全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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 前回までのあらすじ

 バンドリ学園の放課後、皆食堂の特別スペースに集まると、こころが人の夢を見る事が出来る機械を見せた。誰もが半信半疑だったが、こころは丁度寝ていた香澄の頭に装置をセットして、香澄の夢を見る事になったが、桃太郎の夢を見ていて、飛鳥が犬役のりみを仲間にするかどうかまで話が続いていた。

 さて、どうなる事やら…。




第13話「香澄の桃太郎・2」

 

 

 

 桃太郎(演:一丈字飛鳥)が村にあるパン屋のチョココロネを食べようとしたが、犬(演:牛込りみ)が食べたそうにしていた。だが、犬にとってチョコレートは毒なので…。

 

飛鳥(夢)「いや、責任取れないから…」

りみ(夢)「……」ウルウル

飛鳥(夢)「そういう目で見てもダメ!」

 

 と、桃太郎と犬が揉めていた。そしてモニターからバンドガールが不思議そうに見ていた。

 

たえ「何か敬語を使わない一丈字くんって新鮮だね…」

沙綾「そうだね…」

飛鳥「……」

 飛鳥は超能力で細工したが、こころがじーっと見ていた。

 

飛鳥『バレるので』

こころ『あまりそういう事するのは感心しないわ』

飛鳥『今は辛抱の時ですよ』

 

 飛鳥がこころにテレパシーを送ると、こころが返事をしたがやっぱり叱られていた。ちなみにテレパシーの仕組みであるが、使用者が対象者に対して問いかけると、その時だけ対象者もテレパシーを使う事が出来る。要は電話の要領だが、テレパシーを切れるのは使用者のみで対象者が拒絶する事は能力者でない限り出来ない。

 

飛鳥(夢)(困ったな…。何で犬なのにチョココロネが好きなんだろう…)

 

 りみの好物がチョココロネだからである。

 

飛鳥(夢)(何とか諦めさせるか…)

 

 飛鳥(夢)がりみ(夢)をちらっと見た。

 

飛鳥(夢)「やっぱりパンはまた今度にしよ」

りみ(夢)「!!!」

 

 飛鳥の言葉にりみは涙目になった。

 

飛鳥(夢)「まあ、チョココロネは上げられないけど、これでも食べて」

まりな(夢)「そういって桃太郎は犬に黍団子をあげました。犬は当然不満そうにしていました」

飛鳥(夢)「それじゃあね!!」

 

 飛鳥(夢)は逃げるように去っていき、りみ(夢)はたたずんだ。

 

 

 現実世界

「……」ジトー

 

 たえ達はジト目で飛鳥を見た。

 

飛鳥「あの、紗夜先輩。質問したい事がございます」

紗夜「何でしょう」

飛鳥「犬にチョコレートをあげたらどうなります?」

紗夜「中毒を起こして死にますね」

飛鳥「私に人殺し…いや、犬殺しをしろと?」

紗夜「それとこれとは別です」

飛鳥「ああ。これはどうあがいても好感度下がるイベントですね。分かりました。それでは次行きましょう」

たえ「ごめんって」

 

 飛鳥が自暴自棄になったので、たえが突っ込んだ。

 

 

まりな(夢)「そんなこんなで犬から逃げてきた桃太郎は村につきました」

 

飛鳥(夢)「ナレーションまで辛らつだよ。まあいいや。いつもの事だし」

まりな(夢)「ごめんって」

 

有咲(何でもいいけど一丈字とまりなさんって接点あったっけ…!?)

 

 そして飛鳥(夢)はパン屋を見つけた。

 

飛鳥(夢)「ああ、一応パン屋はあったな」

 飛鳥(夢)が後ろを振り向くと、りみ(夢)の姿はなかった。

 

飛鳥(夢)「悪いことしたけど、動物虐待で訴えられたくはないからな…」

 その時、パン屋から雉が擬人化したっぽい沙綾が出てきた。

 

沙綾「私雉なんだ…」

たえ「じゃあ、私が猿?」

 

まりな(夢)「お店から雉が出てきました」

飛鳥(夢)(雉がパン屋さんやってるんだ…)

 

