私の名前は一丈字飛鳥。超能力が使えること以外はごく普通の男子高校生です。え? 超能力が使える時点でごく普通じゃない? いや、めっちゃイケてる高校生とか自分で言うの嫌なんですよ。なので、ごく普通という事にしておいてください。
「飛鳥くーん」
ここで私の語りは終わります。
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「皆! 大丈夫だった!?」
飛鳥達は今林間学校に来ていた。だが、違うクラスの女子5人組、通称『Afterglow』が遭難してしまい、皆が捜索していたが、飛鳥の活躍によって無事に合流する事が出来た。
そして飛鳥は何も言わず、一般生徒に紛れて保護されたAfterglowを見つめ、満足そうにその場を去った。
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そして現在…。
モカ「飛鳥くーん」
飛鳥「……」
飛鳥は中庭のベンチで空を見ていたが、後ろからモカが話しかけてきた。
飛鳥「…ああ。青葉さん」
モカ「わざとやってる~? あたしの事は『モカ』って呼んでって言ってるよね~?」
飛鳥「君らのファンがうるさいからそういう訳には行かんのよ」
飛鳥とモカがそう話をしていると、
「モカ!」
蘭、ひまり、巴、つぐみの4人がやってきた。彼女達とモカの5人こそAfterglowで今巷でも有名なガールズバンドの一組である。
モカ「あ、みんな~」
蘭「また一人で抜け駆けして…」
巴「そうだぞ!」
蘭「わ、私だって…/////」
蘭がモジモジして視線をそらした。
モカ「もー。蘭は奥手なんだよー」
ひまり「それはそうと飛鳥くん。モカに何かされてない?」
モカ「え~。逆だし、ひーちゃんの方がしてるじゃ~ん」
とまあ、Afterglowが一人の男を取り合っているという事態になり、当事者である飛鳥は本当に困り果てていた。
だが、飛鳥は彼女たちを助けたのは林間学校だけではない。彼女たちはバンドをしていて有名になり、ファンがついたのだが、その中には悪質なファンもいて、一人で下校していると数人がかりで絡んできたり、撃退してもご褒美ととらえて更に悪化したり、色々頭がおかしいのだ。これを『ヤラカシ』といい、そのヤラカシから飛鳥は毎回助けていたのだ。
飛鳥は事を大きくしないように最善を尽くしたが、あまりにも事案が多すぎて、遂に彼女たちにバレてしまった。
まあ、これだけなら恩に感じるだけなのだが、バレるまでの間、飛鳥はいろんな分野でも活躍していて、彼女たちはその姿も見ており、人として尊敬できるという事から…こうなりました。
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話は戻ります。
モカ「あ、話は戻るけど飛鳥くん」
飛鳥「…なに?」
モカ「今日時間空いてる?」
飛鳥「……」
モカの言葉に飛鳥は言葉を濁すと、
蘭「モカ?」
ひまり「私の話聞いてた!?」
巴「それだったら全員だからな!?」
つぐみ「ち、ちなみに何するの…?」
モカ「勉強会。今度テストでしょ?」
モカの言葉に巴とつぐみが視線をそらしたが、
モカ「トモちんとひーちゃんは今日バイトじゃない?」
ひまり「あー!! 言われてみればそうじゃん!!」
巴「モ、モカ! 日程改めろ!」
モカ「そうはいっても5人で集まれるのって…土日くらいしかなくない?」
蘭「じゃあ土日で良いじゃん」
モカ「蘭が参加するなら、蘭の家で勉強会だね~」
蘭「な、なんで!?」
蘭の言葉に飛鳥が困ったように視線をそらした。
蘭「な、なに…」
飛鳥「いえ、蘭さんと勉強会をするときは私の家に来なさいって前にお父様が…」
蘭「はぁ!!? そんな話いつしたの!!?/////」
飛鳥の言葉に蘭が顔を真っ赤にして突っ込むと、他の4人がむすっとしていた。
モカ「蘭~」
ひまり「抜け駆け~」
蘭「いや、アタシ何もしてないし!」
巴「それはそうと今日じゃなくて明日にしろ!」
つぐみ「明日は私が店番あるから…」
モカ「じゃあ明日はつぐの家で勉強会しよっか~」
つぐみ「いや、モカちゃん…。それ私、見てるだけになっちゃうから…」
とまあ、いつ勉強会をするかで言い争っているのを見て、飛鳥は何とも言えなさそうにしていた。
そんな時だった。
「おい、一丈字!!」
飛鳥「?」
誰かに声をかけられたので、飛鳥がその方向を振り向くと、如何にも何かしでかしそうな男子生徒とその取り巻きが現れた。
蘭「あ、あんた達は…」
飛鳥「お知合いですか?」
蘭「同じクラス…って、あたしにも敬語になってる」
巴「飛鳥に何か用か?」
「ああそうだ。大人しくこっちに引き渡せ」
モカ「そんな事言って、女の子達に囲まれてるのが気に入らないから、あたし達のいない所でいちゃもんつけようとしてるんじゃないの~?」
モカにそう言われて男子生徒たちは歯ぎしりした。
モカ「ほ~らね~」
蘭「少なくともあんた達はゴメンだから」
「な、なんでだよ! どうしてそんな陰キャ野郎なんかに…」
モカ「逆に聞くけど、君自分の事陽キャだと思ってるの?」
モカの言葉に飛鳥はぎょっとしたし、男子生徒は石化した。
「そ、そんなの…」
モカ「陽キャって人を見下したりしないと思うんだけどなぁ~」
巴「それは同感だな」
ひまり「大体、君女子の間でもあまり評判良くないよ? 女子でも扱いの差が違うって言ってたし」
蘭「どうしようもないね」
つぐみ「……」
Afterglowにボロカス言われて、男子生徒は顔を真っ赤にした。
「な、何だぁ! 少しバンドで成功してるからって調子に乗りやがって! 行くぞ!」
そう言って男子生徒は取り巻き達を連れて去っていったが、
モカ「二度と来ないでね~」
と、モカは追い打ちをかけたが、飛鳥は果たしてどうなるのか分からずにいたが、とりあえず仕掛けてきたら、ぶちのめそうと思っていた。
モカ「全く。もう少し大人になって欲しいよね~」
蘭「…それは同感」
そしてモカの発言を聞いて『やっぱ女子って怖ェな』と思う飛鳥であった。
おしまい