ある日のバンドリ学園。この日は全校集会が行われていたが…。
「えー。今度また定期テストがありますが、赤点を取ったクラスにはペナルティを与えます! 女子は今度の体育祭でブルマ着用、男子は上半身裸でやって貰います」
という学園長の言葉に皆が驚いた。
「体罰だー!!!」
「今令和やぞ!!?」
「え、何をどうやってそんな風に決めたの?」
「尾道の先輩パパじゃねぇんだぞ!!」
と、生徒達が文句を言い放ったが、理事長は笑顔でこう言った。
学園長「それでは、あなた達はどうしたら勉強してくれるんですか?」
笑顔で言い放つ理事長に生徒たちは恐怖を感じた。
学園長「あれも嫌だ、これも嫌だ。そんなんで社会でやっていけるかっつーんだよ!! 甘えるな!! ごねたら周りの人間が何とかしてくれると思うなよ!!」
学園長の言葉もそうだが、急にどうしたんだ…? と思う生徒達だった。
という訳で理不尽なペナルティを与えられたまま、テストが行われることとなったのだが…。
*****
千聖「飛鳥くん。超能力で学園長をどうにかして頂戴」
飛鳥「あ、はい。分かりました」
全校集会が終わってすぐに千聖が飛鳥を呼び出し、超能力で終わらせようとしていたが…。
その後飛鳥は千聖と共に学園長に近づいて、事情を聴いてみることにした。何でもテストの成績がどんどん下がっており、どんなに催促しても生徒たちはやる気を見せなかったのだ。挙句の果てには、開き直っていい加減な事を言う生徒に堪忍袋の緒が切れたとの事だった。
それを聞いた飛鳥と千聖は困惑しつつも、上半身裸とブルマはやり過ぎだと説得し、代替案を考えることにした。
学園長「本当にやる気なくて困るんだよぉ…」
飛鳥「少し荒療治ですが、私に考えがありますよ」
飛鳥はある事を考えた。
千聖「どうするつもりなの? 飛鳥くん」
飛鳥「千聖さん。バンドやってる人たちを集めて貰っていいですか。彼女達にも協力して貰います」
千聖「な、何をする気?」
飛鳥「……」
飛鳥が内容を説明すると、千聖と学園長が驚いた。
千聖「本気なの!?」
学園長「君にそこまで負担は…」
飛鳥「もういつもの事なので。時間もあんまりありませんし、もし戸山さん達がNGを出せばそれまでです。千聖さん、お願いします」
千聖「わ、分かったわ…」
そして千聖が皆を集めて、飛鳥が作戦を説明した。
有咲「おまっ…本気で言ってんのか!?」
飛鳥「ええ。少し強引ですが、私を阻止する為に彼らも本気を出してくるでしょう。勿論妨害してきた方には制裁を受けて貰います」
蘭「……!」
飛鳥の冷徹な態度に蘭が少し恐怖した。
彩「でもそれじゃ一丈字くん一人が悪者になっちゃうよ!」
飛鳥「日ごろから悪者扱いされてるので、特に問題ございませんよ。とにかく、テストの成績に関しては本当に深刻な問題で、このままだと学園の評判にも影響が出ます。進学や就職が不利になりますし、ましてやパスパレの皆さんに関しては、出身校が勉強もロクに出来ない学園では…後はお分かりですね?」
飛鳥の言葉に日菜以外のパスパレメンバーが俯いた。
リサ「本当に大丈夫なの!?」
飛鳥「確証はございませんが…。人にやる気を出させるというのはかなり難しいので、これくらいやらないといけません」
すると飛鳥が真剣な表情で正面を向いた。
*****
そして翌日、全校集会で学園長は体育祭でのペナルティの撤回を宣言した。だが、そのようなペナルティを与えようとした事実は変わらず、生徒たちは動揺していたが、そんな中で飛鳥が壇上に立った。
「一丈字…?」
生徒達が驚く中、飛鳥は自身の手でペナルティを撤回させた事、そしてバンドガールズ25人とテストで勝負をして、国数英理社の5教科で飛鳥より成績が悪かったバンドガールは飛鳥の言う事を1つだけ聞かないといけないというルールを設けた。
