第53話
ある日の事だった。
あこ「ねえこころ」
こころ「何かしら?」
あこ「またあの夢を見れる機会貸して貰えないかな?」
こころ「いいわよ!!」
あこ「やったぁ!!」
あことこころが会話をしているが、あこは自分が見た夢を映像としてみてみたいのだ。
で…。
あこ「…皆、別に集まらなくても良いのに」
香澄「えー。面白そうじゃん!」
蘭「それに、変な夢を見てたら即刻止める」
彩「読者も見てるから…」
友希那「全く。こんな事をしてる暇があるなら、練習なさい」
こころ「まあまあ。それじゃあこ。催眠術をかけるわね」
と、黒服があこに催眠術をかけると、ぐっすり寝た。
飛鳥「催眠術…効きやすいんですね」
巴「ま、まあな…」
すると、黒服達があこの頭に機械をはめて、あこの夢を映像化する準備をした。
香澄「どんな夢かなー」
有咲「私の出番が無かったらいいなー…」
たえ「今回はあこだから、Roseliaが主役かな…」
そして、映像がつながった。
香澄「どんな夢かなー…」
有咲「エッチな夢なら即刻止める」
『ここはバンドリアイランド。皆が仲良く暮らしていました』
と、まりなの声がすると、猫に囲まれてメロメロの友希那。ポテトを食べまくる紗夜。筑前煮を作っているリサ、部屋で黙々とゲームをしている燐子が映し出された。
友希那「わ、私あんな顔しないわ///////(羨ましい…)」
紗夜「わ、私だってあんな食べ方!!//////」
リサ「私は筑前煮を作ってるのね…」
燐子「あ、あこちゃん…/////」
『しかし、そんなバンドリアイランドで事件が起きました』
すると、夢の巴が何者かに攫われたのだ。
巴「あ、私攫われるんだ…」
モカ「まあ、お姉ちゃんを助けたいっていうのは妹としてはよくあるよね~」
日菜「……」
紗夜「させないから」
日菜「えー!!!」
『巴ちゃんが何者かに攫われてしまったのです。巴ちゃんが攫われて皆パニックに』
- 夢の会話 -
夢蘭「巴ちゃんは捕まえた…返して欲しければあたし達の下着(新品ではなく使用済)をよこせ!?」
夢モカ「ひーちゃん」
夢ひまり「…何で私の方を見るの?」
夢モカが夢ひまりの方を見ると、皆が夢ひまりをみた。
夢モカ「またサイズが大きくなったって言ってたから、古いのを…」
夢ひまり「い、嫌よ!!! どうして私が!!」
夢モカ「トモちんの命に代えられないよ」
夢ひまり「そ、それだったらモカの下着も献上してよ!! 私一人だけなんて嫌!! こういう時、いつも一緒だったじゃない!!」
夢つぐみ「わ、私の下着地味だから…」
と、夢つぐみがそう言うと、
つぐみ「わーっ!! わーっ!!//////」
蘭「一丈字! 席外せ…って、いない」
モカ「いつの間に」
蘭が飛鳥を追い出そうとしたが、飛鳥は既にいなかった。
蘭「止めよう!」
香澄「いや、すっごい気になるよ!!」
日菜「夢の中の巴ちゃんどうなるの!?」
夢蘭「下着をあげた所で、巴が帰ってくる保障あるの?」
「!!?」
夢ひまり「た、確かにそうだけど…」
その時だった。
「助けに行こうよ!」
夢あこがそう言った。
夢あこ「おねーちゃんを助けに行こうよ!!」
と、言うと皆が夢あこを見つめた。
夢蘭「やっぱり下着を献上して、一回様子を見よう」
夢モカ「そうだね~」
夢ひまり「うんうん」
夢つぐみ「その方が良いかも…」
夢あこ「え、ちょっと!!?」
夢あこが困惑した。
夢友希那「あなた、場所分かるの?」
夢あこ「住所なら手紙に…」
夢紗夜「住所まで行くのに、あこさんじゃ無理よ。それに、もしかしたら仲間がいるかもしれないわ」
夢あこ「うっ…」
夢リサ「確かに巴が心配なのも分かるし、私達も心配だわ。でもね」
夢燐子「焦らないで、相手の情報を引き出して作戦を立てましょう」
『と、友希那ちゃん達はあこちゃんを諭しました。そして、相手の要求通り、一回下着を送ってみる事にしたのですが…』
夢香澄「新品じゃなくて使用済だもんね…」
夢たえ「なかなかこだわるね…」
夢有咲「こだわるもあるか!! 気色悪い!!!」
夢沙綾「だけど下手に新品を渡して、巴の命が危ない事になったら元も子もないし…」
夢りみ「……」
『香澄たちは真剣に下着を選んでいた』
蘭「…もしかして、犯人って一丈字?」
モカ「あー…そういや飛鳥くん出てないね」
ひまり「そ、それだったらちょっと…」
つぐみ「ひまりちゃん…。それは流石に可哀想だよ…」
シアターの外で佇んでいた飛鳥は悟った。あ、これ絶対オレの好感度下がる奴だと。
夢香澄「あ、これ有咲の? おっとな~」
夢有咲「勝手に触んな!!/////」
有咲「このくだりいる!!? このくだりいる!!?/////」
夢の中の香澄が有咲の下着を見せびらかすように見ると、夢の中の有咲と現実の世界の有咲が突っ込んだ。
