全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第282話「飛鳥と何かがあったPastel*Palettes ~労い編~」

 

 

『一人の男を取り合うPastel*Palletes』

 

 ある日の事、飛鳥は帰ろうとしていた。

 

飛鳥「さて、帰るか…」

 

 飛鳥が帰ろうとすると、日菜が現れた。

 

日菜「やっほー! 飛鳥くん今日暇!?」

飛鳥「ごめんなさい。予定があります」

日菜「えー!! 今日も!!?」

飛鳥「今週いっぱいはちょっと…」

日菜「じゃあ! 来週は!?」

飛鳥「来週なら時間取れると思います。多分…」

 

 日菜が飛鳥を遊びに誘おうとしたが、予定が入っていた為断っていた。

 

日菜「思ったんだけど、飛鳥くん何か予定があるの? 女の子とデート?」

飛鳥「…だとしたらどうします?」

 

 飛鳥がそう聞くと、日菜がむすっとした。

 

日菜「かわいい女の子ならここにいるんだけどなー」

飛鳥「あなた、アイドルでしょう…」

 

 アイドルとしてあるまじき発言をする日菜に飛鳥だけでなく、クラスメイト達も困惑していた。前から日菜はマイペースで周りを困惑させることはあったが、今回はとびきり困惑させていた。

 

飛鳥「そういうわけですので、失礼します」

 

 そう言って飛鳥が教室を去っていった。

 

 そして飛鳥が自宅のマンションに帰ってきて、郵便受けを見ると、一枚の大きな封筒が届いていた。

 

飛鳥「あっ、これは…」

 

 飛鳥が家に帰って確認すると、合格証書が届いていた。

 

飛鳥「よっしゃ!」

 

 先日、飛鳥は技術系の試験を受験しており、かなり難しい試験だったが、最低ラインよりも少し余裕を持たせて合格した。

 

飛鳥「この調子でコンテストも優勝だ!」

 

 そう、飛鳥は今度テクノロジーコンテストに出場する予定だったのだ。その為の練習もあり、人と遊ぶ時間もなかったのだ。また、このことを誰にも教えてなかったのだ。

 

*******************:

 

 その結果…。

 

「一丈字くん。テクノロジーコンテスト優勝、おめでとう!」

飛鳥「ありがとうございます」

 

 飛鳥はコンテストに優勝して、全校集会で全校生徒の前で表彰された。これには全校生徒全員が驚いた。

 

飛鳥(学校に報告しなきゃいけないの、すっかり忘れてたな…。まあいいや)

 

 さて、ここからが本題である。

 

*****************:

 

日菜「飛鳥くん。優勝おめでとう」

飛鳥「ありがとうございます…」

 

 全校集会終了後、飛鳥は日菜に呼び出された。日菜が怒っていたので、飛鳥が困惑していた。日菜だけでなく麻弥、千聖も集まっており、彩やイヴも何事かと3人に合流し、パスパレに絡まれるという、ファンにとってはうらやましい状態になっていた。

 

麻弥「あのテクノロジーコンテストって、上級者向けの大会っすよね!? 一丈字さん、機械に強かったんですか!?」

飛鳥「いや、音楽関係はあまり…。バリバリの工業系です」

麻弥「そ、そうなんすか…」

千聖「確かおじいさまが船を造る会社の…」

飛鳥「その関係もございますね」

 

 飛鳥が苦笑いした。

 

日菜「それはそうとさ! 今日は絶対空いてるよね!?」

飛鳥「何も起こらなければ…」

日菜「それだったら今日ちょっとたくさん話しよ! めちゃくちゃるんってしてるから!」

飛鳥「事務所的は大丈夫なんですか?」

千聖「大丈夫よ。あなたのことはある程度話してあるから」

飛鳥「えっ…」

 

 千聖の発言に飛鳥が困惑した。

 

「パ、パスパレにあんなに…!!」

「何の特徴もない陰キャだと思ってたのに…」

「あそこまでの実力があるならある程度認めるしか…」

「でもパスパレはアイドルだぞ!! それ以上の関係になるわけが…」

 

