全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第434話「おばけタワー3(前編)」

 

 とある夜。

 

美咲「さて、今回もこの企画がやってきました。『おばけタワー3』!」

 

 Poppin‘Partyのキーボード担当の市ヶ谷有咲と、ハロー、ハッピーワールド!のDJ担当ミッシェルの中の人である奥沢美咲がMCを務めていた。そしてひな壇席にはいつものメンバーがいたのだが、その中でもRoseliaの今井リサがもうガタガタ震えていた。

 

有咲「…リサさん」

リサ「いや!! 絶対に行かない!!」

 

 と、子供のように駄々をこねるリサ。

 

美咲「まあ、今までおばけタワーに2回も挑戦してきたわけですが…」

リサ「もうこれでまた行かせるって話になったらダシマ劇場でない!!」

友希那「リサ。我儘言うんじゃないの。後輩たちの前でみっともないわよ」

リサ「友希那にだけは絶対言われたくないんだけど…」

 

 というのも補習の話になると、後輩がいるというのに露骨に逃げようとしていたからである。

 

千聖「それはそうと有咲ちゃん。美咲ちゃん。どうしてあなた達がMCをしているのかしら?」

リサ「もしかして二人は免除なんて事ないよね!?」

有咲「いや、うちらは別におばけは…」

美咲「あー…。まあ、今回一丈字くんは強制参加みたいなので」

「は?」

 

 美咲の言葉に皆が驚いた。

 

有咲「何でも今回は『おばけタワー』という名前ですけど、おばけは出てこないみたいなんです」

美咲「いわば恐怖のタワーって所ですかね」

リサ「本当?」

あこ「あこ行きたーい!!」

こころ「あたしも行きたいわ!!」

リサ「ていうかもう行きたい子で行けばいいじゃん!!」

 

 リサがそう叫ぶが、有咲と美咲が困惑した。

 

有咲「まあ、確かにそれが一番良いんですが…」

美咲「こころとか怖いものなしだから…」

有咲「やっぱりリサさんみたいに怖がってくれる人がいるのが良いんじゃないですかね…」

リサ「それだったら有咲や美咲もリアクション出来るからさ」

千聖「まさか。先輩にやらせて自分たちは高みの見物なんて事はないわよね?」

美咲・有咲「ひっ!!」

 

 千聖が圧力をかけると、美咲と有咲が涙目でお互い抱き合った。

 

日菜「千聖ちゃんが一番こわーい」

千聖「日菜ちゃん!!」

 

******

 

有咲「えーと…気を取り直して、今回参加するメンバーは事前に票を集めているらしく、その中でも人気のあった7名に参加してもらいます」

友希那「人気…?」

美咲「えー…。選ばれてしまった方々の発表です」

 

 するとモニターが表示された。

 

第1位:今井リサ

第2位:白鷺千聖

第3位:市ヶ谷有咲

第4位:青葉モカ

第5位:松原花音

第6位:氷川紗夜

第7位:上原ひまり

 

 

 

リサ「え~~~~~~~~~~~~~~!!!?」

 

 2位と大量に差をつけて1位になったリサは青ざめ、涙目で叫んだ。

 

千聖「私2位!?」

有咲「はあ!? アタシ3位とか聞いてねーぞ!?」

花音「ふぇえ~!!? 私5位だぁ!!」

紗夜「……!?」

モカ「あ~。あたしも入ってる~」

ひまり「わ、私も…」

 

美咲「えー…。選ばれた7人と一丈字くんはクリアを目指して頑張ってください…」

リサ「嫌だぁ~~~~~~~~~~~~!!!!!!」

 

 ちなみに割合

 

ポピパ:有咲

アフグロ:モカ、ひまり

パスパレ:千聖

ロゼリア:リサ、紗夜

ハロハピ:花音

 

美咲(一応各バンドから1人ずつは出てるんだな…)

 

*******************

 

 そして7人が中に入ったが、いかにも気まずそうだった。

 

モカ「それじゃクリアを目指してがんばろ~」

千聖「飛鳥くん。一番前に行って頂戴」

飛鳥「はい」

 

 そう言って飛鳥を先頭に立たせると、その様子がモニターで映し出された。

 

あこ「リサ姉大丈夫かな…」

燐子「…絶対怒ってるよね」

 

 そして2階に上がったが、電気がついていて、特におばけがいる様子もなかった。

 

飛鳥「今回は本当におばけじゃないんですね」

リサ「……」

 

 リサはこれでもかという程警戒していて、紗夜の後ろに隠れていた。

 

紗夜「…歩きづらいのだけど」

リサ「そんな固い事言わないでぇ!」

 

日菜「あたしもおねーちゃんにひっつきたーい!!」

イヴ「ヒナさん! サヨさんの代わりになるか分かりませんが、ハグしましょう!」

 

***

 

 そしてテーブルには人数分のケーキが用意されていた。

 

有咲「ケーキ?」

 

 そして全員が近づくと、全部食べれば次の階に進めると書いてあった。

 

香澄「えー!! いいなぁー!!」

沙綾「あのケーキ誰が作ったんだろう…」

 

モカ「おほー。これは役得―」

千聖「ちょっと待って。毒が入ってるかもしれないわ」

飛鳥「毒って…」

千聖「飛鳥くん。毒味して頂戴」

飛鳥「はい」

 

 千聖に命令されて飛鳥があっさり毒味した。

 

飛鳥「普通に美味しいです」

千聖「どこも異常はない?」

飛鳥「ええ…。強いて言えばとても甘いですね」

モカ「どれどれ~?」

 

 そう言ってモカも普通にケーキを食べ始めた。

 

モカ「おほ~。つぐの家のケーキに匹敵する~」

 

つぐみ「そ、それは気になる…」

 

ひまり「うう…。今ダイエット中なのに…」

モカ「ひーちゃんのはモカちゃんが食べてあげるから~」

ひまり「……!」

 

蘭「…多分またダイエット失敗するね」

巴「だな…」

 

*********

 

 そして全部平らげて3階に進んだが、今度は違うタイプのケーキが出てきたがさっきよりも多かった。

 

飛鳥「これも全部食べれば次に進めるそうです」

花音「そ、そうなんだ…」

ひまり「ちょっと待って。これ、私達を太らせようとしてない!?」

 

 ひまりがおばけタワー3の内容に気づいて、皆が驚いた。

 

モカ「お~。そういう考え方も出来るね~」

ひまり「…分かるよ。だって沢山食べた後の体重計に乗るのは、女子にとって恐怖以外何者でもないの!!」

 

 ひまりの言葉に他の女子達が青ざめていた。

 

ひまり「そういう訳だから一丈字くん。モカ。これ、全部食べていいよ!」

飛鳥「あ、ありがとうございます…」

モカ「ひーちゃん太っ腹~」

ひまり「やめてよー!!」

 

 とまあ、そんなこんなでケーキにありつく飛鳥とモカだった。

 

リサ「なーんだ。これだったらアタシも楽勝だね!」

紗夜「全く…」

花音「あはははは…」

 

 しかし、これがとんでもない落とし穴だという事に気づいているのは一部の人間だけだった…。

 

 

つづく

 

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