全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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 今回の設定

・ 飛鳥 ← バンドガールズ
・ 早い話が修羅場です。

テーマ『用事があるから、構ってほしい妹を突っぱねたら自分の好きな人とデートしてて、それどころじゃなくなった件』

ゴー。


第161話「飛鳥と何かがあった日菜とサッカー」

 

 

 

 

 ある日の事だった。

 

「おねぇちゃぁーん!!!」

 

 氷川家で日菜が紗夜の太ももに縋りついていた。紗夜は日菜を引き離そうと必死になっていた。

 

日菜「今日おひさまがピカーってしてて気持ちいいよ!? どこか遊びに行こうよねぇー!!」

紗夜「今日はライブの練習があるって前から言ってあるでしょ!?」

日菜「えー! お休みなのにー!!」

 

 …早い話、日菜は紗夜に構ってほしいのだった。

 

紗夜「とにかく! 今日はライブの練習があるから、他の子と遊びなさい!」

日菜「はーい…」

 

 そう言って紗夜は去っていった。

 

日菜「ざーんねん」

 

 そして日菜はどうしたかというと…。

 

日菜「そういう訳だから構ってー」

「……」

 

 なんという事だろう。丁度ジャージ姿でランニングしていた一丈字飛鳥と遭遇していた。

 

飛鳥「すみません。私もちょっと走らないといけなくて…」

日菜「どうして?」

飛鳥「…運動不足が祟りまして」

 

 というのは嘘で、飛鳥は超能力者としての勘を鈍らせないために修業をしていたのだ。まあ、流石に街の中で超能力を使うと大騒ぎになるので、ランニングといった運動で何とか体を鍛えているわけだが、日菜が来た事で「Pastel*Palletes」のスキャンダルを作らないようにするという目的が増えた。

 

日菜「運動かー…。たまにはいいかも! るんってした!」

飛鳥「あのー」

 

 だが、日菜にとってはお構いなしだった。自分がやりたい事を本能のままにやる。それが彼女・氷川日菜だった。

 

日菜「それじゃあたしも一緒に運動していい!?」

飛鳥「いや、どう見てもその格好は運動には向いてない気が…」

日菜「じゃあ、ジャージ持ってくるから待ってて!!」

 と、日菜が去っていった。

 

飛鳥(なんてこった。パンナコッタ)

 

*****************

 

日菜「おひさまピカーってしてて気持ちいいね!」

飛鳥「…そうですね」

 ジャージ姿に着替えた日菜は飛鳥と一緒に河川敷を歩いていた。こんな姿を誰かに見られたら多分命はないだろうと飛鳥は思っていた。

 

 そんな時、河川敷の下のサッカーグラウンドを見ると、何やら不良たちが小学生たちを脅していた。

 

飛鳥「あれは…」

日菜「喧嘩かな? 止めないと!」

飛鳥「ええ」

 

 飛鳥と日菜が下に降りてグラウンドに近づいた。

 

「なんなんだよおまえら!」

「お前らこそ、誰に断ってこのグラウンド使ってんの?」

 

 と、不良生徒は5人いて小学生たちを脅迫していた。

 

「こ、このグラウンドはお前たちのものじゃないだろ」

「そうだそうだ!!」

 小学生たちが言い返すと、不良生徒達は小学生に近づいた。

 

「ほーう。そんな生意気な口を利く奴には教育してやらないとなぁ?」

 不良たちが小学生たちを痛めつけようとすると、

 

「コラー!! やめなさーい!!」

 と、日菜と飛鳥がやってきた。

 

「あ?」

「!」

 皆が飛鳥と日菜を見た。

 

「誰だお前?」

「おい! あれってパスパレの氷川日菜じゃね!?」

「ホントだ!!」

「で、隣の奴は誰だ?」

 

 日菜の姿を見て不良たちが騒ぎ出した。

 

日菜「小学生相手に大人げないと思わないの!?」

 すると不良の主犯格がニヤって笑った。

 