 パスパレの積極的ぶりにファンの男子生徒たちは動揺して、飛鳥はさらに困り果てた。

 

千聖「ほっときなさい。大した努力もしないでやっかんでたのが悪いのよ」

飛鳥「えぇぇぇ…」

 

 千聖は本当にシビアだったため、飛鳥は何も言えずにいた。

 

************************:

 

 そして放課後、飛鳥はワゴン車に乗せられた。

 

飛鳥「なんか思ってたのと違うのですが」

 

 飛鳥は最後列に座らされ、麻弥と日菜の間に挟まれていた。隣に座れなかったイヴ・彩・千聖は不満そうにしていた。

 

日菜「まあ、それよりもそのコンテストのことについて聞きたいな!」

麻弥「それから試験のことも!」

飛鳥「あ、はい…。実は…」

 

 飛鳥がコンテストに出場する経緯と、試験を受験した経緯について説明した。

 

麻弥「す、凄いですね…」

飛鳥「やらないと腕も鈍りますしね」

日菜「おねーちゃんみたい…」

飛鳥「そうですか…」

 

 と、ある程度話が終わった。

 

千聖「それはそうとあなた、いろいろ大変じゃない? 男子たちにウザ絡みもされるし…」

飛鳥「もう慣れましたよ」

 

 千聖の言葉に飛鳥は苦笑いした。

 

千聖「だけど心配だわ。あなたの事観察してたけど、本当に無理をするし…」

飛鳥「人生そんなもんですよ」

千聖「…あなた、年いくつ?」

日菜「おじさんみたーい」

飛鳥「否定はしませんよ」

 

 日菜の言葉に飛鳥は苦笑いした。

 

飛鳥「それはそうと、あなた方程ではございません。いつも芸能活動お疲れ様です」

麻弥「いやいや! 一丈字さんこそ…」

 

 その時だった。

 

日菜「えーいっ!」

 

 日菜が飛鳥を抱き寄せた。

 

麻弥「ひ、日菜さんっ!!?/////」

千聖「ちょ、ちょっと何やってるの!!?/////」

飛鳥「私を消そうとしてますね…」

日菜「違うよー。疲れてるから、ご褒美を上げようと思って!」

飛鳥「あげる相手間違ってませんか?」

 

 日菜の言葉に飛鳥は困惑していた。

 

彩「日菜ちゃん!!/////」

イヴ「ダ、ダイタンです!!/////」

日菜「どう飛鳥くん。気持ちいい?」

飛鳥「気持ちいいって何がですか…?」

日菜「なにってあたしの…おっ・ぱい♡」

飛鳥「ごめんなさい。何やらなんか背筋が凍ってきました…」

日菜「なんで!!?」

 

 飛鳥の言葉に日菜が驚いた。

 

飛鳥「なんか怨念みたいなのが…」

イヴ「オ、オンネン!!?」

飛鳥「日菜先輩のファンから…」

麻弥「…日菜さん。離してあげてください」

 

 パスパレとの談笑はまだまだ続くのだった。

 

飛鳥「…で、このバスはいったいどこに向かってるんですか? 事務所ですか?」

千聖「いえ? 私たちこれから仕事があるんだけど、あなたも来て頂戴」

飛鳥「なんですかそのホラー映画みたいな展開」

千聖「どうせ暇でしょ?」

飛鳥「暇ですけど」

千聖「で、それが終わったらあなたの合格祝いをしようと考えてるの」

飛鳥「いや、そこまでしていただかなくても…」

千聖「安心して。お金は事務所が出すから」

飛鳥「…なんか嬉しそうですね」

千聖「ええ、そうね。思いっきり使ってやるわ」

飛鳥「…いやあ、本当にお疲れ様です」

 

 と、そのままバスは次の現場へと駆け抜けていきましたとさ。めでたしめでたし。

 

 

おしまい

 

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