『久々の何かがあったシリーズ』
飛鳥「はー…疲れたぜ…」
飛鳥はくたくたになりながら、街を歩いていた。というのも…。
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「本当に! 本当になんてお礼を言えばいいのか…」
「うえ~ん!!!」
車に突っ込まれそうになった子供を間一髪で助けたのだった。飛鳥は警察と救急車を手配し、車を運転していた老人がちゃんと保護されたことを確認し、あとの事を任せてそのまま帰ってきたのだった。
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飛鳥「全く油断も隙も無いな…」
飛鳥が頭をかいていると、
「飛鳥くーん」
飛鳥「ん?」
飛鳥が後ろを振り返ると、モカがいた。
飛鳥「ああ…。モカか」
モカ「モカちゃんです」
するとモカは笑みを浮かべた。
モカ「それよりさー。飛鳥くん、さっき子供を助けてたよね」
飛鳥「見てたの?」
モカ「前みたいに隠さないんだねー」
飛鳥「もうその必要もなくなったからね」
モカは飛鳥の正体を知っている人物の一人だった。飛鳥がバンドリ学園に転校してすぐに林間学校があったのだが、その肝試しでモカの幼馴染である羽沢つぐみが迷子になり、飛鳥が超能力で救出したものの、モカは飛鳥から何かを感じ取り、その後色々あって正体が明らかになったという訳だ。
モカ「いっつも大変だねー」
飛鳥「まあね。けど仕事でもあるから」
飛鳥がそう苦笑いすると、モカが何か笑みを浮かべた。
モカ「あ、そうだ~。今度の休み暇?」
飛鳥「今は空いてるけど…」
モカ「今度どっか出かけようよ~」
モカの言葉に飛鳥は面食らった。というのも、モカの後ろには蘭・ひまり・巴・つぐみの4人がいて、全員怒っていたからだった。
飛鳥「あー…。辞めといた方がいいと思いますよ」
モカ「もしかして~。今こうやって会話してるのを男子に聞かれてるから~?」
飛鳥「いや、男子よりももっとヤバい人達が…。後ろ」
モカ「?」
モカが振り向くと、4人の幼馴染を見て青ざめた。
ひまり「ごめんねー一丈字くん。モカが迷惑かけなかった?」
飛鳥「いえいえ」
巴「モカとどこか出かけるって話してたけど、どうすんだ?」
飛鳥「謹んで辞退させていただきます」
モカ「えー。一緒に行こうよー」
飛鳥「いや、この状況でまだ誘うつもりなんですか?」
飛鳥が困惑した。
つぐみ「あ、そ、それだったら皆で行かない!?」
飛鳥(羽沢さん…。一見打開策を出してるようだけど、完全に本心が見えてるから)
蘭「とにかく二人きりになんてさせないから」
飛鳥(もう少し隠す努力をしましょう)
Agterglowが揉めだしたので、飛鳥が困惑した。
モカ「それはそうとねー」
蘭「話をそらさないで」
モカ「最近飛鳥くんが大変な思いをしてるから、労ってあげようと思っただけなんだよー」
巴「じゃあ猶更皆で労おうぜ!」
つぐみ「そ、そうだよ!」
なんか話が妙な方向になり始めて、飛鳥はさらに困り果てた。
モカ「まあ、皆がそう言うんだったらそうするけど、飛鳥くんはどうしたい~?」
飛鳥「言いたいことは沢山あるけど、まず一番言いたいのは、労う必要はございません」
つぐみ「そ、そうはいっても…」
蘭「そういや前から気になってたんだけどさ」
蘭が口を開いた。
蘭「何かモカと凄く仲良くない?」
飛鳥「そうですかね」
ひまり「中庭でたまに一緒にいる所を見るんだけど…」
巴「ま、まさか付き合ってるとかじゃないよな!?」
飛鳥「いえいえ」
モカ「そうだったらいいんだけどなー」ボソ
飛鳥はモカの発言が思い切り聞こえていたが、聞こえないふりをした。
つぐみ「どうしてそんなに仲良くなったの?」
飛鳥「まあ、林間学校であなたを助けた時に、彼女に色々話しかけられましてね…」
飛鳥がそういうと、皆が林間学校の事を思い出した。
モカ「今となっては良い関係なのですよ~」
飛鳥「…言い方に語弊はございますが」
この2人のやり取りを見て、蘭たちは更に嫉妬した。
飛鳥「それに休日にあなた方と外出したとなれば、ファンの方々が黙ってないでしょうし」
蘭「そんなの気にしなきゃいいでしょ」
ひまり「もしかして、私達の見てないところでいじめにあってるとか!?」
モカ「いや、見てる所でも十分にいじめられてるでしょ~」
蘭「…そう言われればそうだね」
ひまり「せめてセクハラだけでもやめてくれればなぁ」
飛鳥(仰る通りです)
一個の上の白鷺千聖からも色々愚痴を聞かされて、飛鳥は静かに目を閉じた。
蘭「今別の人の事考えたでしょ」
飛鳥「貴方の事だけ考えれば宜しいのですか?」
飛鳥の言葉に蘭が耳まで真っ赤にした。
モカ「蘭―。そういうめんどくさい子って、飛鳥くん嫌いだよー?」
ひまり「今のは蘭が悪いかな」
巴「困らせたらダメだろー」
飛鳥(嫉妬のオーラがすげェ)
飛鳥はモカ達から出る嫉妬のオーラを肌で感じ取っていた。つぐみはただ単に羨ましがっていた。
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蘭「…話を戻すけど、とにかく出かけるなら全員で行こう」
モカ「蘭が意思表示するなんて珍しいね~」
巴「そういう事できまりな! 一丈字もそれでいいか?」
飛鳥「私は構いませんけど…」
飛鳥が困惑した。
蘭「なに?」
飛鳥「いや、何かが起こりそうだなと思いまして」
モカ「こーんなに可愛い女の子5人と出かけるんだから、何も起こらないわけないでしょー」
飛鳥「ですよねー」
飛鳥が否定しなかったので、5人が少し困惑した。
蘭「あ、あのさ…」
飛鳥「何です?」
蘭「…否定しないの?」
飛鳥「あなた方が可愛いって事ですか?」
飛鳥は普通に言い返した。
飛鳥「否定しませんよ。だってその通りですもの」
「!!?/////」
モカ以外の4人が照れた。
モカ「どういう所が~?」
蘭「ど、どうせ顔とかでしょ…」
飛鳥「いいえ? 私が見る限り、5人とも素直で良い子だからですよ」
蘭「す、素直で良い子…」
モカ「…飛鳥くんの同級生、イジワルする子ばかりだったもんね~」
飛鳥「まあ、そういう事もあって、あなた方をずっと見てきていて、昔のような事がございませんでしたし、寧ろ夢に向かって一生懸命切磋琢磨されている姿はとても素敵です」
飛鳥に滅茶苦茶褒められて、蘭たちはとにかく恥ずかしがった。
飛鳥「私も精進しなければなりませんね」
蘭「も、もういい!! やめて!!/////」
飛鳥「あ、はい」
モカ「まあ、精進する為にも休みは宜しくね~」
この後、飛鳥は本当に休みの日にAfterglowと出かけたのだが、それはまた別の話…。
おしまい