全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第432話「飛鳥と何かがあったRoseliaと勉強会」

 

 それはある日の学園の事。飛鳥がカフェテリアで食事をしていると紗夜がやってきた。

 

「一丈字くん。少しいいかしら」

「氷川先輩」

 

 紗夜が飛鳥に話しかけてきたが、飛鳥は特に彼女に対して何かした訳でもないので、声をかけた事を不思議に思っていた。

 

飛鳥「どうかされましたか?」

紗夜「試験勉強はきちんとしていますか?」

 

 紗夜の言葉に飛鳥はまたしても不思議に思った。確かにそれなりに喋るようにはなったが、学年も違うのでそこまで距離が近いという訳ではない。

 

飛鳥「ええ…していますよ」

 

 飛鳥が苦笑いして答えると、紗夜は一息ついた。

 

紗夜「そう…」

 

 一応納得はしてくれた様子だったが、これで話が終わる様子がなかったので、飛鳥は不思議に思っていた。

 

飛鳥「あの、何かあったんですか…?」

紗夜「勉強しましょう」

飛鳥「え?」

紗夜「ですから…試験勉強、一緒にやりましょう」

 

 紗夜の言葉に飛鳥は面食らったし、周りの人間も面食らっていた。

 

飛鳥「あの、そもそも学年が違うので…」

紗夜「一緒の空間で勉強位は出来るでしょう?」

飛鳥「あ、そ、そういう事ですか…」

 

 飛鳥はようやく紗夜の言いたい事は分かったが、何故自分なんだろうと思っていた。

 

飛鳥「あの…何かあったんですか?」

紗夜「特にありませんが、あなたがちゃんと勉強していないという話を聞きましてね」

飛鳥(あー…)

 

 飛鳥は一応学年でトップを狙えるほどの学力はあるのだが、普段から人に嫌われているので、トップの成績を出せば余計に嫌われる可能性があったのだ。

 

 とはいえ、飛鳥もいざとなればもう返り討ちにするつもりである為、手を抜くなんて事はしないが…。

 

飛鳥(ていうか勉強できてなきゃそういう事も出来んしなぁ…)

紗夜「そういう事なので、あなたがちゃんと勉強するように見ます」

飛鳥(まあ、ちゃんとしたら納得するだろうけど…自分の勉強は大丈夫かな?)

 

 飛鳥がそう考えていると、

 

「くどいわよ紗夜」

「!?」

 

 友希那の声がしたので飛鳥と紗夜が友希那のリサと燐子を見たが、

 

「あこもいるよ!!」

 

 中等部のあこも何故かいて、燐子の後ろからひょこっと現れた。

 

紗夜「み、皆さんどうしてここに…」

友希那「あなたにしては随分強引ね。飛鳥と一緒にいる時間を作る為にそこまでするかしら?」

紗夜「そ、そんな事は…//////」

 

 友希那の言葉に紗夜が頬を染めて横を向くと、飛鳥は困った顔をしていた。

 

あこ「それだったらあこも飛鳥くんに勉強教えて欲しいよ!」

 

 あこの言葉に飛鳥はぎょっとした。

 

リサ「ていうか紗夜があこの勉強見ればいいんじゃないの?」

紗夜「そうではなくて、一丈字くんがテストで手を抜いてるという疑惑があるので、きちんと勉強しているか…」

友希那「それはあなた一人じゃなくても出来る事じゃない?」

 

 紗夜が必死に弁明するが、友希那の一言に沈んだ。

 

紗夜「いや、宇田川さんの勉強に関しては白金さんでも…」

燐子「あの、私も一丈字くんと勉強会したいです…」

 

 燐子の発言に皆が驚いたが、飛鳥が一番驚いていた。

 

友希那「観念しなさい。抜け駆けなんてさせないわよ」

飛鳥(いや、それ本人の前で言う事じゃないだろ…)

 

 こうしてRoseliaメンバーと勉強会をする流れになったが…。

 

「おい、待てよ!」

「!」

 

