全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第11話「間男・一丈字飛鳥と林間活動・完結編」

 それからというもの、飛鳥は学校に帰宅後、学校で退場者用の補習授業を一人で受けた。そして親にも連絡し、母・笑子が飛んできて笑子と共に学校に桑田に謝罪した。

 

 人を殴った事、桑田に迷惑をかけた事に関して、笑子に滅茶苦茶怒られたが、自分の身を挺して喧嘩を収めた事に関しては褒められた。実は彼女自身も学生時代に似たようなことを起こしていたというのは内緒だ。

 

 また、たかしも心を入れ替え、クラスメイトに見張られながらもちゃんと蘭たちに認められるように出来る限りの事を尽くした。登山、キャンプファイヤーもともに楽しんだが、飛鳥がいない寂しさを感じた。

 

 最終日。野外炊飯をする事になったが、その前に生徒達は体育館に集められた。

 

香澄「何だろ」

たえ「映画かな?」

 

 と、1組で香澄やたえが話をしていた。

 

たかし・アフグロ「……」

 たかしとアフグロは普通に何のことか分からず、きょとんとしていた。

 

「今から学校に中継します」

「!!?」

 

 すると教諭がモニターに映像を写すと、そこはバンドリ学園の応接室で、飛鳥と笑子が写っていた。

 

香澄「飛鳥くん!!!」

たえ「隣の人誰? 顔そっくりだけど…」

りみ「お姉さん…?」

 

「めっちゃ美人!!!」

「一丈字の奴、あんなかわいい妹がいたのか!?」

「姉!?」

 

笑子「あ、皆さんこんにちは。一丈字飛鳥の母です」

 空気が止まった。

 

「お母さん!!!?」

「わっか!!!」

「え!? 年いくつ!!?」

「ゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ!!?」

 

 と、生徒達がざわついた。

 

笑子「あ、えっと。そんなに驚く事じゃないのよ?」

 

 笑子が慌てるが飛鳥は額を抑えた。

 

飛鳥「母さん。それよりも本題に入ろう」

笑子「そ、そうね…」

飛鳥「皆さんおはようございます。元気にしてましたか?」

「お、おう…」

 

 飛鳥の言葉に皆がそう言わざるを得なかった。

 

飛鳥「先日はご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」

 飛鳥が頭を下げて謝罪すると、笑子も一緒に頭を下げた。

飛鳥「2日目はずっと補習授業しておりまして、3日目に補習授業の前に中継ですが、皆さんに改めて謝罪をさせて頂きたく、お時間を頂きました」

笑子「本当に息子がご迷惑をおかけしました。ごめんなさい」

「あ、いえいえ…」

 

 笑子が謝罪をするが…。

 

(一丈字の母ちゃんも胸でけぇ…!!!)

 

 一部の男子生徒は笑子の乳に目が行っていた。たかしも例外ではなく、ごみを見る目で見られていた。

 

モカ「ひーちゃん以上かも…」

ひまり(ま、負けた…)

 

 すると笑子がキョロキョロ見渡した。

 

 

笑子「あ、たかしさんって誰かしら?」

タカシ「あ、は、はい…」

 たかしが立ち上がった。

 

笑子「本当にうちの子が叩いたりしてごめんなさい。ほら、あんたもちゃんと謝りなさい!」

飛鳥「すみませんでした。たかしさん」

タカシ「あ、もういいよ。こっちも今まで酷い事言ってごめん」

 

 タカシも頭を下げて謝ると、飛鳥とタカシも仲直りした。

 

香澄「ところで飛鳥くん! 今日飛鳥くん何するの!?」

有咲「いや、さっき言っただろ…」

 

 香澄の言葉に有咲が突っ込んだ。

 

飛鳥「ずーっと補習授業ですよ」

香澄「えーっ!!? つまんなくない!!?」

飛鳥「そんな事ありませんよ。慣れれば。あ、もうそろそろ時間ですね。それじゃ皆さん。最後まで林間学校楽しんでくださいね」

笑子「こんな息子だけど、これからも宜しくねー」

 と、飛鳥と笑子が手を振ると、通信が切れた。

 

「何で一丈字、あそこまで笑ってられたんだろう…」

「さあ…」

 

 3組の生徒達は不思議でしょうがなかった。他のクラスの人間、ましてや自分を嫌っていた人間の為に、自分の思い出を犠牲にして、止めようとしたその姿勢を。

 

 止めようとしたのは事実であるが、飛鳥自身この手のイベントに関しては、まともな思い出が無かった為、もうこのような行動を出ても何の抵抗もなかったのだ。

 

 

飛鳥「そういや今日帰るんだっけ…」

笑子「うん。また何かあったら呼んでもいいけど、もう先生に迷惑かけないでよ」

飛鳥「…分かった」

 

 呼ぶ用事は大体誰かに迷惑をかけている。そう思った飛鳥は返事に困った。

 

 

 色々あったが、飛鳥とタカシ、そしてタカシとAfterglowは無事に仲直りして、野外活動は終わった。

 

 

 その後、タカシとAfterglowは普通に話をするようになったが…。

 

 幼馴染によくある家まで来て起こしに来る。一緒に風呂に入る。ご飯を作って貰う、昔話をする。といった甘々の展開は一切なく、ただ単にクラスメイトとして話すだけ。

 

 しかし、今のタカシにとってはどうでも良かった。自分を嫌っていた理由も分かり、反省した事で彼女たちにまた受け入れて貰えたのだから。

 

 飛鳥もこっそりそんな彼らを見て満足そうにしていたが…。

 

 

飛鳥(結婚は絶対無理だろうなぁー)

 

 というのも、あこにタカシの事を聞いたのだが…。

 

あこ「無理無理無理!!! あいつが義兄になるなんて冗談じゃない!! だってあいつ昔おねーちゃんの赤いブラジャー盗もうとしてたし、つぐちんのパンチラ見ていやらしい顔してたし、 それからずーっとひーちゃんの写真があるんだけど、それでひーちゃんの写真でかくしておっぱい吸ってるの見たし、蘭ちゃんやモカちんでエッチな妄想してたし、ハーレムがどうこうとか言ってたんだよ!?」

 

 あこの言葉に飛鳥は真っ白になった。

 

飛鳥「…ちなみに美竹さん達は」

あこ「知らないし、教えてないよ?」

飛鳥「…それはどういう意味で」

あこ「そんなの決まってるよ」

 

 あこが黒い笑みを浮かべた。

 

あこ「この大魔王あこを穢そうとした行為は許されざるべき所業、天からの裁きがくだされるのだ…!!」

飛鳥「……」

 

 言ってる事はよく分からなかったが、やろうとしている事はもう完全に女の怖さ丸出しだった。未だに絶対に叶わない夢を思い描いているタカシに対して、飛鳥は心の底から同情し、その場を後にした。

 

 

おしまい

 

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