※ 第21話~第23話とは別のお話です。
ある日の事だった。
「ねー飛鳥くーん! いいでしょー!」
バンドリ学園の食堂で、Pastel*Palettesの氷川日菜と、超能力が使えること以外はごく普通の高校生の一丈字飛鳥がいたが、日菜が飛鳥に縋りついて、駄々をこねていた。飛鳥は困惑した表情を見せていた。まるでガルパピコ第24話で今の飛鳥と同様に日菜に駄々をこねられている紗夜のように…。
日菜「おねーちゃんだけずるい~!! あたしともプールに行こうよねえ~!!!」
飛鳥「いや、あなたアイドルでしょう。もう少し自分の立場を考えてくださいよ…」
日菜「おねーちゃんだってアイドルみたいなもんだよ? ていうかあたしより綺麗で可愛いもん! おねーちゃんだけずるいよ~!」
と、ごねられていた。ちなみに男子生徒達は「それだったらオレが!」と立候補しようとしたが、日菜本人がるんっってしないからと断っていた。
「いい加減にしなさい日菜!」
と、紗夜が現れた。
日菜「お、おねーちゃん…」
飛鳥「紗夜先輩…」
紗夜「飛鳥さんが困ってるでしょう」
日菜「もしかして飛鳥くん。あたしよりもおねーちゃんの事が好きなの?」
飛鳥「あ、やっぱりそうなりますよね…」
日菜の問いに飛鳥が苦笑いすると、
紗夜「な、何を言ってるの!! 大体そういうのはなんたらかんたら…」
と、紗夜がブツブツ喋り始めた。
飛鳥「それはそうとPastel*Palettesって全員の予定合うんですか?」
日菜「ううん。あたし以外皆忙しいから、あたしだけだよ?」
飛鳥「わあ」
日菜「それに、一人だけ仲間外れを作ったら可哀想でしょ?」
飛鳥「それはそうですね…」
揉めなきゃいいけどなぁ…と、飛鳥は思った。
紗夜「待ってください。男女でプールに行くなんて、この風紀委員が許しません!」
飛鳥「……」
日菜「おねーちゃん。それおねーちゃんにだけは絶対言われたくないよ」
紗夜「う、うるさい!////」
日菜の言葉に紗夜はプイッと横を向いた。
日菜「それはそうと、此間おねーちゃんが見たエッチな夢に、あたしと飛鳥くんを出した事を」
紗夜「分かりました。3人で行きましょう」
日菜「えっ!!? そこは引き下が」
紗夜「そうすれば問題ないですよね!?」
飛鳥「とてつもなく大問題です」
紗夜の言葉に飛鳥は淡々と突っ込んだ。
紗夜「な、何故ですか!?」
飛鳥「いや、引き留めるんじゃないんですか?」
日菜「おねーちゃん。なんだかんだ言ってせこい事所あるからねー。あたしには厳しいのに自分には甘いんだよ」
紗夜「そ、そんな事ないわ」
と、姉妹喧嘩が始まった。
日菜「それじゃあ飛鳥くんに決めて貰おうよ!」
紗夜「いいわよ」
飛鳥「その前にいつ行かれるんですか?」
日菜「今週!」
紗夜「今週は無理よ。土日ともにRoseliaの練習があるわ…」
日菜「それじゃ金曜日に行くってのはどう?」
飛鳥「さらに早まっとるがな」
飛鳥が関西弁で突っ込んだ。
紗夜「もしかして下校中に行くつもり?」
日菜「ううん。ちゃんと着替えていくよ。ナイトタイム」
飛鳥「それはそれで問題ですね…」
飛鳥が困惑していたその時、
日菜「えー!! 来週まで待てないよー!」
紗夜「…別にプールじゃなくても良いじゃない」
日菜「あ、それもそっか。じゃあ今日の放課後デートしよ!」
飛鳥「あまりデートって言葉は使わない方が良いですよ…」
日菜「どーして?」
紗夜「あなたアイドルでしょう…」
日菜の言葉に紗夜は呆れたが、ある事を思い出した。
紗夜「あ、今日はRoseliaの練習があるわ」
日菜「あ、そうなんだ。頑張ってね」
紗夜「話聞いてた?」
日菜「えー。そりゃあ3人でお出かけ出来たら楽しいけど、おねーちゃんもうちょっと我慢しなよー」
紗夜「わ、私は別に…」
と、言い争いが絶えなかった。
日菜「あ、それじゃおねーちゃんはテレビ電話で参加するっていうのはどう? Roseliaの練習場所から」
紗夜「あなたと飛鳥くんを2人きりにさせるのが問題なのよ」
日菜「じゃあ3人以上だったらいいんだね?」
飛鳥「他にあてがいるんですか?」
日菜「いるよー」
