全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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イメージ主題歌
「明日に向かって」
歌:嵐


第469話「明日に向かって」

 

 

 ある日の事だった…。

 

「しつこいな~」

 

 Afterglowが学園で不良生徒達に絡まれていて、モカがうんざりしていた。

 

「いいじゃんか。オレ達に付き合えよ」

「楽しいからさ~」

 

 と、ゲスな笑みを浮かべる男子生徒達。ひまりが怯えていて、つぐみがひまりを守ろうとしていた。

 

つぐみ「それもそうだけど、どうして他校の生徒が…!?」

巴「蘭たちには指一本触れさせねーからな!!」

蘭「いい加減にしないと先生呼ぶよ? もしくは警察か…」

 

 蘭と巴の態度に上級生の男子たちは不機嫌そうな顔をして、横を向いてあごを上げた。すると仲間と思われる男たちがやってきたが、学園の生徒達ではない。

 

「やってみろ。その時は5人仲良く傷物になって貰うぜ?」

 

 いずれもガラの悪そうな男子生徒達に巴や蘭も流石に不利だと感じ、冷や汗をかいていた。

 

 その時、学園のインターホンが鳴った。

 

『えー。第1倉庫付近でAfterglowが他校の生徒に襲われています。繰り返し、第1倉庫付近でAfterglowが他校の生徒に襲われています。教職員の先生方は直ちに向かってください』

 

 というアナウンスが流れていて、モカは飛鳥がやったものだと確信していた。

 

「ど、どうしてバレてんだ!?」

「し、知るか!! こうなったら力づくだ!! やっちまえ!!」

「うおおーっ!!!」

 

 と、男子生徒達がAfterglowを捕えようとしたが、陰で見ていた飛鳥が超能力で男たちに金縛りを仕掛けた。

 

「な、何だ!?」

モカ「皆! 急いで!!」

 

 モカがひまりとつぐみの手を引っ張ると、蘭と巴も後に続いた。

 

「な、何がどうなってやがる」

「コラーッ!! お前達何をやってるんだー!!!」

「クソー!!!」

 

 男たちは教師たちに敢え無く御用となった。

 

飛鳥「……」

 

 飛鳥は陰で見ており、男たちが教師たちに捕まったのを確認すると、その場を離れた。

 

*****

 

 男たちは逮捕されたものの、他行の不良生徒達が学園に侵入して、襲われかけた事に関して皆がショックを受けていた。警備をしていた警備員は男たちにやられて病院で治療を受けるほどの傷を負っていた事もあり、数日は臨時休校という事になった。

 

ひまり「ひっく…ひっく…怖かったよぉ…」

 

 2組の教室でひまりが泣きじゃくると、つぐみが慰める。

 

蘭「仲間もあんなに呼んでたなんて…」

巴「…下手したらあたし達、本当に危なかったな」

 

 蘭と巴も当時の事を思い返してゾッとしていた。いくら気が強いとは言っても、20人あまりの屈強な男たちに囲まれたら怖いに決まっている。そんな中、モカは飛鳥の事が脳裏に浮かんでいた。

 

*************

 

「そうか…」

 

 その夜。飛鳥はモカ、千聖とリモート通話をしていた。

 

千聖「私達の所も皆怖がってたわ。仕事に影響が出なければいいのだけど…」

飛鳥「学校以外でも警備を強化する必要がございますね」

モカ「…飛鳥くん」

飛鳥「何?」

モカ「ありがとう。助けてくれて」

飛鳥「まあ、そりゃいいんだけどさ。本当はあって欲しくなかったけど…」

 

 こんな大規模な事件が起きた事で、広島に帰る日がまた遠のいてしまったと飛鳥も少し困ったが、仕事なのでキッチリやる事にした。

 

千聖「地元に帰らなくて大丈夫?」

飛鳥「ああ。それに関しては心配いりませんよ。その気になればいつでも帰れますので…。そういう意味で言えば飛行機が使えれば良かったのになぁ…」

 

 飛鳥は困惑していた。飛鳥の広島での地元は広島市なのだが、空港が広島市ではなく、遠く離れた三原市にあるのだ。その為、交通機関で帰ろうと思ったら新幹線で帰るしかないのだが、4時間かかるのだ。

 

飛鳥「まあ、それはさておき。Afterglowはこれからどうするの?」

モカ「…皆ショックが大きくて暫く家で大人しくするって。特にひーちゃんがショックが大きくて、バイトも休むって言ってた」

飛鳥「バイト先にもちょっと見張った方が良さそうですね」

千聖「ええ。報復してくる可能性もあるわ」

 

 千聖の言葉にモカも困惑していた。

 

飛鳥「モカはバイトどうするんだ?」

モカ「あたしは行くよ」

飛鳥「分かった。それで頼みがあるんだが…」

 

