全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第129話「差」

 

 

「何でだ…なんでだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

 悪徳オリ主こと、檻主次郎は吠えていた。そして檻主の目の前には日菜、紗夜、そして憎き一丈字飛鳥がいた。飛鳥は神妙な表情をし、紗夜と日菜は軽蔑した目で檻主を見つめていた。

 

「このオレの親切を無下にしやがって…!! こんなにもオレが考えてやってるのに…!!」

 

 と、ぶつぶつ喋っていたが、

 

紗夜「一丈字くん。行きましょう。もうこれ以上何を言っても無駄です」

日菜「そーだね。行こ行こ」

檻主「待てよお!!!」

 

 紗夜と日菜が連れて行こうとすると、檻主がぎゃんぎゃん吠え出した。

 

 なぜこうなったかというと、例のごとくこの学園でチーレム(チート+ハーレム)を作ろうと企んでいたが、肝心の女子から全く相手にされず、業を煮やした檻主は上から目線で日菜や紗夜を口説こうとしたが、これも全く相手にされないばかりか、飛鳥の方に懐く結果となり、一人でギャンギャン喚いていた。正直みっともないったらありゃしなかった。

 

 美少女は自分のいう事を聞くべきだ。女は男を立てるべきだというなんとも時代遅れの価値観を押し付けようとした結果である。で、結果的に上手くいかなかったから日菜と紗夜に対して無理やり性的暴行を加えようとしたが、飛鳥に返り討ちにされて今に至る。

 

飛鳥「あ、私が相手をしておきますのでお二人は行ってください」

日菜「えー。でも…」

紗夜「相手にすることないですよ」

飛鳥「いやー…お二人に何かあったらあれですし…」

日菜「そんな事言ったら飛鳥くんだって同じだし」

紗夜「そうです」

檻主「人の話を聞けー!!!」

 

 と、檻主が怒鳴ると、日菜と紗夜がうんざりした顔で檻主を睨んだ。

 

紗夜「まだいたの?」

日菜「ここはどっか行く所だよー?」

檻主「う、うるせぇうるせぇうるせぇ!!! なんでオレがお前らの言う事聞かなきゃいけねーんだ!! お前らがオレの言う事を聞かなきゃいけないんだよ!!」

日菜「何で? あたし達一応先輩だよ?」

紗夜「目上の人間に対する態度じゃないわね」

飛鳥「完全に女性を下に見てる証拠ですよ」

檻主「てめぇは黙れ!! もとはと言えばてめーのせいで!!」

 と、檻主が興奮して叫ぼうとすると、

 

日菜「飛鳥くんのせいにしないで!!」

紗夜「あなた、他の女子生徒にも同じような事をして嫌われているのよ。分かってるの?」

 

 日菜と紗夜が負けじと言い返すと、飛鳥が何も言わなかった。

 

檻主「くそ…!! 日菜と紗夜を味方につけやがって…。どんな汚い手を使ったんだ」

飛鳥「いや、汚い手って言われても…」

日菜「飛鳥くんはあなたと違って、女の子に乱暴な事しないし、見下したりしないもん!」

紗夜「あなたとくっつくくらいなら、日菜の相手をしてる方がマシです」

日菜「おねーちゃん。それあたしもディスってない?」

 

 紗夜の毒舌に日菜もちょっと傷ついた。檻主は冷静さを取り戻した。

 

檻主「おい…。もう一度だけチャンスをやる…」

日菜「結構でーす」

紗夜「あなたこそもう一度だけチャンスを差し上げます。こんな事やめなさい」

檻主「だからなんでオレがお前らの言う事聞かなきゃいけねーんだよ!!」

 

 と、憤慨すると日菜と紗夜が心底疲れ切った顔をしていた。

 

日菜「おねーちゃん…あいつ、全然話通じないよ…」

紗夜「ええ…。男の人って皆こんな感じなのかしら…」

檻主「一丈字だって例外じゃねぇよ!! 表では紳士ぶってるけど、裏ではお前らの事を女だと思って見下してんだよ!!」

日菜「それはない」

紗夜「そうです」

 

 日菜と紗夜がきっぱり否定すると、檻主は更に憤慨した。

 

飛鳥「…やっぱりここは私がやっときますよ」

日菜「そうして貰っていい?」

紗夜「ダメに決まってるでしょう!」

檻主「…さっきから私がやっとくからとか何様のつもり? 殺すぞ?」

飛鳥「それはあなたも同じでしょう。女の子に相手にされないのがそんなに悔しいですか?」

 飛鳥の言葉に日菜と紗夜が反応した。

 

日菜「ちょ、飛鳥くんwwww」

紗夜「…あなたも結構言うわね」

 

檻主「女に相手にされないって…誰が?」

飛鳥「あなたです」

檻主「ふ、ふざけるなぁああああああああああああああああ!!!! オレが女に相手にされないだと!!? ふざけた事言ってんじゃねぇ!! オレは完璧なんだ!! だから女は…」

日菜「だったら、あたしやおねーちゃんじゃなくてもいいじゃん」

飛鳥「いえ、女は全部自分のもので、男と一緒にいる女は全部寝取って一人占めってやつですよこれ」

紗夜「…な、なんて非人道的な!! 人のやる事ですか!!?」

檻主「おい!! そいつの言う事を真に受けるな!! 二人は騙されてる!!」

 

 檻主は焦ったように日菜と紗夜を説得しようとするが、日菜と紗夜の気持ちは変わらなかった。

 

日菜「えー。あなたと比べたら飛鳥くんに騙されてる方がるんってするよ」

紗夜「るんってするかどうかは別として、飛鳥さんに騙されてる方がずっとマシです」

檻主「ふんがぁあああああああああああああああああああ!!!」

 

 今度は地団駄を踏みだした。

 

飛鳥「今度は地団駄か…」

日菜「おねーちゃん。あいつ、あたまおかしいよ…」

紗夜「見ちゃダメです…」

 

檻主「何でオレじゃなくて一丈字なんだ!! 全部においてオレの方が優秀なんだ! どうして誰もオレに感謝し、称えないんだ! なんでこうも上手くいかねぇんだよ!!」

飛鳥「それが人生だからだよ」

 飛鳥がきっぱり言い放った。

 

飛鳥「どんなに完璧な奴だって、上手くいかないときは上手くいかないよ。ましてや自分の弱さから逃げ回って、威張ってばっかりいる奴なんかに誰もついてこないよ」

 飛鳥のこの発言に檻主はブチ切れて、咆哮をあげながら飛鳥に襲い掛かると、飛鳥はきつい一撃をお見舞いして、そのまま気絶させた。

 

飛鳥「いい加減目を覚ましなよ。皆、上手くいかない事や理不尽な事に折り合いつけて生きてんだ。それが分からない限り、お前に未来はない!!」

 

 

おしまい

 

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