第466話
今回も今回とて林間学校…。
「ああんもう!! また主人公接待かよ!!!」
「もう引き立て役はうんざりや!!」
…と、ヤラカシ達が文句を言い放った。まあ、気持ちは分からなくはないですが女の子に対するセクハラは自業自得ですね。
「やい! 一丈字!!」
ヤラカシ達が3組の教室に行くが、皆不思議そうにきょとんとしていた。そして飛鳥はいなかった。
「…おい。一丈字はどこだ?」
「え? 一丈字くんなんて子、このクラスにはいないよ?」
「は!?」
飛鳥がクラスにいないという事を知って、ヤラカシ達は驚いた。
「まさか外部から助けるってオチか!?」
「そうか! そうに違いない!!」
「汚い真似しやがって!!」
飛鳥が卑怯な方法でまた女の子達を侍らせようと考えていると判断し、ヤラカシ達は激高した。
で、あっという間に林間学校を迎えて、いつものようにバスに乗って目的地まで向かっていた。
「今回こそはオリエンテーリングや肝試しや野外炊飯で一緒に組もうね!!?」
蘭「いや、もうバンドで組むことにしてるから」
蘭や美咲、有咲といったメンバーはいつものように嫌そうにしていた。
オリエンテーリングが済んで夕方、風呂の時間になったが…。
「ごめんなさい!! 女湯が故障してしまったので、男子の後に女子入って貰えませんか!?」
「え~~~~~~~~~~~~~~~~!!!?」
女風呂が故障してしまい、入れる風呂が一つしかなくなった。
「男子が入った後の風呂に入るなんて嫌!!」
と、一部の女子が文句を言ったが…。
「じゃあお前らは今日風呂入るなよ?」
先生のどす低い声に生徒が凍り付いた。原口という女性である。
原口「風呂があるだけ有難いと思え。贅沢言ってんじゃねぇよ(激怒)」ギロ
「ご、ごめんなさい…(涙目)」
先生に睨みつけられて文句を言っていた女子達は萎縮すると、ヤラカシ達も今回ばかりはそうとしか言いようがなかった。
「ちなみに覗きをした奴らはこの後のイベント参加禁止だからな?」
「は、はい…」
もうこんなに怒られて覗こうという気持ちにはなれなかった。
(ていうかあんな先生いたか!!?)
*********
風呂から上がった後普通に食事をしていた。ヤラカシ達は香澄達を誘いたかったが、さっきの怖い先生の影響で誘えずにいた。こうしてみると、飛鳥は必要ないのである。
そんなこんなで肝試し。
「肝試しの組み合わせはくじ引きにします!」
「え~~~~~~~~~~~~~~!!!?」
「自由にやらせると収拾つかなくなるから」
教師・西口の言葉に誰も言い返せなかった。
(でもこれでバンドガールの子達と一緒のチームになれるチャンス…)
そしてどうなったかというと…。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
1組。巨漢の男子生徒が香澄、たえ、りみ、沙綾と同じチームに。
有咲(アタシだけ仲間外れ!!!)
「い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛」
陰キャ2人組の男子生徒がこころ、美咲、有咲と同じペアに。
「う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛」
真面目系チャラ男、彼女がいる男子生徒の2人がイヴ、はぐみと同じチームに。
「え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛」
格闘技ヲタク系男子が蘭、モカ、巴、ひまりの4人とペアに。
ひまり「私は女の子だけのチームだけど…仲間外れは寂しいよ~!!!!」
ヤラカシ達にとっては悲惨な事になっていた…。
「普通にオレらにもチャンスあるやんけぇええええええええええ!!!」
「しかもオレのチーム全員男だし!!」
「代わってくれよぉおおおおおおおおおおおおおお!!!」
だが、健闘空しくそのまま肝試しをする事となった…。
こころ「あら!? あんな所に変な光があるわ!?」
美咲「こころ!! 先に行っちゃダメぇ~~!!!!」
有咲(…香澄がいないだけまだマシかと思ったけど、そうでもなかった)
そして肝試しが終わると、ヤラカシ達が香澄達と当たった男子たちに話を聞こうとしたが、原口がさっさと寝るように怒鳴った。
(ていうか本当に誰だよあの先生!!!)
**
翌日。この日は野外炊飯だったが…。
「今回は班ごとで組むように!!」
とあった。特に何のトラブルも起こる事なく普通に終わった。
「いや、普通に終わったら駄目やん!!」
「ここは女の子とのイベントがあってだな…」
ヤラカシ達がそう騒いだが、女子の大半が見なかった事にして後片付けをテキパキ行っていた。
そしてキャンプファイヤー。またしてもヤラカシ達は香澄達とお近づきになろうと考えていたが、香澄達は香澄達でバンドで固まっていた上に、先生達に目をつけられて近づけることはなかった。
「せめて告白位させてぇ!!」
「学生の青春を潰すんじゃありませんよ!!」
とまあ、それっぽい事を言って自分の欲望を満たそうとするヤラカシの姿は本当にお笑いそのものだった。
**
で、あっという間に最終日を迎えて何事もないまま帰ってきた一同。
「本当に何もなかった!!」
「ていうか一丈字がいないだけでどうしてこんなに何も起こらないの!?」
「そんなにか!! そんなにオレ達に女子と戯れさせたくないかぁ!!?」
と、ヤラカシ達が涙目になったが…。
「そうだ○○くん! 今度どこか遊びに行こうよ!」
「!?」
香澄が肝試しで一緒になった男子に声をかけていて、ヤラカシ達は驚いていた。そしてまた一方では…。
ひまり「ねーねー。私とも仲良くなろうよ! ××くん!」
「いや、オレ女には…」
ひまり以外の4人と肝試しを組んだ男子がAfterglowに声をかけられていて、困っていた。
飛鳥以外の男子が最終的に女子達と仲良くなるという、ヤラカシ達にとってある意味喜ばしい結果となったのだが…。
「だからこういうのじゃないんだよおおおおおおおおおお!!」
「確かに一丈字が香澄ちゃん達に囲まれなくて良かったけど!!」
「どうしてオレ達じゃないのおおおおおおおおおおおお!!?」
下心があるからですね。はい、今回のお話は終わりです。ちなみにあの男が何をしていたかというと…。
***
飛鳥「ズルズルズル…」
東京でナポリタンを食べていました。
飛鳥「美味しい」
おしまい