当然この事を聞いて生徒たちは大騒ぎして、すぐにやめるように騒いだり、香澄達に声をかけたりしていた。
「こんなの無効だ!!」
「やっぱりそういう奴だったのか!!」
と、騒ぐ生徒達だったが飛鳥は冷徹な態度を崩さなかった。
飛鳥「体育祭のペナルティをなしにしたんです。寧ろ感謝してほしいくらいなんですけどね?」
「!!?」
飛鳥「彼女達も納得した上で力を貸してくれたんです。文句を言われる筋合いはございませんよ」
「そんな事言って脅したんだろう!?」
飛鳥「芸能人や財団の娘相手にどうやって脅せという話ですし、Pastel*Palettesに関しては、事務所からは寧ろ大歓迎だと言われましたよ。ちなみにエビデンスもご用意してますよ」
すると弦巻家の黒服がモニターに、学園長や香澄達、パスパレの事務所の社長のサインが入った誓約書を見せた。それを見てヤラカシ達は絶望していたし、他の生徒たちは飛鳥の冷徹な態度を見て恐怖していた。
飛鳥「とにかくこれはもう決まった事です。あなた方はお好きにお過ごしくださいな」
「……っ!!」
飛鳥「ちなみにですが、私を妨害しようとした場合はそれなりの処遇を受けて貰いますので、覚悟なさってくださいね」
すると飛鳥が殺気を放つと、生徒たちは更に恐怖した。それを見て千聖は飛鳥の演技の上手さに感嘆していた。
*****
飛鳥「…さて、これで第一段階は終わりました。学園長には暫く生徒から遠ざかるように言いましたし」
中庭のベンチで飛鳥が千聖、モカと話をしていた。
千聖「あ、あなた…」
飛鳥「本来の仕事もこんな調子でやっています。情けをかければこちらがやられますので」
能力者としての顔を見せている飛鳥に千聖は辟易していたが、モカはいつも通りだった。
モカ「まあ、それで飛鳥くん。もしモカちゃん達にテストで勝ったらどんな命令するの?」
飛鳥「勉強するように命じる」
モカ「つまんなーい」
飛鳥「じゃあ君は1週間パン禁止とかにしとくね」
モカ「やめて」
そしてテスト週間が始まった。ヤラカシ達が飛鳥の勉強を妨害しようとしたが、飛鳥はのらりくらりとかわしたし、強引に行けば弦巻財団の黒服に取り押さえられるという事態になった。
結果的にどうなったかというと…。
飛鳥「全勝です」
何という事だろう。飛鳥は全員倒してしまったのだ。ちなみにバンドガール25人の中で一番成績が良かったのは日菜だが、点数は僅か1点差だった。
日菜「あーあ。敗けちゃったー。凄いね飛鳥くん」
飛鳥「正直あなたと紗夜先輩には勝てるか最後まで分かりませんでした」
紗夜「……っ!」
飛鳥の言葉に紗夜が握りこぶしを作って視線をそらした。
「おい! 本当にやんのかよ!!」
「実は嘘でしたとかじゃないよな!?」
最後までヤラカシ達がごねていて、一般生徒達が心配そうに見つめていた。
飛鳥「本気です」
日菜「まあ、負けちゃったから仕方ないよねー」
飛鳥「それじゃ皆さん」
「!」
飛鳥「私と一緒に来てください?」
そう言って飛鳥は香澄達をどこかに連れて行った。ヤラカシ達が止めようとしたが弦巻財団の黒服たちを取り押さえた。
「うわあああああああああああああああああああん!!」
「こんなんだったら上半身裸の方がマシじゃあアアアアアアアアア!!!」
ちなみに女子に関してはモカ、沙綾、千聖、リサあたりが飛鳥の意図を事前に伝えていた為苦笑いするだけだった。
***
飛鳥「えー。皆さん大変お疲れさまでした」
有咲「お、おう…」
美咲「それはそうと一丈字くん。一体何をお願いする気?」
飛鳥「あ、もうお願いしましたよ」
「え?」
飛鳥「一緒に来てくださいって。なのでもうこれで終わりです」
「え~~~~~~~~~~~!!!?」
飛鳥の言葉に皆が驚いた。
飛鳥「まあ、あの様子じゃ次回は真面目にやってくれるでしょうね。という訳で終わり! また次回!!」
美咲(…一丈字くんも結構自由よね)
おしまい