あっという間に目的地にたどり着いた。
「ついたー!!」
「空気が美味しー!!」
飛鳥達が来た場所は山の中にある自然の家である。
タカシ「ちょ、まだ何もしてないだろ!!」
「うるさい!!!」
と、タカシが蘭たちに近づこうとしたがクラスメイトの男子生徒達が取り押さえていた。蘭、ひまり、巴がうんざりしていて、つぐみもちょっとうんざりしていた。モカはもう眼中にすらなかった。
飛鳥達3組も遅れてやって来たが、話が盛り上がったのかずっと和気藹々としていた。
香澄「ねえ、何の話してたのー?」
こころ「とても楽しそうね!!」
と、香澄とこころが飛鳥に話しかけるとモカも加わった。
そして挨拶を済ませて生徒達は自分達の部屋へ。当然ながら飛鳥とタカシは男子のフロア、香澄たちは女子のフロアに移動した。男子は和室で女子は洋室だった。
飛鳥「あー。畳が落ち着きます…」
「おっさんか」
そして午後からウォークラリーが始まり、班ごとに分かれて行動した。ちなみにタカシとAfterglowは別の班で、自由に組めた。
3組は男女混合であり、飛鳥も他のチームメイトとそれなりに楽しんだ。男女分け隔てなく話をしていた為、好感度もそれなりに上がっていた。
ウォークラリーも終わり夕方、入浴が行われた。
「ちなみに覗きをしたらそこで野外活動終了だからなー」
と、先生が男子生徒達にくぎを刺すと、
「先生!! 女子が男子を覗いても同様ですか!!?」
と、学年のお調子者がそう言うと、
「そ、そうだけどそんなもの好きな奴がいるのか…?」
「いや、ウェルカムですけどね!!」
「バカな事言ってないでさっさと風呂入ってこい!!」
ちなみに2組
「絶対風呂覗くなよ」
と、タカシに男子生徒達がくぎを刺したが、
タカシ「覗かないし、お前らこそ覗いたら殺すからな」
幼馴染面してそういうが、
「んだとコラァ!!」
「ぶっ殺してやりてぇよ!!」
「陰キャの癖に生意気な!!!」
そう殴り掛かると先生が怒鳴ってきて、タカシは逃げた。
3組も普通だったが、皆飛鳥をじっと見ていた。
飛鳥「男ですよ」
女性と間違われやすい顔と体つきだったのか、注意した。
飛鳥(そういやハーメルンでオレに似てる人がいたなぁ…。確か名前は黒…)
と、飛鳥はシャンプーで頭を洗って、お湯で流した。
そして何事もなく、生徒達は風呂から上がって食事を取るわけだが…。
ちなみに食事を取るのは班ごとではなく、自由だった。タカシは飛鳥よりも先に蘭たちを見つけて共に食事をしようとしていたが、蘭たちが手をまわしていたのか、男子生徒達に取り押さえられていた。
タカシ「離せよ!! オレは蘭たちと飯食いたいんだよ!!」
「いい加減にしろ!!」
「美竹さん達が嫌がってんの分かんないのか!!」
タカシ「分かんねーよ!! 何であそこまで嫌がってんだ!! 流石に傷つくぞ!!」
理由としては過去のセクハラと巴の妹であるあこに手を出そうとした事である。しかし、全く自覚がない上に、昔の話だと割り切っているのだ。
そして遅れて飛鳥達が食堂に行こうと部屋を出ると、モカ達が待っていた。
飛鳥「あれ? どうされたんですか?」
蘭「い、いや…一緒に食事を取ろうと思ってさ…」
モカ「先に食堂に行くとあの子がいるからさ~」
飛鳥「…ああ」
飛鳥は察した。昔されたことに対してまだ許してないんだなぁと考え、飛鳥は様子を見る形で蘭と行動を共にした。
飛鳥「…そんなに許せないんですか?」
巴「許せないね。妹が怖い思いをしたんだ。謝って反省しても絶対に許さない」
巴が憤っていた。
蘭「しかも態度からして反省してるようには見えないしね」
そして飛鳥達が食堂に行くと、タカシは先生達と食べさせられていた。それを見て飛鳥が困惑していた。
モカ「あ、先生と一緒なら安心だね」
蘭「いい気味。晩御飯食べよ」
と、飛鳥はAfterglowと一緒に食事をする事になった。そしてそれをタカシが恨めし気に見て、飛鳥は困惑していた。
蘭「まだこっち見てるよ…」
ひまり「キモーい…」
蘭とひまりはドン引きしていた。
飛鳥「…幼馴染っていい事ばかりじゃないんですね」
巴「全くだ」
モカ「どうしてあんな外れ引いちゃったんだろう…」
飛鳥(きっつ…)
モカの毒舌に飛鳥が困惑した。
食事も終わり、この日のメインイベントとなる肝試し大会。班ごとなので、蘭たちはAfterglowで肝試しをする事になった。ちなみにたかしの班は蘭たちよりも前に行く事になる。
飛鳥(凄くピリピリしてるな…)
タカシはチームメイトが見張っている為、故意に蘭たちに近づく事が出来ない。
タカシ(舐めるなよ…!! 蘭と巴はビビりだから、絶対オレ達を追い越すに違いない!!)
と、高をくくっていた。
そして肝試しが行われたが、脅かし役の従業員達の完成度が高すぎて、生徒達は次々と悲鳴を上げてパニックを起こし、逃げていった。
タカシたちはというと…。
「ウォオオオオオ!!!」
「ヒィ―――――――――――――――!!!」
と、タカシ以外の男子生徒達が逃げ出した。実はタカシは幽霊を全然見ておらず、隙を見て蘭たちを待ち伏せる事にした。
「あっ!」
タカシだけ逆走したことに気づいた脅かし役はタカシを追いかけた。
「待てぇえええええええええええええ!!!」
タカシ「しつけーんだよ!!! 黙って待ってろや!!!!」
そう怒鳴って逃げたが、すぐに捕まった。
「こっちに来るんだ!!」
タカシ「離せよ!! どうしてオレだけこんなにしつこいんだ!!」
と、タカシと脅かし役が揉めていると、他の班の生徒達がやってきて、タカシの顔を見るなりうんざりしていた。
その結果、肝試しはいったん中断になった。
「いい加減にしろよお前!!!」
「しつこいのはお前だ!!」
と、2組で揉めていた。蘭たちもうんざりしていた。
「お、おい…」
「もうヤバいんじゃないか? 2組の奴…」
3組もざわついていると、飛鳥が前に出た。
「一丈字くん!?」
「おい、よせって!」
と、皆が止めるが、飛鳥は2組の所に向かった。
飛鳥「あのー。すみません」
「!!」
タカシ「一丈字…!」
タカシが飛鳥を睨みつけた。
タカシ「一体何しに来たんだ! お前の同情なんかいらない!! 蘭たちを返…」
次の瞬間だった。
パン!!
飛鳥はタカシを平手打ちした。その衝撃的な行動に皆が絶句した。
つづく