全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

294 / 492
第431話「飛鳥と何かがあったAfterglowと勉強会」

 

 

 私の名前は一丈字飛鳥。超能力が使えること以外はごく普通の男子高校生です。え? 超能力が使える時点でごく普通じゃない? いや、めっちゃイケてる高校生とか自分で言うの嫌なんですよ。なので、ごく普通という事にしておいてください。

 

「飛鳥くーん」

 

 ここで私の語りは終わります。

 

***************

 

「皆! 大丈夫だった!?」

 

 飛鳥達は今林間学校に来ていた。だが、違うクラスの女子5人組、通称『Afterglow』が遭難してしまい、皆が捜索していたが、飛鳥の活躍によって無事に合流する事が出来た。

 

 そして飛鳥は何も言わず、一般生徒に紛れて保護されたAfterglowを見つめ、満足そうにその場を去った。

 

*****

 

 そして現在…。

 

モカ「飛鳥くーん」

飛鳥「……」

 

 飛鳥は中庭のベンチで空を見ていたが、後ろからモカが話しかけてきた。

 

飛鳥「…ああ。青葉さん」

モカ「わざとやってる~? あたしの事は『モカ』って呼んでって言ってるよね~?」

飛鳥「君らのファンがうるさいからそういう訳には行かんのよ」

 

 飛鳥とモカがそう話をしていると、

 

「モカ!」

 

 蘭、ひまり、巴、つぐみの4人がやってきた。彼女達とモカの5人こそAfterglowで今巷でも有名なガールズバンドの一組である。

 

モカ「あ、みんな~」

蘭「また一人で抜け駆けして…」

巴「そうだぞ!」

蘭「わ、私だって…/////」

 

 蘭がモジモジして視線をそらした。

 

モカ「もー。蘭は奥手なんだよー」

ひまり「それはそうと飛鳥くん。モカに何かされてない?」

モカ「え~。逆だし、ひーちゃんの方がしてるじゃ~ん」

 

 とまあ、Afterglowが一人の男を取り合っているという事態になり、当事者である飛鳥は本当に困り果てていた。

 

 だが、飛鳥は彼女たちを助けたのは林間学校だけではない。彼女たちはバンドをしていて有名になり、ファンがついたのだが、その中には悪質なファンもいて、一人で下校していると数人がかりで絡んできたり、撃退してもご褒美ととらえて更に悪化したり、色々頭がおかしいのだ。これを『ヤラカシ』といい、そのヤラカシから飛鳥は毎回助けていたのだ。

 

 飛鳥は事を大きくしないように最善を尽くしたが、あまりにも事案が多すぎて、遂に彼女たちにバレてしまった。

 

 まあ、これだけなら恩に感じるだけなのだが、バレるまでの間、飛鳥はいろんな分野でも活躍していて、彼女たちはその姿も見ており、人として尊敬できるという事から…こうなりました。

 

******************

 

 話は戻ります。

 

モカ「あ、話は戻るけど飛鳥くん」

飛鳥「…なに?」

モカ「今日時間空いてる?」

飛鳥「……」

 

 モカの言葉に飛鳥は言葉を濁すと、

 

蘭「モカ?」

ひまり「私の話聞いてた!?」

巴「それだったら全員だからな!?」

つぐみ「ち、ちなみに何するの…?」

モカ「勉強会。今度テストでしょ?」

 

 モカの言葉に巴とつぐみが視線をそらしたが、

 

モカ「トモちんとひーちゃんは今日バイトじゃない?」

ひまり「あー!! 言われてみればそうじゃん!!」

巴「モ、モカ! 日程改めろ!」

モカ「そうはいっても5人で集まれるのって…土日くらいしかなくない?」

蘭「じゃあ土日で良いじゃん」

モカ「蘭が参加するなら、蘭の家で勉強会だね~」

蘭「な、なんで!?」

 

 蘭の言葉に飛鳥が困ったように視線をそらした。

 

蘭「な、なに…」

飛鳥「いえ、蘭さんと勉強会をするときは私の家に来なさいって前にお父様が…」

蘭「はぁ!!? そんな話いつしたの!!?/////」

 

 飛鳥の言葉に蘭が顔を真っ赤にして突っ込むと、他の4人がむすっとしていた。

 

モカ「蘭~」

ひまり「抜け駆け~」

蘭「いや、アタシ何もしてないし!」

巴「それはそうと今日じゃなくて明日にしろ!」

つぐみ「明日は私が店番あるから…」

モカ「じゃあ明日はつぐの家で勉強会しよっか~」

つぐみ「いや、モカちゃん…。それ私、見てるだけになっちゃうから…」

 

 とまあ、いつ勉強会をするかで言い争っているのを見て、飛鳥は何とも言えなさそうにしていた。

 

 そんな時だった。

 

「おい、一丈字!!」

飛鳥「?」

 

 誰かに声をかけられたので、飛鳥がその方向を振り向くと、如何にも何かしでかしそうな男子生徒とその取り巻きが現れた。

 

蘭「あ、あんた達は…」

飛鳥「お知合いですか?」

蘭「同じクラス…って、あたしにも敬語になってる」

巴「飛鳥に何か用か?」

「ああそうだ。大人しくこっちに引き渡せ」

モカ「そんな事言って、女の子達に囲まれてるのが気に入らないから、あたし達のいない所でいちゃもんつけようとしてるんじゃないの~?」

 

 モカにそう言われて男子生徒たちは歯ぎしりした。

 

モカ「ほ~らね~」

蘭「少なくともあんた達はゴメンだから」

「な、なんでだよ! どうしてそんな陰キャ野郎なんかに…」

モカ「逆に聞くけど、君自分の事陽キャだと思ってるの?」

 

 モカの言葉に飛鳥はぎょっとしたし、男子生徒は石化した。

 

「そ、そんなの…」

モカ「陽キャって人を見下したりしないと思うんだけどなぁ~」

巴「それは同感だな」

ひまり「大体、君女子の間でもあまり評判良くないよ? 女子でも扱いの差が違うって言ってたし」

蘭「どうしようもないね」

つぐみ「……」

 

 Afterglowにボロカス言われて、男子生徒は顔を真っ赤にした。

 

「な、何だぁ! 少しバンドで成功してるからって調子に乗りやがって! 行くぞ!」

 

 そう言って男子生徒は取り巻き達を連れて去っていったが、

 

モカ「二度と来ないでね~」

 

 と、モカは追い打ちをかけたが、飛鳥は果たしてどうなるのか分からずにいたが、とりあえず仕掛けてきたら、ぶちのめそうと思っていた。

 

モカ「全く。もう少し大人になって欲しいよね~」

蘭「…それは同感」

 

 そしてモカの発言を聞いて『やっぱ女子って怖ェな』と思う飛鳥であった。

 

 

おしまい

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。