全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第484話「ハロハピ! シアターマナー!」

 

 

 それはある日の事。飛鳥はハロハピと一緒に昼食を取っていた…。青空の下でビニールシートを広げて完全にピクニック気分だった。勿論準備は弦巻家の黒服がしている。

 

 なんでこうなったかというと、こころが飛鳥と一緒に食事をとりたがっていたというのもあったが、食堂に行くとトラブルになるし、この日は雲があんまりない程天気も良かったので、青空の下でランチを取る事となったのだ。バスケットに入ったサンドイッチなどがとても美味そうである。

 

こころ「そういえば飛鳥は此間の休みは何をしていたのかしら?」

飛鳥「映画を見に行ってました」

こころ「あら! 映画ならあたしの家でも見せてあげたのに」

飛鳥「それは有り難いんですけど…」

 

 こころの言葉に飛鳥は苦笑いした。というのも、実は飛鳥は最前列を予約していたのだが、フードも大量に買い込んで食べていたのだ…。勿論こころ達には教えられない。

 

こころ「映画という事は映画館という場所かしら!」

飛鳥「まあ、そうですね…」

こころ「あたしも今度行ってみたいわ! そうだ! 今度ハロハピと飛鳥で行きましょう!」

美咲「まあ、映画を見るのはいいけどこころ。マナーはちゃんと守りなさいよ」

こころ「マナー?」

飛鳥「まあ、皆さんが気持ちよく映画を見る為のルールみたいなものですね」

こころ「どんなのがあるのかしら」

美咲(高校生だし、バンドやってるからそれくらい知ってなさいよ…)

 

 美咲がこころに対して呆れていると、花音も美咲が何を考えているか分かって苦笑いした。薫とはぐみはいつも通りである。

 

飛鳥「まずはスマホや携帯電話の電源は切る事ですね」

こころ「それはあたしでも知ってるわよ」

飛鳥「どうしてもメールや電話をしたいときはロビーで!」

 

『NO SMART PHONE:スマートフォン、携帯電話の使用はお控えください』

 

飛鳥「他に何かあるか分かります?」

こころ「そうねー…」

美咲「いや、普通に考えなさいよ。お喋りもダメ」

こころ「どうして?」

美咲「いや、映画の世界に浸りたいのに話し声が聞こえたら台無しじゃない!」

花音「こころちゃんもバンドで演奏してる時は演奏聞いて欲しいでしょ?」

こころ「そうね」

 

『NO TALKING:上映中の私語はお控えください』

 

はぐみ「うーん…他に何があるかな。薫くん分かる?」

薫「火を使うのは良くないね」

飛鳥「そうですね」

美咲「そういう意味ではタバコもダメですよね。あたし達未成年だから吸わないけど」

 

 思った他正解を言って感心する飛鳥と美咲。だが…。

 

薫「もし私が映画に出るときがあれば…子猫ちゃん達がやけどしないか心配だね」

飛鳥「分かりました。そうならないように白鷺先輩に教えて貰ったあの言葉を…」

薫「あと、人が嫌がる事を言うのも良くないね!(汗)」

 

『NO SMOKING:場内は禁煙です』

 

こころ「後は何があるのかしら!」

飛鳥「何があると思います? 松原先輩」

花音「えっ…」

 

 話を振ってきたので花音が苦笑いしていた。

 

こころ「花音は知ってるのかしら!」

はぐみ「教えて教えて!!」

美咲(…高校生だし、もう知ってた方がいいと思うんだけどなー)

花音「え、えっと…。前の人の座席を蹴ったりするのは良くないね」

こころ「そうね!」

 

『NO KICKING:前の席をけるのはお控えください』

 

こころ「マナーって色々あるのね。あ、マナーと言えば思い出したことがあるわ!」

美咲「な、なに…?」

こころ「なんか頭がビデオカメラの男の人のポスターで『映画泥棒』? というのがあったわ! 泥棒も良くないわね!」

飛鳥「上映中にスマートフォンやカメラで撮影する事や、その撮影した映画をパソコンとかでアップロードする事ですね」

美咲「こころ。これはマナーというより犯罪だから、絶対にやらないでね。やったらバンド解散だから」

こころ「しないわよ!」

 

『NO SHOOT REC:上映中の映画を撮影、録音はマジでやめろよ』

 

美咲「何で命令口調!? まあ、大事だけど…」

 

**

 

飛鳥「まあ、色々説明しましたが、これらを守って初めて映画を楽しめる訳なんですね」

こころ「う~ん! 猶更行ってみたくなったわ!」

はぐみ「あ、こころん! 映画館はね! 映画のパンフレットやグッズもたくさん売ってるんだよ!」

こころ「そうなの!?」

飛鳥「そうですね。その時に上映している映画のグッズなどが販売されていて、ネットでもオンラインストアから購入が可能なんですよ」

 

『THE STORE:グッズで胸に残る思い出を』

 

飛鳥「また、長時間の映画のおともにフードやドリンクも販売していますよ!」

はぐみ「はぐみはコロッケがいいなー!」

飛鳥「…コロッケは売ってるかは分かりませんが」

美咲「あんまりないと思う…」

 

『CONSESSION:長時間の映画のおともに』

 

飛鳥「最近では色んなタイプの映画館がありますね」

こころ「どんな所!?」

飛鳥「劇場だと、映像もさながら音響にこだわっている劇場や、内装にこだわっている劇場、3面をぜいたくに使った劇場などがありますよ!」

美咲「あー。そういえば本当に増えたよねぇ。普通に見れるだけでも十分なのに…」

 

飛鳥「更にシートだとカップルが使える『2人用シート』、ふかふかで座り心地の良い『プレミアムシート』、あとシートによってはラウンジが使えるって所も…」

美咲「映画を見るのにそこまでやるの!?」

飛鳥「こだわる人はとことんこだわりますからねぇ…」

 

 飛鳥の説明にこころはプルプル震えていた。

 

こころ「もう待ちきれないわ!! 今すぐ行きましょう!!」

美咲「いや、流石に今はダメだってば!!!」

飛鳥「弦巻さん。学校が終わってからの楽しみにしましょう」

美咲「いや、今日行く前提なの!?」

飛鳥「まあ、もし無理でしたら私がお付き合いしますので…」

はぐみ「はぐみも空いてるよ!」

薫「私も今日は演劇部はお休みでね」

花音「わ、私も…」

 

 残りは美咲一人になった。

 

美咲(こ、これが同調圧力…!!)

 

 まあ、最終的に全員で行きましたとさ。

 

 

飛鳥「皆さまもマナーを守って楽しく上映してくださいね!」

美咲「にしても一丈字くん。あなた、意外と食いしん坊だったのね…」

飛鳥「アメリカにいた時の癖が出てしまってますね。通常サイズじゃ物足りないんですよ。バターもないし…」

 

 ちなみにアメリカの映画館はポップコーンにバターをかけ放題らしい…。

 

 

おしまい

 

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