紗夜に構ってほしい日菜は遊んでほしいと言ったが、紗夜はRoseliaの練習がある為、他の人と遊ぶように断ってしまう。日菜は一緒に遊ぶ人間を探すために、皆のアイドル(?)、一丈字飛鳥に交渉をかける。
飛鳥としては超能力者としてのトレーニングの為にランニングをしていたが、日菜もそれに乗っかり、一緒に運動することに。
河川敷まで走ると不良たちが小学生たちにいちゃもんをつけていた為、飛鳥はサッカーテクニックを見せつけて撃退させる。
その後は日菜と共に小学生たちとサッカーを日が暮れるまで楽しんだ。
そしてこれが今回の騒動の引き金になりました。
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翌日
「一丈字くん」
飛鳥「あっ…」
紗夜が登校しようとしていた飛鳥の前に立ちはだかった。
飛鳥「氷川先輩。おはようございます…」
紗夜「おはようございます。少し宜しいですか?」
飛鳥「昨日の件ですよね…」
紗夜の様子を見て大体何が言いたいかを察した飛鳥。そう、紗夜が畏まって話しかけてくるときは大体日菜が関連しているからだったのだ。
カフェテリア。朝なのであまり人がいない。
紗夜「昨日は妹がご迷惑をおかけしました」
飛鳥「いえ、気分転換になったそうで何よりです」
飛鳥が困惑した。
紗夜「元々は私と遊びたいと言ったんですが、私がRoseliaの練習があるからと断ったばかりに…」
飛鳥「それは日菜先輩ご本人からお伺いしております」
紗夜「そうですか…」
と、沈黙が起きた。
飛鳥「私の事はお気になさらず」
紗夜「お、お気遣いありがとうございます…/////」
紗夜は何かもじもじしていた。それに対して飛鳥は何かを感じ取ったが、
飛鳥「…私はこれで失礼しますね」
紗夜「あの」
飛鳥「?」
飛鳥が紗夜を見つめた。
紗夜「その…も、もし宜しければ…その…/////」
飛鳥「そこまで気を遣って頂かなくて結構ですよ」
紗夜「……」
飛鳥としては紗夜とも何かをすればRoseliaファンに殺されかねない上に、すでにパスパレファンからも何か報復があるんじゃないかと考えていた為、これ以上騒動を大きくしたくなかった。普通に考えたらスキャンダルである。
「女の子に言わせるなんて感心しないわね」
と、友希那、リサ、燐子が現れた。
飛鳥「先輩方…」
紗夜「み、湊さん…」
あこ「あこもいますよ!!」
あこも燐子の後ろからひょいっと顔を出した。
友希那「別にいいじゃない。紗夜と遊んだって」
飛鳥「そうは言いましてもねぇ…」
飛鳥が困惑した。
紗夜「…やっぱり私じゃ役不足ですか?」
飛鳥「そうじゃなくて、同じクラスの男子達と遊んだりしないんですか?」
友希那「遊ぶわけないじゃない。そんなに仲も良くないのに」
リサ「そんなハッキリ言わなくても…」
リサが苦笑いした。
友希那「それにしてもあなた、サッカーできたのね」
飛鳥「…もしかして、日菜先輩からお伺いしてますか?」
友希那「そうね」
燐子「…中学の時サッカー部だったんですか?」
飛鳥「いえ、中学の時の友達がサッカー部で、よく練習相手をしてたんですよ」
あこ「ポジションはどこが得意なの?」
飛鳥「ディフェンダーですね」
紗夜「一丈字くんは足が速いから確かに向いてますね…」
と、サッカーに関する話をしていた。
紗夜「その…一丈字くん」
飛鳥「何ですか?」
紗夜「その…」
紗夜が迷っていた。
友希那「紗夜。悩んでるようなら私が誘うわよ」
飛鳥「え?」
友希那「今度の休み、運動に付き合って頂戴」
「え…えー――――――――――――っ!!!?」
友希那の言葉に皆が驚いた。
リサ「ゆ、友希那が運動!!?」
あこ「音楽以外全く興味のない友希那さんが…!?」
燐子「ど、どうして…」
紗夜「どうされたんですか!?」
友希那「私を何だと思ってるのよ…」
