全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第419話「バンドリ学園の七夕」

 

 

 今日は七夕。バンドリ学園でもそんなムードに…。

 

「今日は七夕だ! 皆はどんな願い事をした!?」

「オレは…うふふふ」

「お前、人前だぞぉ。言わすなよぉ」

「オレはねー…。やっぱりやめとこうかなぁ」

 

 とまあ、2組の男子たちが気持ち悪くなり始めた。

 

モカ「今はエアコンを直してほしいよー…」

蘭「ていうか、こんな時に壊れるなんて最悪…」

ひまり「もー。あっつーい」

 

 そう、バンドリ学園は今、エアコンが壊れてしまい、全員蒸し風呂のような暑さを体感していた。

 

「可愛い子の汗ってやっぱり良い匂いするなぁ…」

「ああ…メスの匂い…」

有咲・美咲「気持ち悪い!!!」

 

 1組では男子たちが露骨にセクハラ発言をしていたので、有咲と美咲が突っ込んでいた。

 

 また、2年生も同じで…

 

「なんで3組には誰もかわいい子がいないんじゃあ!!」

「オレ達にも分けてくれぇ~!!!」

 

 と、3組の男子たちが彩たちと同じ空間にいたいが為に1組と2組の教室に押しかけて来た。

 

「ちょ、やめろぉ!!」

「さわやかな空間が汚れる!!」

千聖(男子全員に出て行ってほしいのだけど…)

 

 そんなこんなでこの男はというと…。

 

飛鳥「あ、普通に教室にいますよ。暑いですね」

 

 …ちなみにこの男は超能力で体温調節も出来るし、自作のクーラーも作れるのだが、それをやってしまうと、また沢山の人間から嫌われてしまうという事から、そういう事はしなかったのだ。

 

飛鳥「やっぱりフェアじゃないとね」

「一丈字くん。誰と喋ってるの?」

飛鳥「あ、ごめんなさい」

 

******************

 

 1組

 

はぐみ「ねえこころん。こころんのおうちでエアコンを持ってくることって出来ないの?」

こころ「そうねー。やっぱりこのまま暑いと皆困るわよね」

 

 と、こころがエアコンを持ってくる空気になったが、ダメになった。

 

先生「エアコンがあるのは先生たちも助かるけど、少しは我慢することを覚えなさい!」

「え―――――――――――――――!!!?」

先生「こんな事したら弦巻財団に依存しちゃうでしょうが!!」

 

 とまあ、先生の言っている事もご尤もなので、生徒たちは泣く泣く諦めた。

 

*********

 

 そんなこんなで昼休憩

 

飛鳥「あー…夏真っ盛りだなぁ」

 

 飛鳥が廊下を歩いていたが、誰とも遭遇しなかった。購買部に行くと、見事にアイスや冷たい飲み物が全て売り切れだった。

 

飛鳥「やっぱり暑いもんなぁ」

 

 と、飛鳥が一人でたたずんでいると

 

「おーい! 飛鳥くーん」

飛鳥「ん?」

 

 声をかけられたので飛鳥が横を向くと、そこにはリサがいた。

 

飛鳥「今井先輩」

リサ「やっほー。飛鳥くんもアイス食べに来たの?」

飛鳥「いいえ。それにもう売り切れてまして…」

リサ「本当? それならアタシの分けてあげよっか?」

飛鳥「え?」

 

 リサの言葉に飛鳥は嫌な予感がした。

 

リサ「いやあ、どういう訳か男子たちがくれてさ…」

飛鳥(あー…それで売り切れてたのか…。気に入られるために…)

 

 何故冷たいものがなくなっていたのか、察した飛鳥だった。確かに購買部には争われたあとの形跡が残っていたので、確信していた。

 

リサ「流石にちょっと多いからさ。分けてあげるよ」

飛鳥「あー…」

 

 リサがそう言うと飛鳥は困惑していた。その時だった。

 

「ちょっと待った~~~~~~~~~!!!!」

飛鳥「ああ、来ちゃった…」

 

 と、ヤラカシ軍団が一斉に現れると、リサもぎょっとした。

 

