全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

20 / 487
第47話「一丈字飛鳥の長い夜(中編)」

第47話

 

 前回までのあらすじ

 

 度胸試しをする為に洋館に集められた25人+α。まず前哨戦としてホラー映画を見る事になったが、どんどんグロデスクな映像が流れ出て、遂に目を開けると大量の蟲が全身にまとわりついている映像が映し出された。

 

 Poppin’party

 

香澄・りみ・沙綾「きゃあああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」

 

 香澄、りみ、沙綾が泣き叫んだ。

 

たえ「あれがうさぎだったらなー」

有咲「そんな事言ってる場合か――――――――――――――っ!!!!」

 

 たえがマイペースにそう言うと、有咲が涙目で突っ込んだ。

 

 Afterglow

 

巴「何でカギがかかってるんだよ!!」

蘭「やだぁ!!! 出してぇー!!!!!」

 

 と、巴と蘭は逃げ出そうとしたが、何故かカギがかかっていて必死に扉をたたいて錯乱していた。

 

ひまり「いやあああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」

モカ「……」

つぐみ「ひ、ひまりちゃん!! モカちゃん死んじゃうから!!」

 

 ひまりがモカの首を掴んで揺さぶると、モカは顔を真っ青にして死にかけていて、つぐみが慌てて止めていた。

 

彩「いやあああああああああ~~~~~~~~~~~~~~!!!」

麻弥「こ、これは流石にだめっす…」

イヴ「こわ~い!!!」

 と、Pastel*Palettesは千聖が固まっていたが、

 

日菜「おもしろ~い!!」

彩「全然面白くないよ!!!」

麻弥「本当にどうなってるんですか日菜さんの頭ぁ!!!」

 

 Roselia

 

あこ「りんりんこわ~い!!!」

燐子「そ、そうね…」

 あこが泣きながら燐子の胸に飛び込み、燐子が隣にいたリサを見たが、リサは泡を吹いていた。

 

燐子「い、今井さん!!!」

紗夜「気を失ってる…!! 湊さん!!」

 紗夜が友希那を見たが、友希那はじっと映像を見ていた。

 

紗夜「み、湊さん…?」

燐子「……!!?」

 紗夜が呼びかけるが、友希那は何のリアクションも無かった。

 

紗夜・燐子・あこ(気絶してる…)

 

 目を開けたまま気絶している事に、紗夜たちは驚きを隠せなかった。

 

花音「ふぇええええええええええええええええええええ」

はぐみ「こわ~い!!!!」 

 はぐみと花音が抱き合っていた。

 

こころ「可愛い虫ね!」

美咲「本当にあんたの頭どうなってんの!!? ねえ!!? だいじょうぶ!!?」

こころ「あたしは大丈夫よ!!」

 

 そして…

飛鳥「あの、瀬田先輩、白鷺先輩…」

千聖「何よ!! 男の子でしょ!!? ゴチャゴチャ言うんじゃないわよ!!」

薫「何も心配する事はないよ!!? 私にしっかり捕まりたまえ!!」

 と、千聖と薫が飛鳥の両腕にしっかりしがみついていた。ちなみに飛鳥の両腕は千聖と薫のおっぱいが当たっていたが、飛鳥は二人があまりにも怯える為困惑していた。

 

飛鳥「いや、そうじゃなくて」

千聖・薫「!!?」

飛鳥「映画が終わるまでお二人の事、ちーちゃんとかおちゃんって呼んでいいですか?」

千聖・薫「!!?/////」

 千聖と薫が頬を染めた。

 

薫「ダ、ダメ!」

飛鳥「どうしてですか?」

薫「その…/////」

千聖「は、恥ずかしいからよね!?」

薫「そ、そう! 恥ずかしいんだよ!////」

飛鳥「恥ずかしいですか?」

薫「恥ずかしいよ」

飛鳥「そうですか。で、今は怖いですか?」

薫「!!?」

 薫が驚いた。

飛鳥「怖い気持ちがなくなるだけまだ良いと思います」

薫「一丈字くん…」

 薫が飛鳥を見つめた。

 

薫「…あの」

飛鳥「何です?」

 薫が視線を逸らした。

 

薫「…映画が終わるまで。だからね/////」

 飛鳥が千聖を見た。

 

飛鳥「白鷺先輩」

千聖「ええ。言いたい事は分かるけど、何?」

飛鳥「瀬田先輩。めっちゃ可愛いですね」

千聖「そうなのよー。かおちゃんめっちゃ可愛いでしょ」

薫「ち、ちーちゃん!!//////」

 薫が照れた。

 

飛鳥「そういえば普段は男言葉なのに、素は女言葉なんですね」

薫「そ、そんな事はないよ?」

千聖「無駄よ。昔は…」

薫「昔の事は良いじゃないか」

千聖「静かにしてかおちゃん」

薫「だ、だからその名前で呼ばないでってば…」

 その時、とっても気持ち悪い音と共に、虫がドアップされた。

 

薫・千聖「きゃ―――――――――――――――っ!!!!」

 と、飛鳥にくっついた。

 

ポピパ「……!!!///////」

紗夜・燐子・あこ「!!!//////」

 両テーブルから見ていた2バンドがバッチリ目撃した。

 

飛鳥(ああ。人生オワタ)

 飛鳥はそう思いながら、オレの人生終わりだーと叫んでいる映像の中の俳優を見た。

 

飛鳥(オレも終わった)

 

 

 そして映画終了後…。

 

まりな「お疲れ様―…って、あら」

 大半のメンバーがぐったりしていた。

 

 ポピパ

 

香澄・たえ・りみ・沙綾・有咲(薫さんと千聖先輩が(飛鳥くん/一丈字くん/一丈字)に抱き着いてたのが衝撃的過ぎて映画の内容忘れた…///////)

 

ひまり「わ~!!! モカごめ~ん!!」

モカ「ひーちゃんだけもう一度映画見て。一人で…」

ひまり「土下座で勘弁してください」

つぐみ「あはははは…」

 蘭と巴が項垂れていた。

 

 パスパレ

日菜「あー面白かったー!!」

麻弥「ジブンたちからしてみたら、日菜さんが一番面白いっす…」

イヴ「ブシドーです…」

彩「イヴちゃん。意味わかんないよ…」

 日菜が楽しそうにしていたが、他の3人がぐったりしていた。

 

 Roselia

友希那「…はっ!」

 友希那が気をとりもどした。

友希那「映画はもう終わったの?」

紗夜「…ええ」

 友希那が横を見ると、紗夜、燐子、あこが頬を染めていた。

友希那「…どうしたの?」

紗夜「な、何でもありません」

リサ「はっ!!」

 

 ハロー、ハッピーワールド

 

花音「ふぇえええ。やっと終わった…」

はぐみ「怖かった~」

こころ「とっても個性的な映画だったわ!!」

美咲(私からしてみたらこころと日菜さんが一番怖いよ…)

 

 そして…

 

飛鳥「二人とも。もう映画は終わりましたよ」

千聖「はっ!」

薫「そ、そうか…」

 飛鳥に言われて我に返る千聖と薫。後半はずっと飛鳥にしがみついていた。

 

薫「もう心配はなさそうだね」

飛鳥「そうですね」

 飛鳥が困惑した。

千聖「それじゃ私は戻らせて貰うわね」

薫「私も失礼するよ」

飛鳥「あ、はい」

 と、千聖と薫が戻っていった。

 

ポピパ「……」

 ポピパが飛鳥を見つめていたが、飛鳥は視線を逸らした。

 

飛鳥(悪意はスルーするのが一番です)

 

 

つづく

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。