4人の反応を見て友希那がむすっとすると、飛鳥が苦笑いした。
飛鳥「えーと…。私で宜しいんですか?」
友希那「じゃなかったら声をかけないわよ。いいわね?」
飛鳥「それは構いませんが…」
紗夜「あ、あの! 私も来ても良いですか!?」
紗夜が話しかけた。
飛鳥「…あ、はい。どうぞ」
そう困惑しながら返事をする飛鳥だったが、正直命はないと思っていた。
そして飛鳥の嫌な予感は的中した。
「一丈字はどこだ!!」
「出てこい!! 話がある!!」
サッカー部に絡まれた。成績は対して悪くはないが、やっぱりファンが多い。
「おい! サッカー部とあの1年がRoseliaをかけて決闘するらしいぞ!!」
「マジか!!?」
話に尾びれがついてしまい、学校全体を騒がしてしまった。
グラウンド
「おい、誰に断ってRoseliaにちょっかいをかけてるんだ。あ!?」
飛鳥「かけた覚えないんですけどね…」
飛鳥は友希那とリサのクラスメイト達にいちゃもんをつけられていた。ちなみに2年2組にサッカー部のキャプテンがいる。
「Roseliaとサッカーするのはオレ達だ!!」
「お前はすっこんでろ!!」
飛鳥「本人達に言ってください」
「な、なんて生意気な奴だ!!」
「こんな奴のどこがいいんだ…」
飛鳥(それはオレが一番思ってるよ…)
飛鳥が困惑していた。
「と、とにかくRoseliaをかけてオレ達と勝負しろ!!」
「負けたらRoseliaとの約束を取り消せ!!」
飛鳥「それは本人に言って貰わないと困るんですけど…まあいいや」
飛鳥は困惑した。
ルールは簡単。制限時間内にゴールを割ったら飛鳥の勝ち。割れなかったらサッカー部の勝ちだった。しかし、人数が多すぎてどう見てもサッカー部が有利だった。
「完全にサッカー部が有利じゃねぇか!!」
「そこまでして勝ちたいのかよ…」
「まあ、気持ちは分かるけどさ…」
「さすがの一丈字も11人相手は無理だろ…。何だかんだうちのサッカー部強いし」
飛鳥(ここで負けたらすむ話なんだろうけどねぇ…)
飛鳥がボールを右足で押さえつけながら、ベンチで見ているRoseliaを見た。
あこ「センパーイ!! がんばってー!!!」
友希那「負けたら燐子のスリーサイズを公開するわよ」
燐子「勝ってくださーい!!!!///////」
飛鳥(本当にやりかねなさそうだから、早く終わらせたろ)
そして笛が鳴った。
「さあ来い…さあ!!」
と、サッカー部が不敵な笑みを浮かべたが、飛鳥はボールを上げた。
「!!?」
そしてそこからロングシュートを放ち、あっという間にゴールを割った。
「…え?」
サッカー部だけではなく、見ていた人間達も唖然としていた。
飛鳥「これで勝負は終わりですね」
「……!!」
飛鳥が背を向けた。
飛鳥「交渉は各自でお願いします」
そう言って飛鳥はRoseliaの元に向かった。
飛鳥「あ、白金先輩。もうご心配はいりませんよ」
燐子「……!」
飛鳥が燐子に声をかけたが、燐子は驚いたように飛鳥を見ていた。
友希那「流石ね。飛鳥」
飛鳥「いえいえ…」
あこ「センパイかっこいいー!! サッカー超得意じゃん!!」
飛鳥「いやー。もう流石にさび付いてたと思ったんですけど、案外何とかなりましたね…」
飛鳥が視線を逸らした。
リサ「いやいや! さび付いてるどころか、凄く慣れた感じじゃん!!」
と、和気藹々としていた。
友希那「そういう事だから予定通り、今度の休みは予定空けて頂戴ね」
飛鳥「あ、はい…」
友希那の言葉に飛鳥が返事をすると、
「お、おい!!」
飛鳥「?」
「誰が1回勝負つったよ!!」
「今の練習だ!!」
と、負け惜しみを言い放ったが、完全なる負けフラグだった。
飛鳥「…行ってきまーす」
結局、飛鳥が負けるまで続いたがあまりの見苦しさにサッカー部はしばらくの間、肩身の狭い思いをしたとかどうとか…。
おしまい