全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第441話「飛鳥と何かがあったバンドガールズとフランスパン」

 

 

 それはある日のバンドリ学園。カフェテリアで巴と沙綾が楽しそうに喋っていて、飛鳥とこころが通りかかった。

 

こころ「あら! 沙綾に巴じゃない! 楽しそうね!」

沙綾「あ、こころ」

こころ「何の話してたの!?」

沙綾「いや、特に楽しい話ではないけど…」

巴「いやー。ラーメンにパンが合うかなって話をしてたんだけど…」

沙綾「お米の方が合うって話をしていたの」

 

 巴と沙綾の会話に飛鳥も乗った。

 

飛鳥「そういや昔テレビで、フランスパンに一番合うスープは何かってやってましたね」

沙綾「まあ、スープだけなら合うんじゃないかな」

巴「で、一番合うのは何だったんだ?」

飛鳥「日清カップヌードル・しおです」

巴「塩!?」

沙綾「どうして?」

飛鳥「審査をしてたのがフランス人のトップシェフの方々だったんですけど、塩味がフランスのスープに一番味が近かったんですね。醤油と味噌は味が複雑すぎてパンの良さを消してしまうそうで…」

こころ「とっても面白そうね! 是非やってみたいわ!」

 

 と、こころが何か閃いてしまったので飛鳥は嫌な予感がした。

 

こころ「そうだわ! 今日早速フランスパンに色んなスープで試してみましょう! 飛鳥、選んでほしいから今夜うちに来て頂戴!」

飛鳥「え」

巴・沙綾「えっ!!?」

 

 このまま行けば飛鳥はこころと一つ屋根の下。そんな事は許せなかった。

 

巴「あ、それだったらアタシも行きたい!」

沙綾「私もパン屋の娘だから見過ごせないなー…なんて」

こころ「いいわよ!」

 

 とまあ、4人はこころの家にお泊りする事となった。はい、飛鳥の死亡フラグが立ちましたね。

 

飛鳥(せやな)

 

****

 

こころ「飛鳥に早速10種類のカップラーメンを用意して貰ったわ!」

 

 と、大食堂には10種類のラーメンスープが用意されていた。

 

飛鳥「そういや弦巻さんってカップラーメン食べた事あります?」

こころ「言われてみればないわね…」

沙綾「あったら逆にビックリね…。はい、フランスパンうちから持ってきたよ」

こころ「助かるわ! それじゃ早速試してみましょう!」

 

 こうしてこころ達は10種類試してみることにした。

 

1品目:一平ちゃん しょうゆ味

 

巴「一平ちゃんか…。麺があればもっと美味しいんだけどなぁ…」

沙綾「今回はフランスパンだから。食べてみましょうか」

 

 そう言って4人が食べた。

 

飛鳥「まあまあいい感じですね」

沙綾「うん。ちょっと味が濃いけどいいんじゃない?」

巴「フランスパンにラーメンスープか…。良い発見をしたぜ」

 

2品目:カップヌードル しお

 

沙綾「あ! 確かにさっぱりしてて美味しい!」

飛鳥「野菜も入ってますので体にも良いですね」

こころ「凄い発見だわ!」

巴「あっさりしてるな」

 

3品目:麺づくり 合わせみそ

 

巴「うーん…」

こころ「なんか変な感じがするわね」

沙綾「やっぱり味噌とパンは合わないのかも…」

飛鳥「いや、北海道や群馬では普通の味噌パンが売ってるんですが、やっぱりフランスパンと相性が…」

 

4品目:スーパーカップ みそ

 

巴「味噌はやっぱり米だよな!」

こころ「ラーメンのスープって奥が深いのね…」

沙綾「まあ、合う合わないは食材にもあるって事だよ」

 

5品目:スーパーカップ しょうゆ

 

飛鳥「ちょっと濃いめですけどアリですね」

沙綾「まあ、さっきの味噌よりかはいいかも…」

こころ「でも、さっきの塩の方が美味しかったわね」

巴「そうか? でもまあ、言われてみればそうだな…」

 

6品目:麺職人 しょうゆ

 

飛鳥「これも似たような感じですね」

巴「醤油って言っても色んなタイプがあるからなー」

こころ「面白いわね。ラーメンのスープ」

沙綾「面白いって言えることが凄いと思うなぁ…」

 

 こころの前向きな姿勢に対して沙綾は本当に凄いと思っていた。

 

7品目:麺づくり 鶏ガラ醤油

 

飛鳥「…うん。味がどんどん複雑化してますね」

こころ「しおの方がシンプルね」

巴「これが米だったらなー…」

沙綾「フランスパンだから」

 

8品目:カップヌードル カレー

 

巴「カレーは中々期待できるんじゃないか!」

飛鳥「ここに来てカレーが来ましたね」

 

 さっきから醤油が続いていて、新しい味が来たのでテンションが高めの巴と飛鳥。

 

飛鳥「美味しい」

巴「やっぱカレーは安定してるな」

沙綾「ホントだ」

こころ「美味しいわね!」

 

9品目:カップヌードル シーフード

 

飛鳥「…これも中々ですね」

巴「やっぱり醤油は味が濃いんだなぁ」

沙綾「そもそもフランスパンも結構塩気があるから…」

こころ「勉強になるわね」

 

10品目:カップヌードル

 

飛鳥「あ、これはもう塩かカレーですね」

巴「ホントだ。さっきのカレー美味かったもんな」

沙綾「…食べる順番とかも関係してたり?」

こころ「でもカレーが美味しかったわ!」

 

 そんなこんなで10種類食べ終わった。

 

巴「カレーだな」

沙綾「塩も良かったよ…?」

 

 カレーか塩で別れていた。

 

飛鳥「あっさりなら塩、濃いめが好きならカレーって所ですかね…」

巴「飛鳥はどっちだ?」

飛鳥「そうですね。カレーが美味しかったですね」

こころ「あたしもカレー!」

 

 こうして飛鳥達が選んだ中では日清カップヌードル カレーで決定した!!

 

 

***

 

飛鳥「…というのが報告です」

 

 後日、バンドリ学園にて飛鳥、巴、こころ、沙綾は正座させられていた。目の前には千聖をはじめとする関係者たちがいた。

 

千聖「そう。で、この後何をしたのか教えて貰ってもいいかしら?」

こころ「枕投げをしたわ!」

巴「スープとフランスパンを食べ過ぎたし、食後の運動という事で…」

千聖「随分楽しそうだったのね? 一丈字くん?」

飛鳥「……」

 

 千聖の言葉に飛鳥は視線をそらした。

 

モカ「モカちゃんも連れてって欲しかったなー」

飛鳥「…中々賭けの大きい実験だったもんで」

千聖「勿論第2回はあるのよね?」

こころ「他にも面白いのがあるのかしら?」

飛鳥「冷や飯に一番似合うカップラーメンを決める奴がありましたが…マジっすか」

千聖「勿論よ?」

 

 と、千聖は有無を言わせない笑みを浮かべると飛鳥はまた一息ついたが、沙綾と巴は震えていた。

 

こころ「それじゃあ今日やりましょう!」

千聖「あの、こころちゃん? 私達今日仕事があって…」

こころ「それじゃ報告してあげるわね!」

千聖「あの、こころちゃん。人の話を…」

 

 千聖がこころに説明しようとしたが、美咲が肩を抱いて首を横に振った。

 

 

 

おしまい

 


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