ある日の事。飛鳥はPastel*Palettesの目の前で悪党を倒してしまった。それはまだ良いのだが、パスパレメンバーがなんかべたぼれしてるのが、肌で感じ取れて、飛鳥は人生終了を悟った。
飛鳥(あぁ…今までの事が走馬灯のように駆け巡ってくる…)
飛鳥の脳裏にははなP∞「宝物~卒業の春~」が流れていた。
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そして飛鳥は今学園にいるわけだが、案の定パスパレに声をかけられたし、千聖に逃げるなと釘を刺され、飛鳥の退路は断たれたはずなのだが、男子生徒たちがいい感じに邪魔をしてくれたので、飛鳥は何とかなっていた。
飛鳥(何とかなっていたって雑だけど、結果的に助かってるしまあいいか)
いつもはいちゃもんをつけてきて迷惑だが、こういう時は本当に助かる為、特に邪険にしない一丈字飛鳥。考え方によっては女の敵と言われてもおかしくはない。
飛鳥(うん、自覚はあるけど、仕事でこっちに来たんだもん)
けど、これだと話が盛り上がらないし進まないので、結局パスパレに捕まった。
飛鳥「ちゃんとストーリー練ってる!?」
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そして気が付いたらロケバスの中に入れられることになったのだが、誰が飛鳥の隣に座るか5人が争っていた。正直アイドルとしてあるまじき姿である。
飛鳥(紗夜先輩と白金先輩の声優さんが心配だ…)
間違いなくこの作品を見ていないかもしれませんが、どうかお体をお大事に。
日菜「え~っ!!!」
イヴ「そ、そんなぁ…」
日菜とイヴが負けた。
彩「う、恨みっこなしだよ…千聖ちゃん、麻弥ちゃん」
千聖「彩ちゃんこそ…」
麻弥「さいしょはグー!!」
3人がじゃんけんをすると、彩が負けた。
彩「嘘やろ…」
期待の裏切らなさに思わず関西弁になる彩だった。
千聖「さ、行きましょうか♪」
麻弥「それでは一緒に来てくださいっす」
飛鳥「これ、本当に大丈夫なんですか…?」
千聖「大丈夫よ。エアバンドもしてるからもう今更よ」
飛鳥「その発言プロとして大丈夫じゃないですよね!?」
千聖のまさかの発言に飛鳥が困惑した。
そんなこんなでロケバスで事務所に移動した。飛鳥、千聖、麻弥は3列目、日菜、彩、イヴは2列目に座っていたが、日菜たちはずっと後ろを見ていた。
日菜「ねー。そろそろ代わってよー」
麻弥「ひ、日菜さん…」
千聖「事務所までそんなに時間かからないし、まだ5分も経ってないわよ」
飛鳥としては本当にどうしてこうなったと思った。人助けをしただけで普通こんなことにはならないが、フィクションというのは夢を描くものです。
飛鳥(確かに可愛い女の子達から丁重にもてなされるのは夢があっていいけど…。オレはその分悪夢が待ってるからな…)
そう。嫉妬した男子生徒たちのやっかみと、広島にいる仲間たちがこの事を知ったらどう思うか。対応がとてつもなくめんどくさいので、飛鳥は素直に喜べなかった。正直ハーレム系主人公に向いてないような気もするが、お喋りが出来るのでこの地位を獲得した。
飛鳥(孫さんとか鉄馬とかが喋れないからな…)
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そんなこんなで飛鳥は事務所まで連れていかれて、そこのお偉いさんからお礼を言われた。
「本当にありがとう。君のおかげで助かった」
飛鳥「いえいえ…」
お偉いさんの言葉に飛鳥が苦笑いした。
「お礼と言ってはなんだが、何がいい?」
飛鳥「今はまだ考えてないので、また思いついたら連絡します」
ここでお礼はいらないと言うと、向こうも食い下がる可能性があり、ここでお礼を貰おうとすれば意外とがめついイメージを持ち、距離を持とうとするだろうと飛鳥は判断した。
千聖「本当に遠慮しなくていいのよ?」
飛鳥「まあ、いつか使う時が来るまで、取っておきたいと思います」
麻弥「とても謙虚なんですね」
イヴ「ブシドー!!」
「そうだな。まあ、いつでも言ってくれたまえ。今やパスパレは大事な稼ぎ頭! 何かあってもらっては困る!」
そういってお偉いさんは満足そうにしていると、飛鳥が苦笑いした。そろそろ超能力で暗示をかけて、逃亡を図ろうとしたが…。
千聖「……」
千聖がさっきから自分を見てきて、超能力を放てずにいた。そう、千聖のみ正体を知っているのである。
飛鳥(なんだかよくわからないことになってきたぞー?)
そんなこんなでお偉いさんとのあいさつも終わり…。
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彩「あ、そうだ!」
飛鳥「どうされました?」
事務所を出るやいなや、彩がある事を思いついて、飛鳥が反応した。
彩「今度の休み、このメンバーでどこか出かけようと思うんだけど…」
飛鳥「え」
日菜「さんせー!!」
千聖「良い案だと思うわ」
いつも彩に厳しい千聖ですら満面の笑みを浮かべて賛成していた。
麻弥「一丈字さんは大丈夫ですかね?」
飛鳥「ファンが大丈夫じゃないですね」
そう、完全にスキャンダルになる事間違いなしだったが…。
千聖「それに関しては心配いらないわよ。もうあなたの記事出てるから」
そういって千聖が自分のスマホを見せると、飛鳥がパスパレを救出した旨が報道されていて、飛鳥が目を大きく開いた。そう、完全に退路を断たれてしまったのだ。
千聖「だから私たちとあなたが一緒に出掛けても、何も不自然なことはないって訳よ」
飛鳥「それでもファンは納得しないと思いますけどねぇ…?」
千聖「まあそれはそれ、これはこれよ」
千聖らしくもない雑な終わらせ方だった。
日菜「あ、そうだ! 飛鳥くんの家に行きたい!」
飛鳥「ごめんなさい。家はちょっと…」
飛鳥がそう言うと、5人が一斉に期待を込めた目で見ていた。
飛鳥「…すいません。本当にダメなので、1階のロビーだけなら」
彩「ロビーはいいんだ…」
日菜「まあいいや。それじゃ飛鳥くんの家のロビーに遊びに行くからね!」
そんなこんなで本当にパスパレがロビーに遊びに来たのだが、そこでひと悶着があったのは別の話…。
ちなみに…。
和哉『ああ。白鷺千聖が連絡してきた』
飛鳥「やっぱり…」
千聖が和哉と何かしらの連絡を取っていたと判断したので、飛鳥が困惑していて、
省吾『パスパレのサイン貰う事ってできない?』
飛鳥「……」
2つ上の友人の志田省吾は相変わらずで、
日向『お、お疲れ様…』
飛鳥「ありがとう」
元同級生の林日向からも連絡が来たが…。
さくら『あんたうちの子もいるのに…』
日向『お、お母さん!!///// 本当に違うから!!/////』
と、茶々を入れてこれからどう収拾つけようか迷う飛鳥であった。
おしまい