『こんな展開』
それはある日の事、ハロー、ハッピーワールドはCiRCLEで練習をしていたが、弦巻こころがどこか元気なかった。
薫「どうしたんだい? こころ」
花音「こころちゃん…?」
はぐみ「元気ないね。どうしたの?」
珍しく元気のない様子を見て、薫たちが声をかけた。
美咲(こころでもこうなる事ってあるんだ…)
ミッシェルの着ぐるみを着ている美咲も例外ではなかったが、どちらかというとこころの心情に驚いていた。
こころ「ううん。最近飛鳥の事を考えると、胸が苦しくなるの」
「あー…」
こころの発言に薫たちはすぐに理解できた。
こころ「どうしたらいいのかしら。お医者さんに見て貰ったんだけど、それは恋だって言うの」
ミッシェル「あ、知ってたんだ…」
こころ「でもいけないわ。飛鳥には日向や椿がいるもの。お友達の好きな子に手は出せないわ」
ミッシェル(なんか初めてこころを見直した気がする…)
ちなみに日向と椿というのは、こころの小さいころからの友達であり、飛鳥の中学時代の同級生である。ちなみに好意を寄せているかどうかは不明であるが…。
ミッシェル「まあそうだね。私も聞いたことあるけど、一丈字くんってその子達と仲良しだもんね」
こころ「うん…」
ミッシェル「でもこころ」
こころ「?」
こころがミッシェルを見た。
ミッシェル「一丈字くんの事を好きな子って他にもたくさんいると思うし、そうやって遠慮するのは日向さん達にとっても良くない事なんじゃないかな」
こころ「どういう事?」
ミッシェル「友達なら遠慮しないで、ちゃんと向き合うべきだと思うんだよね」
こころ「!」
ミッシェルの言葉にこころは目を大きく開いた。
ミッシェル「確かに一人の男の人をめぐって、友達っていう関係が壊れるかもしれないけどさ、言いたいことをちゃんと言えずに、そのまま気まずくなって口もきけなかったら、それこそ友達って言えないじゃん」
こころ「ミ、ミッシェル…」
ミッシェル「まあ、それでも一丈字くんの気持ちが一番大事だけどね」
こころが笑みを浮かべた。
こころ「…そうね。きっと日向と椿も分かってくれると思うわ! あたし、これからは飛鳥にアタックしてみるわね!」
ミッシェルがそう付け加えると、そう言ってこころが去っていくと、
薫「待つんだこころ!」
はぐみ「はぐみも行くー!!!」
薫とはぐみも追いかけていき、薫と美咲が残された。
美咲「はぁ…」
花音「美咲ちゃん…」
花音が美咲に話しかけた。
美咲「…こころにはあんな偉そうな事言ったけど、本当に遠慮してるのはあたしの方かも」
美咲が自嘲気味にそう呟いた。
美咲「あたし、恋愛では損するタイプかもしれませんねー」
続けて自重するが、花音は目を閉じて首を横に振った。
花音「ううん。だって私にはちゃんと気持ちを伝えてくれてるじゃない。大丈夫だよ」
美咲「花音先輩…」
美咲が花音を見つめた。
花音「お互い頑張ろうね」
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ある日の事だった。
飛鳥「それで…」
飛鳥が教室でクラスメイトに勉強を教えていると、
「飛鳥!」
飛鳥「ん?」
こころが教室にやってきた。
飛鳥「どうしたんですか?」
こころ「貴方とお話がしたいの!」
飛鳥「ごめん。今クラスの子に勉強教えてるから…」
「あ、一丈字くん。もう大丈夫だよ」
「丁度聞きたいところ聞けたし」
飛鳥「遠慮する事ないですよ?」
「いいからいいから」
「ありがとね」
そう言ってクラスメイト達はその場を離れた。
こころ「それじゃ飛鳥! 行きましょう!」
飛鳥「どうしたんです? 急に…」
飛鳥がそう呟きながらこころに教室の外に出されると、クラスメイト達はその様子を見守っていた。
「一丈字くんって本当に不思議な子だよね…」
「うん…」
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そしてカフェテリアに移動させられたが、
「やあ、待ってたよこころ。一丈字くん」
飛鳥「瀬田先輩」
ハロハピのメンバーが集まっていた。
薫「気軽に薫と呼んでくれたまえ」
飛鳥「あ」
薫「ゴッホン! 一緒にランチでもどうだい?」
飛鳥(あ、ダメなんだな…)
昔の仇名を言おうとしたと思ったのか、薫はすぐさまけん制した。そんな時、男子生徒たちがいつものようにけん制しようとしたが、
「ちょっとアンタ!!」
今回は女子生徒たちがエンカウントした。
飛鳥「自主退学しようかなぁ…」
美咲「あ、あー。薫さん? 多分薫さんのファンだから、薫さんが責任もって面倒見てね?」
薫「えっ…」
美咲「じゃ、一丈字くんはあっちであたしと一緒にお弁当食べましょうか」
飛鳥「えっ…」
花音「ふ、ふぇええ!!?」
こころ「皆で一緒に食べたらどうかしら?」
薫(流石こころ! よく言ってくれた!!)
「オレもオレも!!!」
「僕も!」
「あちきも!!」
「わしも!!」
そんなこんなで皆でご飯を食べることになったのだが、
こころ「飛鳥の隣がいいわ!」
はぐみ「はぐみも!」
花音「え、えっと…」
美咲「ていうか男子はこっち行ってよ!」
結局飛鳥をハロハピが囲む形になり、薫サイドには女子生徒たちが座り、その反対側に男子生徒たちが座る事になった。
飛鳥(なんやこれ…)
ただ一人事情を知らない飛鳥は困惑するしかなかったという。
おしまい