 飛鳥がモカにある事を頼んだ。

 

****************

 

 臨時休校になっている間、モカ以外の4人は家で大人しくしていた。ひまりの精神的ダメージが大きかったのもそうだが、バイト先から休むように指示があったのだ。巴は申し訳なさそうにしていた。また、つぐみの実家である羽沢珈琲店や蘭の家にも弦巻財閥の警備員が配置されることとなった。また、モカのバイト先でも弦巻財団の黒服たちが配置されていた。

 

モカ「そういう事だからリサさん。ちょっと窮屈かもしれないけど宜しくお願いしますね~」

リサ「わ、分かった…」

 

 コンビニかつ自分のバイト先に黒服がいるという何ともシュールな光景にリサも思わず辟易していた。

 

 飛鳥は家で待機していつでも行けるように準備していた。事前にモカや千聖とは打ち合わせを済ませていた。ちなみにこころが参加していないのは、無茶してややこしい事になるのを防ぐためで、弦巻財団に協力だけ求めた。

 

 暫くして、捕まった不良生徒の仲間らしき男たちがモカとリサのバイト先を襲撃しようとしたが、黒服たちを見てビビって逃走していった。巴とひまりのバイト先であるハンバーガーショップでも同じような事が起きていた。

 

 

モカ「黒服さん達を行くと逃げていったよ~」

飛鳥「分かった。それじゃ次の作戦だ。今井先輩は大丈夫そう?」

モカ「うん。今度のシフトはアタシだけだから~」

飛鳥「分かった。すまねぇが協力を頼む!」

モカ「勿論!」

 

 モカの力強い返事に飛鳥は思わず困惑していた。

 

千聖「うふふ。すっかり相棒ね」

飛鳥「千聖さん…」

千聖「私達の所も今のところ大丈夫よ。強いていうなら彩ちゃんと麻弥ちゃんとイヴちゃんが心配してるくらい」

飛鳥「分かりました。何か変化がありましたら仰ってください」

 

 そして…

 

「おい、今日はあのボディーガードいないぞ!!」

「しめた!!」

 

 男たちがまんまと引っかかってコンビニの中に入ると、モカ一人だった。

 

モカ「らっしゃーせー…」

「おい。お前Afterglowの青葉モカだな?」

「オレ達の仲間をよくもやってくれたな!!」

モカ「お客様~。警察呼びますよ~?」

「うるせぇ!!」

「その前にお前を引きずり出してやる!! こっち来い!!」

 

 そう言って男たちがモカの髪の毛を引っ張って自分たちの所に連れて行こうとしたが、

 

「あ、すみません。何されてるんですか?」

 

 一般客に変装してサングラスをかけた飛鳥が話しかけた。

 

「あ!? 今取り込み中なんだよ!!」

「生意気にチャラチャラしやがって。ぶん殴られてぇか。あ?」

飛鳥「ハハハハハ。どう考えても強そうには見えませんけどね?」

「何だとてめぇ!!」

 

 男が飛鳥に殴りかかったが、すぐに取り押さえると、モカがその場を離れた。

 

「いてててててて!!!」

「て、てめぇ!!」

 

 もう一人の男がモカを追いかけようとするが、飛鳥が超能力で足止めをした。この時金縛りではなく、何やらコードが足に引っかかったと錯覚させるようにした。理由はトリックが前と同じだと同一犯と探られてしまうからだ。

 

「な、何だ!? 足が…」

飛鳥「さて、お兄さんも無駄な抵抗はやめて大人しくしときなさいね」

「……!!」

 

*****

 

 暫くして警察が駆け付けると、男2人はあえなく逮捕された。飛鳥はこの時超能力で自分の存在感を失くして、とんずらしていた。

 

モカ「あたしを助けてくれた人。どこか行っちゃった~」

「え!? どんな感じの人だった!?」

モカ「えっとですね~」

 

 と、モカも変装した状態の飛鳥の特徴を教えたが、微妙に飛鳥だとバレないようにしていた。

 

 この事件をきっかけに、ガールズバンドを襲おうとすると正体不明の現象に襲われるし、不幸な目に遭うという事から、ガールズバンドにちょっかいをかける事は少なくなった。

 

 そして臨時休校が解けて、生徒達がまた登校した。

 

飛鳥「……」

 

 その生徒の中には飛鳥もいて、遥か前方にはAfterglowがいて、後ろには千聖と花音、彩がいた。男たちに怯えていたひまりたちだったが、メンバー同士で慰めあったり、好きな事をして何とか明るさを取り戻した。

 

飛鳥(超能力があってもどうにもならない事は沢山あるけど、だからって何もしない訳には行かんよね。また改めて頑張るか)

 

 そう言って飛鳥は屈伸した。

 

 

 

おしまい

 

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