全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第111話「飛鳥と何かがあったAfterglow ~プール編~・1」

 

 

 それはある日の事だった。

 

「あっつーい…」

 

 モカは教室でもたれていた。

 

モカ「溶けてアイスになっちゃうー」

蘭「いや、意味わかんないから」

 

 モカの発言に蘭が困惑し、ひまり、巴、つぐみが苦笑いした。

 

巴「まあでも、これくらい暑い方が夏らしくていいけどな」

蘭「…その発言でさらに暑苦しくなってきたよ」

ひまり「それにしてもなんでうちのクラスだけエアコン壊れちゃったのー。もー」

 ひまりが嘆いていた。実際Afterglowは汗をかいていて、それが男子生徒達の下劣を招いていた。

 

ひまり「そうだ。折角だから今度の休み、海かプール行こうよ」

巴「それいいな! 今週はこの辺のスタジオいっぱいらしいからな…」

蘭「…まあ、たまにはいいかもね」

モカ「さんせー。でもモカちゃんプールがいいな~」

蘭「私も」

 と、Afterglowでプールに行く話になっていた。

 

(週末はアフグロはプール!!)

(確かこの辺のプールは…)

 男子たちは偶然を装って、アフグロの水着姿を見ようと計画を立てていた。すると一人の陽キャ男子が蘭達に近づいてきた。

 

「それ」

モカ「折角だから飛鳥くんも誘おうよ~」

「!!?」

ひまり「いいわねそれ!」

巴「賛成だな!」

 モカの発言に皆が驚き、ひまりと巴が賛同した。だが、陽キャ男子は引き下がらなかった。

 

「あ、飛鳥って一丈字の事? あんな奴よりもオレ達と遊ぼうよ」

蘭「何で?」

 蘭が陽キャ男子を睨みつけた。

 

「そ、そりゃああいつよりオレ達と遊んだほうが楽しいし、あいつ陰キャじゃねーか」

 と、苦しい言い訳をしていた。

巴「そういうの感心しないな」

モカ「そーだよ。自分は陽キャだから許されると思ってるの~?」

 モカと巴が諫めると、陽キャが歯ぎしりした。

蘭「悪いけど、あたし達はあんたと遊ぶつもりないから」

「ど、どうしてオレはダメで一丈字は良いんだよ!!」

 陽キャが激怒すると、モカと蘭が顔を合わせると、再び陽キャ男子を見た。

 

モカ「え~。もうそういう態度取る時点で無理だし~」

蘭「どう考えても下心が丸見え」

モカ「女の子が自分の言う事聞かないと気が済まない性格でしょ~。何かDV気質あるんだよね~」

蘭「そうそう。ちょっと顔がいいからって調子に乗りすぎ」

 と、モカがそういうと陽キャが歯ぎしりした。

 

「く、くそが!」

 陽キャ男子が椅子を蹴った。

 

「ここまで恥をかかしといてただじゃおかねーからな!!」

 と、捨て台詞を吐いて出ていった。するとモカがポケットからスマホを取り出して、ボイスレコーダーアプリの停止ボタンを押した。

 

モカ「…ま、ボイスレコーダーで証拠は取ってるから、どうぞご自由にって感じだね~」

ひまり「先生に見せとこうよ」

モカ「りょーかーい」

 

 女子怖っ!! と他の男子たちはそう思った。

 

モカ「さあ、飛鳥くんを誘いに行こー」

「おーっ!!」

 

 3組の教室

 

飛鳥「プール?」

 飛鳥が驚いていた。

 

つぐみ「そ、そうなの。もし良かったら来てくれるかな?」

モカ「いこーよー。暇でしょ~?」

 

 と、別のクラスの美少女5人組に誘われている飛鳥を見て、3組の男子たちは驚きを隠せなかった。

 

飛鳥「それっていつですかね…」

つぐみ「今度の土日なんだけど…」

飛鳥「…あー。今週は無理ですね。バイト入ってるんで」

モカ「え~」

飛鳥「まあ、また誘ってください」

 

 まあ、誘われる事はないだろうけど…と飛鳥は思っていた次の瞬間だった。

 

「一丈字がバイト入ってるんじゃ仕方ないなぁ」

 

 と、さっきの陽キャが現れた。

 

蘭「何か用?」

「一丈字が空いてないから、代わりにオレが行ってあげるよ!」

蘭「いや、いいし」

「そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃん」

モカ「いや、あなたと一緒に行くこと自体が恥ずかしいんだけど~」

飛鳥「青葉さん」

 

 モカの毒舌ぶりに飛鳥が困惑した。

 

「一丈字は空いてないんだろ?」

ひまり「空いてないけど、あなたとはぜーったいに行かないんだから!」

巴「そうだそうだ! さっき自分から勝手に出て行って何なんだ!」

「それは言葉の綾で、やっぱり相手がいないだろうからオレが…」

蘭「そもそも一丈字がいなくても、あたし達5人で十分だし」

 と、蘭が強がった。

 

「じゃ、じゃあ一丈字抜きで5人で行けよ!」

モカ「え~。なんでそんな事あなたに言われなきゃいけないの~?」

巴「ほっとこうぜ。一丈字に妬いてるんだよ」

 巴の言葉にカチンときた陽キャ。

 

「おい、オレが誰に妬いてるって?」

モカ「あ、言っとくけどさっきの暴言、録音したから変な事しない方が良いよ~」

 モカの発言に陽キャが焦った。

「ぼ、暴言ってそんな大げさな…」

モカ「でも、女子にしつこく迫ってたよね~? それでも十分注意対象になると思うんだけど~」

蘭「ていうかいい加減しつこすぎ。そんなに女子とプールに行きたいなら、他当たれば?」

モカ「いやいや。モカちゃん達みたいな美少女じゃないと、ステータスが上がらないんだよ~」

「だ、誰がお前らみたいなブス!!」

モカ「お? ブスって言ったね~? それじゃあ飛鳥くんとプールに行っても問題ないよね~。ブスなんだし~」

ひまり「最低」

巴「こればっかりは擁護できないな」

つぐみ「……」

 良心だったつぐみですら、困った顔をしていた。

 

「く、くそがくそが!!! 女は黙ってオレの言う通りにしてればいいんだよ!!」

 と、陽キャは憤慨したが、飛鳥はじーっと陽キャを見つめる。そして陽キャも飛鳥の方を見ると、胸ぐらをつかんだ。

 

「何だよその目は…!!」

飛鳥「ご存じですか?」

「?」

 飛鳥は陽キャの目をじっと見つめた。

 

飛鳥「最近の女性は、本当に尊敬でき、なおかつ信頼できる男性にしかなびかないそうですよ。あなたはどちらとも当てはまっておりますか?」

 飛鳥の言葉に陽キャは

陽キャ「うるせぇええええええええええええ!!!」

 と、飛鳥の顔を殴った。女子たちは悲鳴を上げる。

 

飛鳥「さて、これで逃げられませんよ。青葉さん、しっかり証拠は取ってくださいましたか?」

モカ「勿論だよ~。バカだね~」

 と、モカがスマホを見せた。

 

「ちょ、消せよ!!」

 陽キャが飛鳥を離して、モカのスマホを奪おうとしたが、飛鳥が陽キャに関節技を仕掛け、そのまま床に叩きつけて取り押さえた。

 

「てぇ!!!」

飛鳥「あなたがどなたかはご存じありませんが、これ以上この教室での横暴な行為は許しませんよ」

「……!!」

 飛鳥の技を見て、蘭達は驚いた。

 

飛鳥「拘束させて貰います。大人しくしときなさいね」

 

 

つづく

 

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