リーダー「そうだなー。あんたがデートしてくれるって言うなら、引いてやっても良いぜ?」

不良A「勿論、全員とな!」

リーダー「あ? 何言ってんだお前」

不良A「お前だけズルイぞ!!」

不良B「そうだそうだ!!」

 

 と、不良たちが仲間割れを始めた。

 

飛鳥「あー…君達は遠く離れてて。この人たちはおじさん達で何とかしとくから」

日菜「って事はあたしおばさん!!?」

飛鳥「いいえ? そんな事よりもあの人たちをどうにかしましょう」

 すると不良たちが飛鳥を睨みつけた。

 

「それはそうと誰なんだよてめぇ!!」

飛鳥「こちらの氷川日菜さんの学校の後輩です」

 すると不良のリーダーがまたニヤッと笑った。

 

飛鳥「スキャンダルとして情報売られたくなかったらいう事を聞け」

「!!?」

飛鳥「何て言っても無駄ですよ。その辺の対策も実施済みなので」

不良A「舐めやがって…」

不良B「どうやら殺されたいようだなぁ…!!」

 と、不良たちが激昂すると、不良Cが目の前にあったサッカーボールを目につけた。

 

不良C「死にさらせ!!!」

 と、不良Cがボールを蹴ったが、思ったほど強くなく、飛鳥の元へ転がっていった。

 

飛鳥「……」

日菜「ヘタクソだね」

不良C「はぐあっ!!」

 

 日菜の言葉に不良Cはショックを受けた。そして止めに飛鳥がボールをトラップして、そのままリフティングを始めた。プロ顔負けで日菜も小学生たちも目を輝かせていた。

 

日菜「すごーい!」

小学生「すげー!!」

飛鳥「やば、こんなことしてる場合じゃなかった。そらよ!」

 

 飛鳥が不良たちに向かってボールを蹴り返したが、そのフォームもまあそれは奇麗なもので…。

 

リーダー「く、くそぉおおおお!!」

不良A「余裕ぶりやがって…」

不良B「もう許さねぇ!!」 

 と、不良たちはバットとか刃物を持って脅しをかけたが…。

 

「コラー!! そこでなにやってるんだー!!」

「げっ!!」

 

 いかつい顔のおっさんが現れた。

 

「生徒指導のゴリ松だ!!!」

「逃げろー!!!」

 そう言って不良たちは逃げていったが、ゴリ松は物凄い勢いで追いかけていった。

 

飛鳥「何とか助かったみたいですね…」

 飛鳥が一息ついて、日菜を見ると、日菜は目を輝かせていたので、飛鳥は困惑していた。

 

飛鳥「ど、どうされました…?」

日菜「飛鳥くんサッカーしてたの!?」

飛鳥「いや、中学の時の友達がサッカー部で、練習によく付き合ってただけですよ…」

 飛鳥がそう言うと、小学生たちが集まってきた。

 

「お姉ちゃんすごーい!!」

「さっきのどうやったのー!?」

「教えてー!!」

飛鳥「あ、オレお兄ちゃんだよ…」

 

 と、このままサッカーをする事になった…。

 

 その夜

 

紗夜「はぁ…日菜には今度埋め合わせでもしようかしら」

 紗夜が家に帰ってきた。

 

紗夜「ただいま…」

日菜「あ、おかえりおねーちゃん」

 と、泥だらけの日菜を見て驚いていた。

 

紗夜「あ、あなたどうしたの!? その格好!!」

日菜「えっとねー。今日飛鳥くんと近所の子供達でサッカーしてたの! 河川敷で」

紗夜「は!?」

日菜「飛鳥くん凄く上手だったんだよー。あたしも負けてないけどね! あ、先にお風呂入るから待っててー」

 そう言って日菜が風呂に入りに行った。

 

紗夜「……!!」

 

 日菜への嫉妬が再燃したのは言うまでもなかった。

 

 その頃、飛鳥の家では…。

 

飛鳥(日菜先輩…。やっぱり上手だなぁ。ありゃFW向きだ)

 と、飛鳥は風呂に入りながらそう考えていた。

 

 

おしまい

 

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