1. メガネキャラ
ある日の事。中庭のいつものベンチで飛鳥とモカが話をしていた。
飛鳥「青葉さん」
モカ「な~に~?」
飛鳥「美竹さんって眼鏡かけてたんですね」
モカ「あ~。そうは言っても勉強中や本を読むときにしかかけないよ~?」
飛鳥「…目が悪いという訳じゃないんですね。そういや牛込さんも眼鏡かけてたのを見ましたけど」
モカ「同じ理由だと思うよ~。目は良い方だったと思うから」
飛鳥「そうですか…」
モカ「…それを言うなら飛鳥くんも」
飛鳥「私は完全に伊達ですね」
モカ「ちょっと取ってみせてー」
飛鳥「え? あ、はい」
そう言って飛鳥が眼鏡を取ってモカの目をじーっと見つめていたが、モカはちょっと恥ずかしくなった。
モカ「…女の子の目を見つめるのはマナー違反だよ~」
飛鳥「すいませんね」
飛鳥がそう謝ると、モカ以外のAfterglowの4人が頬を赤らめて震えていた。
飛鳥「あ、こんにちは」
モカ「!!?」
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2. メガネキャラ2
飛鳥、蘭、麻弥、りみの4人が眼鏡をかけた状態で話し合う事にした。現在和室にいて、テーブルには鍋を食べる為の道具が並べられていた。
蘭「え、なにこれ…」
飛鳥「眼鏡をかけているという事で急遽お集まりいただいたんですけど、もうオチが読めてますね」
麻弥「そういえばずっと一丈字さんの眼鏡も気になってたんですよ」
飛鳥「え? そうですか? 私のは本当に…」
りみ「…結構高いイメージがあるんだけど」
りみの言葉に飛鳥は少し困惑していた。飛鳥自身は元々目は2.0あって眼鏡をかける必要はないのだが、今みたいに潜入捜査をするにあたって正体を隠す必要があるので、目立たない一般男子生徒に扮する必要があるのだ(まあ、飛鳥自身もこのファッションを割と気に入っているというのもあるが…)
麻弥「どこで購入したんですか?」
飛鳥「え? 100円ショップ…」
麻弥「100円ショップにそのフレームは売ってませんよ。自慢じゃないですけど、ジブン100円ショップの眼鏡も網羅しているので」
珍しく押されている飛鳥。いつもは自分達より個性が凄いメンバーの陰に隠れがちだが、自分達の得意分野だととにかく推しが強かった。飛鳥も観念したのか本当の事を話すことにした。
飛鳥「やはり誤魔化されませんか。オリバーです」
麻弥「やっぱりそうですよね!!」
蘭「…お金持ちじゃん!」
これには蘭も流石に驚いていた。芸能人も御用達で有名なブランドだからである。
飛鳥「もうこの際だから言いますが、値段も結構しましてあまり口外しないようにしてるんですよ…。伊達とはいえそう簡単に買えませんからね」
りみ「え、買ったの?」
飛鳥「人から貰ったんですよ。伊達メガネを買おうとしたら、これを使ってみなさいって言われまして…」
蘭「…林グループの人?」
飛鳥「そうですね…」
麻弥「一丈字さん。大事に使いましょう」
飛鳥「勿論です」
「お待たせしましたー。この季節にぴったりの鍋です」
そのまま4人が鍋を食べるのだが…。
麻弥「や、やっぱり曇りますよね…」
蘭「本当に前が見えない…」
りみ「困りますよね~」
飛鳥「ええ。曇り止めもありますけど、面倒ですよね」
ちなみに飛鳥は超能力で3人が自分に気を遣わないようにし、飛鳥がずっと鍋を作っていた。
飛鳥(少なくとも大和さんに作って貰ったとなったら大変な事になりますしね…)
勿論後日その事に気づかれて、2回目が行われることとなりましたとさ。めでたしめでたし。
2回目
麻弥「ジブンが作りますので、一丈字さんは食べてください!」
飛鳥「えーっと…」
とある和室で麻弥が鍋を作っていた。
蘭「あ、次アタシやるから。黙って食べる!」
りみ「そ、そうだよ…。あ、ごはんおかわりする?」
飛鳥「あ、すいません頂きます」
蘭「そこは遠慮しないんだ…」
飛鳥「いやあ、これ親戚の集まりとかでやると、母親から自分でやりなさいって注意されるんですけどね」
麻弥「まあ、確かにそうですけどね…。ですが、遠慮はいりませんよ」
蘭「麻弥さん。アタシがやりますので」
麻弥「も、もうちょっとだけ…」
3. そしてこうなります
「おい一丈字!!」
「お前蘭ちゃんやりみちゃんと同じメガネキャラという理由で色々良い思いをしているそうだな!!」
「しかもお前麻弥ちゃんに鍋作って貰ってたな!!」
どこでその情報を手に入れたのか、と飛鳥は突っ込みたかった。
飛鳥「ええ。今回は私が悪うございますよ」
「開き直ってんじゃねぇよ!!」
「じゃあアレだな! 今度からは誘いがあっても断れよ!!」
飛鳥「それでしたら一つ聞きたい事があるんですけど…」
「何だよ」
飛鳥「クラスで食事に行ったりしないんですか?」
飛鳥の言葉に空気が止まった。
飛鳥「クラスでなら行ってくれそうな気がするんですけどね」
「その手があった!!」
「教えてくれてありがとよ一丈字!!」
「これでモテモテのウハウハだー!!」
と、ヤラカシ軍団が去っていった。
飛鳥(チョロすぎる…)
「おー、一丈字。どうしたんだ?」
飛鳥「宇田川さん」
巴「そういや聞いたぞ。お前蘭と鍋食ったみたいだな!」
飛鳥「牛込さんと大和先輩もいらっしゃったんですがね…」
巴「それも聞いてる。でも蘭がそういうのに参加するのは珍しいと思ってな」
飛鳥「そうなんですか?」
巴「いつもはあたし達Afterglowの5人っていうのが多かったんだけどな。そうだ、今日空いてるか?」
飛鳥「空いてますが…」
巴「ラーメン食いに行こうぜ!」
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そして放課後…。
「クラスで鍋食いに行こうと思うんだけど!!」
「勿論女子は無料で代金は男子で折半な!」
と、1年2組の教室で男子たちがそう企画したが、Afterglowに本当に興味のない男子からしてみたらマジで得しなかった。
モカ「無料…」
ひまり「それは捨てがたい…」
蘭「いや、絶対罠だから」
つぐみ「巴ちゃんはどうする?」
巴「え? アタシ一丈字とラーメン食いに行く約束してるからムリ。じゃあな」
「は?」
巴が去っていったが、飛鳥と2人きりでラーメンに行くことが発覚してクラスメイト達は大騒ぎしていた。勿論後日偉い事になったのは言うまでもない。
あこ「あ、飛鳥くんがあこのおにーちゃんになるの…?」
巴「あこ。マジでごめん。本当に違うから////」
おしまい