一丈字飛鳥です。最近私は誰かに見られている気がするのです。大体こういう時は、弦巻さんの家の黒服の方々なのですが、今回は違うようです。
私は家の前まで来ましたが…。
「本当に一丈字くんの許嫁なんです!!」
「そんな話は聞いてません。お引き取りください」
…Afterglowの上原ひまりさんが、コンシェルジュの方とお話をされていますね。流れ的には家に帰ろうとしたら既にカギが開いていて、身の回りの世話をしていたという流れでしょうか…。
でもこの家セキュリティ凄くて、住居者以外が入ろうとするとああやってストップかけられるんですよね。実はさっき電話来たんですよ。あなたの知り合いですかって。
そうなんだけど、何か怪しい気配を放ってたから、家に入れないでくださいって言っておいたんですよ。え? フラグ壊すな? だって家荒らされたくないんですもん。
だけどこれ以上、コンシェルジュの方に迷惑をかける訳にも行かないので、私は行く事にしました。これで私の語りは終わります。
飛鳥「上原さん」
ひまり「あ、一丈字くん!」
ひまりが反応した。
飛鳥「急にどうしたというんですか」
ひまり「一丈字くんに相応しい女の子になる為に来たんですよ」
飛鳥「アポ取ってください」
ひまり「だって連絡先教えてくれないんだもん」
そう言われると、飛鳥は困惑した。
飛鳥「…まさかとは思いますけど、合鍵とか作ろうとか思ってませんよね?」
ひまり「え? ダメ?」
飛鳥「合鍵なら作れませんよ。当の本人じゃないと」
ひまり「じゃあ作って!」
飛鳥「お断りします」
ひまり「一丈字くんの為だったら私…」
飛鳥「だったら1か月ほど私に会わないでください」
ひまり「それは絶対に嫌!!」
飛鳥「言う事聞く気ないじゃないですか…」
飛鳥が困惑して首を横に振った。
ひまり「折角ご飯作ろうと思ったのにー」
飛鳥「……」
その時だった。
「コラァアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「一丈字!!」
と、ひまりのファンらしき男子生徒達が現れた。
「誰に断ってひまりちゃんと…」
「ジャマヲスルナ」
「!?」
ひまりの目のハイライトが消えた。
「キエロ。ジャマヲスルナ」
ひまりの殺気に男子生徒は怯えた。
飛鳥「あ、引き取ってください」
ひまり「ちょっと一丈字くん!!」
「すいませんでしたぁあああああああああああああ!!!」
と、退散していった。
飛鳥「何がしたかったんだろう…」
と、飛鳥は困惑気味だった。
ひまり「さあ、これで邪魔者はいなくなったよ」
飛鳥(これじゃあもう広島に帰る日は近いかな?)
ここまで出来るならもうここにいる必要なくね? と飛鳥は思っていた。
ひまり「あ、そうそう一丈字くん」
飛鳥「何です?」
ひまり「…他の女の子とお話、してないよね?」
飛鳥「してたらどうします?」
ひまり「あなたを殺して私も死ぬ」
飛鳥「ほー、中々いい根性だ。警察呼んでください」
ひまり「警察も殺す」
飛鳥「やってみなさい」
そして…
ひまり「一丈字くん!! 一丈字くぅううううううううううううううううん!!!」
飛鳥「はー…」
「ほら! きびきび動け!!」
「国家権力も舐められたものだな…」
ひまりは警察に連行されていった。
飛鳥「皆も人に迷惑をかけるのはやめようね」
ひまり「ちょっとなにこれぇえええええええええええええええ!!!!」
ひまりが絶叫していた。そう、今までのやり取りは虚空の世界だった。ひまりの他には飛鳥とモカもいる。
モカ「もしもひーちゃんがヤンデレになったらってお話~。お相手は飛鳥くん~」
飛鳥「…中々強烈でしたね」
ひまり「いや、一丈字くん違うの!! 私こんなんじゃないからぁ!!!」
飛鳥「ええ。それは勿論存じ上げておりますよ…」
ひまりが涙目で弁解すると、飛鳥が苦笑いした。
ひまり「それだったらモカもヤンデレやってみてよ!!」
モカ「え~。モカちゃんどう見てもそんなタイプじゃないでしょ~」
ひまり「そうだけど!! 私一人だけなんてずるい!!」
と、ひまりとモカが揉めているのを飛鳥はじっと見ているだけだった…。
飛鳥(こういう時は何も言わないのが花ですよ)
おしまい