全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第34話「飛鳥と何かがあったRoselia ~カフェ編~

 

 ある日の事、飛鳥はとあるカフェでアイスティーを飲んでいた。特に理由はない。

 

飛鳥「たまにこういう日だってあるよ」

 

 その時だった。

 

「あ、センパイだ! センパーイ!!」

 

 と、Roseliaのあこがやってきた。

 

飛鳥「宇田川さん」

あこ「こんにちはー! こんな所で会うなんて偶然だね!」

飛鳥「そうですね。おひとりですか?」

あこ「そうだよ! あ、そうだ! ここの席座って良い?」

飛鳥「どうぞ」

あこ「それじゃ飲み物買ってくるから待っててねー!!」

 

 と、あこが去っていった。

 

飛鳥「……」

 その時だった。

 

「あら、飛鳥じゃない」

飛鳥「?」

 

 と、友希那、リサ、紗夜、燐子がやってきた。

 

飛鳥「あれ? 皆さん…」

友希那「…何かしら?」

飛鳥「いや、先ほど宇田川さんが声をかけてきたので…」

 飛鳥が頭をかくと、

 

あこ「お待たせー…あっ」

 あこが鉢合わせした。

 

飛鳥「練習だったんですか?」

あこ「ううん違う違う!! 4人とも一緒なんて偶然なんだよ!?」

友希那「確かに偶然ではあるけれど…あこ、抜け駆けは感心しないわね」

飛鳥「それ、本人の前で言って大丈夫なんですか?」

あこ「う、うーん…」

 あこが困った顔をした。

 

飛鳥「で、皆さんこれからどこかに行かれるんですか?」

友希那「丁度このカフェでお茶しようと思ってたのよ。隣いいかしら」

飛鳥「あ、こっちの席で宜しければどうぞ」

紗夜「…そちらは?」

飛鳥「宇田川さんが先約ですね」

 

 驚く紗夜、リサ、燐子。

 

紗夜「ちょっと待ってください。それでしたらちゃんと話し合うべきです」

リサ「そうだねー。あこはもうしょうがないとして、友希那は…」

友希那「先に声をかけたのは私よ。飛鳥の言う通りにするなら、私を優先するべきよ。そうでしょう? 飛鳥」

飛鳥「そうですね…」

燐子「……」

 燐子はあえて何も言わなかった。これ以上食い下がると飛鳥の好感度が下がる可能性がある事を知っていた為だった。

 

友希那「飛鳥もこう言ってるんだから文句言わない」

紗夜「うっ…」

リサ「しょうがないなー。じゃあ次からはそういうルールね」

燐子「…そうですね」

 

 と、Roseliaとお茶する事になった。

 

飛鳥(ファンからしてみたら夢の時間なんだろうなぁ)

 

 

 暫くして、

 

あこ「美味しー!」

 と、あこがシュークリームを食べていたが、口元にクリームがついていた。

 

飛鳥「宇田川さん。クリームがついてますよ」

あこ「えっ…あっ!!」

 あこが気づいたが、

あこ「え、えっと…センパイ。取って貰えませんか?」

飛鳥「私で宜しいんですか?」

 と、あこがアプローチをかけたので、

 

紗夜「宇田川さん。自分で拭きなさい」

リサ「そうだよ。それはちょっと甘えすぎ」

燐子「困らせちゃダメよ」

 と、3人があこを諫める。

 

友希那「いいじゃない。拭いて貰えば」

「!!」

 友希那の言葉に皆が驚いた。

リサ「そんな事言って友希那。あとで自分もやって貰おうなんて考えてないよね?」

友希那「その通りだけど何か問題ある?」

紗夜「大ありです!!!」

リサ「友希那そういうキャラだったっけ!!?」

燐子「だ、大胆過ぎます…//////」

 

 そんな事をしてる間に飛鳥は紙ナプキンであこの口元を拭いてあげた。

 

紗夜「い、一丈字くん!!」

飛鳥「宇田川さんって結構甘えん坊さんなんですね」

あこ「…セ、センパイだけだもん//////」

 飛鳥があこを見た。

 

飛鳥「そうなんですか?」

あこ「そ、そうだよ!!///// えっと…お、女の子にこういう事言わせないで!////」

 実は好感度を下げようとしていた。こういう時大体鈍感で気づかない事はあるが、飛鳥は流石に分かっていた。

 

飛鳥(本業もあるし…泣く泣くって所ですね)

 

 飛鳥が苦笑いした。

 

友希那・紗夜・リサ・燐子「……」

 当然他の4人は面白くなかった。というかヤキモチを焼いている。

 

飛鳥(思えばRoseliaって同級生いないんだよなぁ…)

 

 飛鳥がそう考えていた。

 

飛鳥「あ、それはそうと皆さん」

友希那「…何かしら」

飛鳥(うわ、機嫌悪っ)

 

 友希那の声のトーンが低かったため、飛鳥はすぐに機嫌が悪い事を察知した。

 

飛鳥「最近調子どうですか?」

友希那「あなたがあこに変な冷やかしをするまでは良かったわ」

飛鳥「そうですか」

 と、普通に答えた。

 

飛鳥「さて、私はそろそろ退かないといけないようですね」

友希那「この状態で帰るの?」

飛鳥「ええ。今よりも状況が悪くなりそうなもので」

あこ「どういう意味?」

飛鳥「ファンに嗅ぎつけられてますね」

「!!?」

 

 するとファンの男子生徒達が現れた。

 

「こらぁああああああああ!! 一丈字い!!」

「毎回毎回いい加減にしろやぁ!!」

 

 と、憤慨すると友希那が立ち上がった。

 

飛鳥「そういう訳ですので、失礼します」

友希那「ちょっと待って」

飛鳥「?」

 すると友希那が立ち上がると、飛鳥にくっついた。

 

「!!?」

 

友希那「私の飛鳥に何か用かしら?」

飛鳥「あなたそういうキャラでしたっけ…」

友希那「うるさいわよ」

 と、友希那が飛鳥の脇腹をつねったが、飛鳥は特に痛みを感じなかった。

 

「ああああああああああああああああ!!!」

「一丈字テメェ!!」

飛鳥「……」

 

 飛鳥は困惑した。

 

「友希那さんめっちゃいいにおいするか!?」

「どんな匂いだぁ!!」

「教えろ!!」

「香水とか使ってるのか!!?」

 

飛鳥「……」

 飛鳥はコメントに困った。飛鳥だけではなく友希那以外の4人もドン引きしていた。

 

紗夜「な、何なんですか…」

リサ「そ、それはちょっと流石に…」

あこ「キモーイ…」

 燐子も青ざめていた。

 

「ぐっはぁ!!」

「キモイ頂きました!!」

「ありがとうございます!!」

「で、どんな匂いだァ!!」

 

飛鳥「秘密です」

 すると友希那が飛鳥に耳打ちした。

 

飛鳥「とことん攻めますね」

紗夜「み、湊さん!! 一体何を耳打ちしたのですか!!//////」

 

「ぐああああああああああああ!!!」

「どんな匂いか気になるぅううウウウウウウ!!!」

「教えろよぉおおおおおお!! 女子の香り!!!」

「いい匂いするんだろう!!?」

 

 と、匂いフェチの男子生徒達に絡まれて、飛鳥はよりいっそう任務に励むことを誓うのだった。

 

飛鳥(大変だなぁ。ガールズバンドって…)

 

 

おしまい

 

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