紗夜「誰?」
どうせ出まかせ言っているに違いない…と紗夜は日菜を軽く睨んだ。
日菜「パスパレの皆。誰かと一緒に行って貰う事にするから!」
紗夜「…そ、そう」
紗夜が困惑した。
日菜「そういう訳だから決まり! おねーちゃんは練習頑張ってね! 飛鳥くんは放課後宜しく!」
と、日菜は去っていき、飛鳥と紗夜が取り残された。
飛鳥・紗夜「……」
そして放課後
日菜「さーてと。飛鳥くんの所に…」
友希那「日菜」
日菜が飛鳥の教室に行こうとすると、友希那が呼び止めた。
日菜「なに?」
友希那「紗夜から聞いたんだけど、飛鳥とデートするつもりだって?」
日菜「そうだよ」
リサ「パ、パスパレの皆を誘うって話を聞いたんだけど…」
日菜の歯に着せぬ言葉に友希那とリサは苛立ったと同時に、仲直りする前の紗夜の気持ちが嫌という程分かった。
日菜「ああ。千聖ちゃんはOKだったから、千聖ちゃんと3人で行くの! 彩ちゃんと麻弥ちゃんとイヴちゃんはバイトがあるから…」
友希那「そ、そう…」
リサ「楽しんできてね…」
日菜「うん。楽しんでくる!」
そしてそんなこんなで飛鳥、日菜、千聖は温泉ランドで沢山遊んだが…。
飛鳥「不在着信がこんなに…」
飛鳥のスマホは友希那を筆頭にRoseliaからの不在着信が来ていた。
日菜「あ、そうだ! いい事思いついた。
日菜はどうしたかというと…。
日菜「今レストランで食事してまーす。はい、あーん」
「あああああああああああああああああああああああ!!!!」
飛鳥「…日菜先輩」
日菜「なあに?」
飛鳥「…あなた、良い根性してますね」
日菜「良く言われるんだよねー」
千聖「あなたも大概よ」
飛鳥「え」
紗夜「日菜! あなた何やってるの!!」
日菜「何って食べさせてるんだよ。もしかしておねーちゃん、しなかったの?」
紗夜「」
紗夜の頬に青筋が立った。それを見てリサ、燐子、あこが青ざめた。
飛鳥「……」
千聖「日菜ちゃん。貴女の事は忘れないわ…」
飛鳥が額を抑え、千聖も困惑した。
日菜「何の事―? あ、はい。あーん」
飛鳥も普通に食べさせて貰った。
日菜「美味しい?」
飛鳥「そうですね。それじゃ私も食べさせましょうか」
日菜「うん! お願い!」
飛鳥「ちょっと目を閉じてください」
飛鳥の言葉にRoseliaが絶句し、日菜が目を閉じると、飛鳥は寿司に山葵をつけた。そしてRoseliaに向けて人差し指を口につけたが、とてもエロかった。
飛鳥「はい、あーん…」
日菜「あーん」
と、食べさせると、日菜に異変が起きた。
日菜「ひ~~~~~~~~~~~~っ!!!! わさびがぁ~~~~~~!!!!」
と、日菜が悶絶した。
飛鳥「ちょっとつけすぎましたかね?」
千聖「あなた…」
飛鳥の言葉に千聖が困惑した。というのも真意としては、飛鳥がわざと日菜に意地悪する事で、紗夜の怒りを日菜から自分に変えるというものだった。
紗夜「日菜に気を遣わなくて構いません。自業自得よ」
飛鳥「えっ」
日菜「ひど~い!!!」
日菜が涙目で突っ込んだ。
日菜「あ、でも飛鳥くんにこういう事して貰えたって事は、それなりに仲良くなったって事だよね?」
飛鳥「うーん。少なくとも他の先輩には出来ませんね。わさびをつけて食べさせるなんて所業は」
千聖「それじゃあ私は食べさせてあげるわね」
飛鳥「ごめんなさい。私もすでに体験済みなんですよ」
千聖「…誰に?」
飛鳥「昔ロシアンルーレットで当てたことがあったんですけど、もう山葵の味しかしなくて…」
と、飛鳥が懐かしんでいた。
飛鳥「それにこれ以上やったら、食べ物で遊んでると思われるのでやめておきましょう」
千聖「そ、そうね…。それじゃ普通に食べさせてあげるわ」
飛鳥「そうですか?」
日菜「それだったらあたしも食べさせてあげる!!」
飛鳥「何でもいいですけど、湊先輩達の顔が怖いんですけど」
日菜「あ、あたし達食事中だからもう切るね」
紗夜「いや、ちょっと日菜!!」
と、日菜が電話を切ってしまった。この後戦争になったのは言うでもない…。
後日
イヴ「アスカさん! 今度ワタシとデートしてください!」
飛鳥「!?」
おしまい