 男子生徒たちがやってくると、飛鳥は困惑していた。

 

紗夜「誰ですか?」

「いや、同じクラスメイトだよ!!」

「せめて顔と名前は憶えて!!」

友希那「で、何の用かしら?」

「どうしてその陰キャがRoseliaと勉強会するんだよ!」

「それならオレ達も混ぜろ!」

「いいよなぁ? 一丈字」

 

 と、男子生徒たちが圧力をかけてきたが、飛鳥は呆れていたし、Roseliaはゴミを見る目で男子生徒達を見ていた。

 

友希那「嫌よ。飛鳥に嫌がらせするのも私たちにセクハラするのも目に見えてるし」

リサ「アタシもちょっと嫌かな…」

あこ「そうだよ! 飛鳥くんにイジワルするの分かってるもん!」

燐子「…あの、あまり男の人はちょっと」

紗夜「そもそも、それが仲間に入れて貰う態度ですか!」

 

 と、きっぱり断ったが、

 

「分かった! よーし分かった!」

 

 突然そう言い始めた。

 

「それじゃあせめて一人までにしてくれ!!」

「流石に全員は嫌だ!!」

 

 とまあ、男子生徒たちがごね始めたが、Roseliaメンバーは誰も言い返さなかった。

 

飛鳥「あの、皆さん…?」

友希那「それは一理あるわね」

「え?」

友希那「飛鳥」

 

 飛鳥とRoseliaが向き合った。

 

友希那「私達の中から一人選んで頂戴」

飛鳥「選ばなかった方はキッパリ諦めるんですね?」

 

 友希那の言葉に飛鳥はすかさず言い返して、Roseliaがぎょっとした。

 

紗夜「そ、そうね…」

飛鳥「それから、ないと思いますが念のため言いますね。選んだからってそのまま付き合うなんてのも無しです」

リサ「け、結構しっかりしてるんだね…」

「おい! お前まさか本気で友希那ちゃん達と釣り合うと思ってんのかよ!」

飛鳥「いいえ?」

 

 男子生徒の言葉に飛鳥が返事をすると、Roseliaはむっとした。

 

友希那「どういう意味かしら」

飛鳥「私はそこまで自惚れる事は出来ませんし、湊先輩。逆に聞きますけど、釣り合うって言ったらあなたはどうしますか?」

友希那「そんなの決まってるわ。付き合って結婚してあなたの子供を産むわ!!」

飛鳥「いや、FWFに出て頂点になりなさいよ」

 

 友希那の態度に飛鳥がツッコミを入れた。

 

「ちなみに誰を選ぶんだ!」

飛鳥「紗夜先輩」

「あっさり!!」

「ていうか紗夜先輩!?」

 

 あっさり紗夜を選んだので他の4人がショックを受けていたが、

 

リサ「あの、飛鳥くん」

飛鳥「何でしょう」

リサ「紗夜を選んだのって、最初に声をかけたからだよね?」

飛鳥「そうですね」

「そうですねって!」

「何でこんな奴がモテんの!!?」

「いや、主人公補正だから…」

「いや、主人公じゃなくてもこいつ別のシリーズで…」

 

****

 

「まあ、そういう訳で選ばれなかった4人は♡」

「僕たちと勉強会しましょうね♡」

「こっちも丁度4人だし♡」

「勉強教えてあげるよ~…特に保健体育♡」

 

リサ「ちょ、そういう話じゃないでしょ!」

あこ「そうだよ!」

燐子「た、助けて…」

友希那「そうよ飛鳥!」

「大丈夫大丈夫。ちょーっと一列になって四つん這いになって貰う事はあると思うけど…♡」

 

 すると飛鳥はスッとスマホを取り出して、弦巻家の黒服たちに身柄を拘束させた。

 

飛鳥「あー…今日も疲れた」

友希那「それじゃ帰りにどこかで休憩しましょう」

飛鳥「どこ行くんです?」

友希那「……」

 

 

 

おしまい

 

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