 飛鳥(夢)が驚いていると、沙綾(夢)が飛鳥(夢)を見た。

 

沙綾(夢)「雉がパン屋の娘だったらおかしい?」

飛鳥(夢)「いや、初めて見たので戸惑っております」

沙綾(夢)「折角だから見てってよ」

飛鳥(夢)「そういえば雉ってパン食べれるんですか?」

沙綾(夢)「食べれるわよ。私雉の能力を持った雉人間だもん」

飛鳥(夢)「雉人間」

 

 「雉人間」というパワーワードが出て来て、驚く飛鳥だった。

 

飛鳥(夢)「世の中って広いなぁ…」

沙綾(夢)「そうだね。そういえばあなた、この村じゃ見ない顔だけど、よそから来たの?」

飛鳥(夢)「あ、はい。猪狩村っていう小さな村の出身です」

沙綾(夢)「聞いた事ないわね…」

飛鳥(夢)「ずーっと西の方ですね」

沙綾(夢)「何しに来たの?」

飛鳥(夢)「鬼が島に行って鬼退治をしに行くんですよ」

沙綾(夢)「…鬼退治?」

 

 沙綾(夢)の形相が変わった。

 

飛鳥(夢)「どうかされました?」

沙綾(夢)「…悪い事は言わない。やめた方が良いよ」

飛鳥(夢)「とても強くて恐ろしいからですか?」

沙綾(夢)「う、うん…」

 

 沙綾(夢)が歯切れが悪くすると、飛鳥(夢)が笑みを浮かべる。

 

飛鳥(夢)「それでしたら、ずっと鬼たちの好きにさせて宜しいんですか?」

沙綾(夢)「いいわけない!!」

 

 沙綾(夢)が叫んだ。

 

沙綾(夢)「鬼たちのせいで沢山の人たちが苦しんでるんだ…」

 

 と、沙綾(夢)が仲間がやられる姿を思い出すと、それが映像になった。

 

麻弥(夢)「フヘヘヘヘヘ!!」

こころ(夢)「全財産取られたー!!!」

 

 鬼娘の格好をした麻弥(夢)がこころ(夢)の家の全財産を荷台に運んでいった。

 

麻弥「ジ、ジブンが出てるっす!!」

彩「という事は私達が鬼かー。やだなー…」

 

 麻弥が驚き、彩がちょっと嫌そうにした。

 

 そして

 

千聖(夢)「かおちゃんっ」

薫(夢)「……///////」

千聖(夢)「かおちゃんはとっても可愛いわね。かおちゃんとっても可愛いわ」

薫(夢)「マウントを取られたっ…!!//////」

千聖(夢)「かーおちゃんっ」

薫(夢)「もうやめてぇ~~~~!!!!!////////」

 

薫「み、見ないでくれ!! これは私じゃない!!//////」

千聖「そこまで否定しなくても…」

 

りみ・ひまり「……!!」

薫「……!!」

 

 ファンであるりみやひまりが驚き、薫は幻滅されると焦っていたが…。

 

りみ・ひまり「」

飛鳥「ああ…これは完全に目が行ってしまってますね。流石です」

 

 キュン死にして、意識が飛んでいった。

 

千聖「流石かおちゃんね」

飛鳥「そうですね…」

 飛鳥が困ったように笑うと、薫が涙目で飛鳥に詰め寄った。

 

飛鳥「落ち着いてください! 牛込さんと上原さんが死んでしまいますよ! 照れ顔の破壊力が凄すぎて!!」

千聖「逆にとどめ刺しちゃってるし、あなたずっとニコニコしてるわよ」

飛鳥「あ、牛込さん、上原さん。どうですか?」

 

りみ・ひまり「さ、最高ですぅ…♥♥♥」

有咲「鼻血も出てる―――――――――――――――――――!!!!」

 

 と、有咲が絶叫した。

 

まりな(夢)「おーい…まだ回想の途中なんですけど…」

 

 まりながボソッとつぶやいたが、薫(夢)が千聖(夢)にマウントを取られた映像で止まっていて、薫が慌てて止めさせたが、更にファンが増えたそうです。

 

 

つづく

 

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