれ果てた。
おしまい