『そんなこんなで下着を選んだ香澄ちゃん達を、それを犯人の所に送り届けました』
3日後。
夢友希那「帰ってこないわね…」
夢あこ「もう我慢できない!! あこ一人だけでも行く!!」
夢燐子「ま、待って…」
夢蘭「やっぱり行くしかないのか…」
『その時でした』
「おーい」
「!?」
『なんと、巴ちゃんが1人で帰ってきました』
夢あこ「おねーちゃん!!!」
夢あこが夢巴に抱き着いた。
夢あこ「もー!! 心配したんだからぁ~!!!」
夢巴「ゴメンゴメン。心配かけて」
他のメンバーもやってきた。
夢蘭「巴!」
夢巴「心配かけたな!」
夢ひまり「大丈夫!? エッチな事されてない!?」
夢巴「……」
『巴ちゃんは汚らわしそうに視線を逸らしました』
夢つぐみ「や、やっぱり…」
夢モカ「どんな事されたの~」
夢巴「…拘束されて、胸と尻を触られた」
飛鳥の身の危険が感じられる。
夢ひまり「ほ、他には!!?」
夢巴「幽霊が出そうなところに、閉じ込められた…」
巴「……」
モカ「トモちんの弱点を正確についていくタイプですな~」
夢香澄「ほ、他には!!? 下着をよこせって言ってたくらいだから…」
夢巴「ああ…。下着をはぎ取られた…」
空気が止まった。
蘭「一丈字てめぇコラァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
つぐみ「蘭ちゃん落ち着いて!! まだ一丈字くんだって決まったわけじゃないから!!」
モカ「こっちの飛鳥くんに当たってもしょうがないでしょ~」
蘭が飛鳥に殴りかかろうとしたが、つぐみとモカが止める。ひまりと巴は何とも言えない顔をしていた。
夢あこ「そ、それじゃ裸にされたって事!?」
夢巴「…そうなるな//////」
夢モカ「ま、まさか初めても…」
夢巴「そ、それだけは死守した!!////」
夢の巴がそっぽを向いた。
夢巴「…奴は私が直接穿いていた下着を奪い取るのが目的だったらしい」
夢蘭「な、なんて奴なの…」
そう言うと、
夢彩「ちょ、ちょっと待って!? 私達、巴を助ける為に下着を送ったんだけど…」
夢巴「届いてたよ」
「!?」
夢巴「…奴の仲間が穿いてた」
「仲間?」
これで飛鳥だという事が確定できなくなった。
夢こころ「一体どういうことなの?」
夢巴「説明してくれないかな」
『巴ちゃんは事の詳細を説明しました』
と、映像が切り替わり、犯人が巴をさらうシーンから始まった。
巴「!!?」
モカ「あ、こいつ前にトモちんのパンツを盗んだ奴だ」
「ええっ!!?」
香澄「そんな事があったの!?」
巴「そういえばあこ、あいつの事怖がってたからな…」
モカ「無事に捕まったけど、やっぱり心の傷が癒えてないんだね~」
そして、犯人は巴を裸にして、ブラジャーとパンツをはぎ取り(ちなみに巴の裸は映し出されていない)、自分がつけたり穿いていた。当然ドン引きである。ハロハピの3バカとも呼ばれているこころ、薫、はぐみですらドン引きしていた。
薫「み、醜い…」
こころ「お、女の子の下着を盗むのはいけない事だわ!!」
はぐみ「き、きもちわる~い…」
寝ているあこも若干うなされていた。
蘭「ね、ねえ。そろそろ止めない?」
モカ「でも結局誰が助けてくれたんだろうね~」
蘭「どうせ一丈字でしょ!! もういいでしょ!!」
と、蘭が止めようとした次の瞬間だった。
『バンドリアイランドの娘達が下着を送って来たぞ』
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
と、犯人とその仲間が香澄たちが送ってきた下着に手を突っ込んだ。
「オレ、蘭ちゃんの!!」
「友希那様のはオレのだァ!!」
「あ、ずるいぞお前!! 千聖ちゃんのはオレが狙ってたのに!!」
「オレだ!!」
「オレ!!」
香澄「あ!! 私とおたえが選んだ下着売れ残ってる!!」
たえ「これはこれで屈辱…」
有咲「対抗意識燃やしてる場合か!!!」
りみは青ざめていた。
「これがさーやちゃんのか…」
「有咲の下着やっぱり大人…」
沙綾「気色悪い!!!!」
有咲「早く次行け!!」
そんなこんなで…。
『侵入者です!!』
「すぐに捕らえろ!!」
と、彼らのアジトに何者かが侵入し、男は牢屋に閉じ込めている巴の元に向かった。
「侵入者だ。恐らくバンドリアイランドの人間だろう。合わせてやる」
巴「……!!」
鎖で縛られた巴(大事な所は隠れている)は、男を睨みつけてついに…。
『♪ 決戦! キャプテンクルール(「スーパードンキーコング2」より)』
音楽が流れ、場面は飛行船の船内に切り替わった。巴からの視点になっていて、飛鳥が走ってきた。
「やっぱり!!」
夢モカ「うーん。やっぱり安定感あるよねー」
犯人「現れたな!!」
夢巴「……」
夢飛鳥「……」
夢巴と夢飛鳥が見つめ合った。
夢飛鳥・夢巴(…だ、誰?)
