今井リサです。今日はRoseliaのみんなとショッピングモールに来ています。
あこ「やっぱりショッピングモールはいろんなお店がありますねー!」
リサ「そうだねー」
だけど、あんな事がおこるなんて、まだアタシ達は誰も気づかなかったんだ…。
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「…やっぱりRoseliaはここに来てたのか」
「盗み聞きしてて良かったぜェ~」
と、バンドリ学園のヤラカシ達がつけてきたのだった。
「偶然を装ってRoseliaと買い物デート大作戦、決行だ!」
「おう!」
そう言ってヤラカシ軍団はRoseliaをつけ狙った。
だが…
「あれぇ~? Roseliaがいるじゃん」
自分達よりもヤバそうな男たちがRoseliaの前に立ちはだかった。
友希那「何? あなた達…」
あこ「りんりん…」
友希那が明らかに威嚇して、あこが怯えて燐子に近づいた。
リサ「ふ、二人とも落ち着いて。ファンの人たちかも…」
「そう。オレ達は君たちのファンなんだよ」
リサ「ほらね。でもサインは…」
「サインなんていらないんだ」
「え?」
男たちはゲスな笑みを浮かべた。
「セックスさせてくれれば♡」
男の発言にRoseliaは凍り付いた。そして近くで見ていたヤラカシ達も。
「な、なんだあいつ! オレ達がやりたい事を!」
「けどこのままだとRoseliaが寝取られるぞ!」
「あんなの見た目だけさ! オレ格闘技やってっから…」
と、ヤラカシ達がゴチャゴチャ話し合っていると、
紗夜「あなた方の要求には応えられません!」
友希那「そうよ。どこかに行って頂だ…」
友希那がそう言いかけると、主犯格が友希那と紗夜の胸ぐらをつかんだ。
リサ「友希那! 紗夜!」
「お前達に拒否権はないんだよ…。大人しくオレ達についてこいや」
まさに絶体絶命だった。周りには誰もおらず、いたとしても見て見ぬふりをしている。
リサ「お、お願い! あたしがついていくから二人を離して!」
「ダメだ!」
「全員来なければこの2人をここから落とす!」
そう、ここは2階で吹き抜けがあり、友希那と紗夜をこのまま1階に落とすことが出来るのだ。胸ぐらをつかんでいる主犯格は腕力があり、実際にやろうと思えばできるのだ。
燐子(誰か…誰か助けて…!)
「Roseliaが本当にピンチだ!」
「よし! オレ達が助けに行くぞ!」
「そうだな!」
するとヤラカシ達が思い切って飛び出した。
「Roseliaを離せ!!」
「!」
ヤラカシ軍団が現れて、男たちとRoseliaも彼らの方を向いた。
「おい、Roselia全員連れていけ」
「へい!」
主犯格は無視してRoseliaを連れて行こうとした。するとリサがヤラカシ達に向かって逃げてと叫んだ。ヤラカシ達は見掛け倒しだけだと思い、果敢に助けに行こうとしたが、取り巻き達に取り押さえられた。
「弱すぎるだろ!!」
「もうちょっと頑張れや!!」
Roseliaはこれから自分たちはどうなるんだろうと、不安で仕方なかった。
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「あー…。ちょっと遠いけど日用品このモールの中にある店の方が安いんだよな」
飛鳥が買い物の為にショッピングモールに来ていたが、駐車場で男たちがRoseliaを連れてどこかに行こうとしているのが目に見えた。無表情の男たちと、不安と絶望に満ちたRoseliaの顔を見て飛鳥はすぐに察して、超能力を放った。
飛鳥(まあ、ダメ押しに車も故障…はやり過ぎかな)
飛鳥が超能力を放ったことで男たちは友希那達を離した。
Roselia「!?」
「やっぱやめだ…」
リサ「え?」
「おい、帰るぞ」
「へい」
そう言って男たちはどこかに去っていった。
リサ「な、何だったの…?」
あこ「りんりん怖かったよ~!!!」
燐子「うん…うん…」
すると友希那と紗夜は顔を合わせた。
友希那「…残念だけど、ショッピングは中止ね」
紗夜「そうね…」
そう言って5人は徒歩で帰ろうとしたが、
リサ「ちょっと待って!? 確か中にAくん達が!」
紗夜「そういえば…!」
あこ「でもどうするの!? あの人たち滅茶苦茶強そうだったし…」
と、話し合っているRoseliaを感知した飛鳥は弦巻家の黒服と連絡を取って、すぐにRoseliaを保護し、ヤラカシ達に絡んでいたチンピラたちを撃退した。
飛鳥(これで一件落着かな…。さて、面倒だけどちょっと時間帯を変えようかな。防犯カメラに姿映されたらややこしい事になりそうだし)
そう言って飛鳥はその場から離れた。
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後日
リサ「あなた達大丈夫だった?」
「ま、まあね…」
一応自分たちを助けに来てくれたとして、リサは律儀にヤラカシ達に声をかけた。ヤラカシ達は勿論テンションが高めである。
リサ「ほら、友希那も礼を言って!」
友希那「…感謝するわ」
チンピラは倒せなかったものの、Roseliaからの評価が上がったヤラカシ達は心の底から歓喜した。
(これなら遊びに誘われるかも!)
(このまま勢い余って付き合えたりして!)
(あんな事やこんな事をするのはオレ…ぐへへへへ)
とまあ、下心があまりにも漏れ出していて周りの人間は苦笑いするか、呆れるくらいしかなかった。
勿論紗夜や燐子、あこからもお礼を言われたが、本当にそれだけで、この後も普通に話しかけようとしたが、リサは乗ってくれるものの、友希那や紗夜からは線引きされ、燐子からは怖がられた。
(なんでだよぉ!!)
(なんで一丈字みたいに行かないんだよぉ!!)
と、ヤラカシ達は思ったほか中々うまくいかないことにいら立っていたが、この後も関係が変わる事はなかった。
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その頃…
「やー。今回も大活躍だったねェ。飛鳥くん」
「何で当たり前のようにバレてんの」
中庭のベンチ…はもうこの季節は暑いので、近くの木陰で2人が話していた。
モカ「湊さん達に打ち明けなくていいの? 弦巻財団に声をかけた事とか…」
飛鳥「分かって言ってるだろ。恩を売るもんじゃないよ。0から1にはなかなかならないけど、0からー1には簡単になっちまうんだ。失った信頼を取り戻すのは大変だよ」
モカ「だよねー」
飛鳥とモカは空を見上げた。
飛鳥「バンドガールも色々大変だね」
モカ「まあ、それだけ夢に近づいたって事で良いんじゃないでしょうか~」
と、モカの一言にセミたちが反応するようにめいっぱい鳴いた。
おしまい