「それだったらオレ達にも貰う権利があるぅ!!」

飛鳥「今井先輩。私はいいので、彼らに差し上げてください」

リサ「そ、そうしたいんだけど人数分あったかな…」

「それだったらオレ達も!!」

「オレ達もぉおおおおおおお!!!」

 

 どんどん人数が増えていき、飛鳥はげんなりしていた。リサも流石にドン引きしていた。

 

飛鳥(どうしてだろう。さっきまで暑かったのに、急に涼しくなった)

 

 それはヤラカシ達の気持ち悪さによる寒気と悪寒が原因だった。

 

飛鳥「…あの、今井先輩」

リサ「は、はい?」

飛鳥「申し訳ございませんが、その袋を渡して貰えませんか?」

リサ「え、でも…」

飛鳥「私の言うとおりにして頂けますか」

 

 そう言って飛鳥がリサから袋を受け取ろうとしたが、ヤラカシ達がそれを阻止しようと飛鳥を突き飛ばした。

 

「そうはさせるかよ!!」

「これはオレ達のもんだ!!」

「てめーはすっこんでろ!!」

 

 と、ヤラカシ達はそのまま奪い合いを始めたが、この時飛鳥はリサがヤラカシ達に襲われないように超能力で誘導し、そのまま退場させた。

 

リサ「だ、大丈夫!? 飛鳥くん!!」

飛鳥「ええ。私は大丈夫ですけど…」

 

 飛鳥がヤラカシ達の方を見た。

 

飛鳥「…あの人たちは大丈夫じゃなさそうですね」

リサ「そ、そうだね…」

 

 飛鳥とリサが同じ方向を見て呆れていると、

 

「どうしたの~?」

「!」

 

 Afterglowがやってきた。

 

飛鳥「ああ。これはこれは…」

つぐみ「何かあったの…?」

リサ「それがね…」

 

 リサが事情を説明すると、つぐみ以外の4人が呆れていた。

 

蘭「ハァ…これだから男は…」

ひまり「蘭。それじゃ一丈字くんも入っちゃうよ」

巴「それにしてもとんでもない奴らだな!」

飛鳥「何とか丸く収まったのが幸いですけどね…」

 

 と、飛鳥が苦笑いしていた。

 

巴「収まってないだろ! お前突き飛ばされてるんだから!」

蘭「先生に言った方がいいよ」

飛鳥「そうしても、結局同じことの繰り返しですし、私を突き飛ばしたのは他の方々も見ていますから、そうするまでもございませんよ」

 

 飛鳥がAfterglowの方を見て苦笑いした。

 

飛鳥「まあ、放課後どこかラーメンでも食べに行きましょうかね」

巴「ラーメンか! それだったらアタシも行っていいか!?」

飛鳥「あっ…」

 

 巴の言葉に飛鳥が困惑すると、またヤラカシ達が現れた。

 

「オレ達もぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

飛鳥「……」

 

 飛鳥は問答無用で超能力を使った。

 

*******************

 

飛鳥「七夕のお願い事ですか?」

 

 夜。飛鳥はAfterglow、リサと一緒にラーメン屋にいて、飛鳥は願い事を聞かれたのでそう答えた。

 

飛鳥「平和ですかね…」

リサ「まあ、気持ちはわかるよ…」

ひまり「お疲れ様…」

 

 リサとひまりもどんよりした。

 

蘭「なんかもっとお金持ちになりたいとか、テストの成績を上げたいっていう願いとかはないの?」

飛鳥「それはないですね」

モカ「どうして?」

飛鳥「それらは自分の力で叶えられるからです」

 

 飛鳥の言葉に皆の目が大きく開けた。

 

飛鳥「願うのは人の事ですね」

モカ「飛鳥くん。今のは冗談抜きでカッコよかったよ」

飛鳥「ありがとうございます」

リサ「いや、もうマジで凄いって思ったわ…」

蘭「それに比べてうちの男子共は…」

蘭・巴・ひまり・モカ「ハァ…」

 

 4人がため息をつくと、飛鳥もげんなりした。

 

 

おしまい

 

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