『夢の中の飛鳥くんと巴ちゃんは全く接点がなく、何故お互いがこんな状況になっているのか、理解できませんでした』
だが、一番の問題は…犯人が巴の下着をつけている事だった。ちょっと派手な赤の下着である。
巴「ぎゃあああああああああああああああ!!!」
巴が悲鳴を上げた。
巴「ちょ、やめろぉ!!」
香澄「巴ちゃん!! 気持ちは分かるけど、もうここまで来たら!!」
はぐみ「夜眠れない奴だよ~!!!」
巴が止めようとしたが、香澄とはぐみが止めた。
香澄「さーやの下着とちょっと似てるね」
沙綾「言わんで宜しい/////」
犯人が巨大な銃を取り出して、鉄球を放ってきたが、飛鳥は瞬時に犯人の懐にもぐりこんで、強烈なアッパーカットを食らわせ、そのまま外へぶっ飛ばした。
モカ「ドンキーが最後にぶっ飛ばしたアレだね~。でも、どっちかっていうと飛鳥くんはディディーかな~?」
犯人は海の中に沈み、数匹の鮫が寄ってきた。どうなったかは知らない。
そして夢飛鳥は夢巴を救出した。
夢飛鳥「大丈夫ですか?」
夢巴「う、うん…」
と、縄を解いた瞬間、巴の肌が見えた。
「!!//////」
蘭「お、おい一丈字!!」
巴「……//」
すると夢飛鳥は普通にリュックから、バスタオルを取り出した。
夢飛鳥「あ、これよかったらどうぞ。一時的なものですが」
夢巴「あ、ありがとう…」
モカ「紳士~」
日菜「巴ちゃんのおっぱい見たらどんな反応するか見たかったけどなー」
紗夜「日菜!!/////」
巴「それは…日菜さんでやってください」
日菜「だよねー。そうするよ」
紗夜「日菜!!!////////」
日菜の大胆過ぎる発言に紗夜が絶叫した。
『こうして、巴ちゃんは助かり、途中まで送って貰う事になりました。そしてバンドリアイランドに戻る』
夢あこ「助かってよかった~」
夢蘭「けど、助けて貰えるんなら下着送る必要なかったじゃん」
夢モカ「まあまあ。偶然助けて貰ったから、やってるに越したことないよ」
夢巴「…その事なんだけど」
「?」
『巴ちゃんは青ざめていた』
夢巴「アタシを助けてくれた人が言うには、あんた達の下着…。あいつの部下達が穿いてたらしいよ」
「」
『そう、飛鳥くんは犯人の男の部下達とも戦っていたのですが、その時皆の下着を穿いていたのです』
海賊船の上:Poppin’party
溶岩エリア:Afterglow(巴以外)
沼地:Pastel*Palettes
はちみつランド:ハロー、ハッピーワールド!
森:Roselia
そして5つのエリアで激闘を繰り広げていた。普通に蹴散らしたり、溶岩の中、剣に刺されそうになりながらも鉄球を投げつけたり、敵側が起こした地震で足場が悪くても爆弾を投げつけたり、巨大な蜂に刺されそうになったり、幽霊とも戦ったりしていた。しかも生身である。
「……!!」
そんなダイジェストが流れて、香澄たちは絶句した。男たちの格好はどうであれ、戦いはハイレベルな物であり、それを飛鳥はこなして巴を救出したのだ。超能力を使わず生身で…。
だが、そんな事は今はどうでもよく、送った下着がそんな事に使われていて、夢の中の香澄たちが青ざめていた。
夢あこ「これ…やっぱり助けに行った方が良かったよね?」
夢巴「まあ、気持ちは分からなくはないが…。皆が危険な目に逢うよりかはマシだ。これで良かったんだよ」
『と、若干モヤモヤは残るものの、巴が戻ってきて、再びバンドリアイランドに平和が戻りました。ちなみに飛鳥くんは何者だったのかというと…』
香澄「あ、それ気になる」
映像が飛鳥に差し変わった。
夢飛鳥「…あー、もしもし。巴さんを無事に救出致しました。ただちに帰還します」
と、茶屋で誰かに電話をしていた。
『凄腕の賞金稼ぎ(バウンティ・ハンター)だったそうです』
こうして物語は終了した。
そしてあこが目を覚ました。
あこ「ふぁあ…」
あこが欠伸をした。
あこ「うーん…あんまりカッコいい夢じゃなかったなー」
こころ「気にする事はないわ! 次見れればいいのよ!!」
「……」
夢の出来はともかく、あこの夢を見て、もし自分達が寝ている時にあの装置をつけられたら…と思うと、恐怖が止まらなかったそうです。
おしまい