全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第83話「もしもバンドリの世界が男性優位社会だったら」

 

 

 年を重ねる事に、男性の数が減ってきていた。原因は分からないが、とにかく男性が減っている。そこで政府は少子化対策の為に、男性優位の社会を作った。

 

「男性優位という事は、女子達に好き勝手していいって事だな!!」

「ひゃっほう!!」

「それじゃオレだけのハーレムを作ってやるぜぇ!!」

 

 …限度はあるが。

 

「それを早く言えよぉ!!」

「オレ、複数の女から慰謝料と損害賠償を請求されちまったよ!!」

「ちっとも男性優位じゃねーじゃねーか!!」

 

 こんな男達の事はほっといて、弦巻こころの依頼で、ヤラカシ退治の為にバンドリ学園に転入してきた一丈字飛鳥。これまで数々のヤラカシを退治してきたが…。

 

 社会が変わってしまい、とってもややこしい事になってしまった。

 

*****************

 

飛鳥「……」

 

 とある昼休憩、飛鳥は休憩スペースで横になっていたが、魂が抜けかけていた。

 

「あ、あれ? 一丈字くん?」

 

 りみが飛鳥を見かけたが、飛鳥の魂の抜けっぷりに困惑していた。その時、りみが腕を掴まれた。

 

りみ「!!?」

「黙ってこっちこい!!」

「男は希少価値なんだ。丁重に扱ってくれないと困るなぁ」

 

 と、あからさまにDQN2人組に絡まれてりみが震えていたが、飛鳥が遠くから超能力を飛ばして、気絶させた。りみは何が起きたか分からない状態だった。

 

飛鳥(もうおちおち休んでられないよ…)

 

 飛鳥が起き上がってりみの方を見ると、りみと目が合ったが、飛鳥は気づかないふりをしてそのまま横になった。

 

 ちなみに男性優位とあるが、勿論犯罪行為などを犯せば処罰される。だが、処罰されるにも刑務所に服役するとかではなく、少子化対策の為に強制労働させられ、いわばモルモット扱いされるものだった。だが、現在はあえてその労働につこうと考えている志望者たちが後を絶たないが、大抵女性に縁がない冴えない男達ばかりであり、対応に追われている。

 

 結果的にめんどくさい事に変わりはないのだ。

 

飛鳥(少子化対策って言っても、ただ子供を産めば良いって訳じゃないしなぁ…。ちゃんと育てられる環境が整ってないと…)

 

 そして放課後。香澄たちバンドガールズはいつも通り、学内で定期ライブを行っていた。

 

飛鳥(そういや大丈夫かな…)

 念のため、黒服達に香澄たちに異常がないかを見張らせていた飛鳥。

 

 だが、案の定事件が起きた。

 

飛鳥「Pastel*Palletesか…」

 飛鳥が瞬時に、パスパレのライブ会場に移動すると、何やら揉めていた。

 

「てめぇ!!」

「お客様の言う事が聞けないっていうのか!?」

「男に逆らうな!!」

 

 と、法律制度が変わってすっかり調子に乗ったDQN3人組がステージに乗り込んで、氷川日菜に絡んでいた。

 

彩「ちょ、ちょっとやめてください!」

千聖「ライブ中にステージに立つのはマナー違反よ」

「うるせぇ!」

「偉そうに指図すんな!」

「言っとくが全員が対象だからな。終わったらオレ達と一緒に来い」

 

 と、DQN達がニヤニヤした。観客たちは誰も助ける様子はない。下手をすれば巻き添えを食らうし、ターゲットが自分達に変わってしまうからだ。

 

飛鳥「うわー…。随分荒れてるな」

 飛鳥が陰から潜入していた。

 

黒服A「いかが致しましょう」

飛鳥「同じ男性の言葉なら今まで通りだと思うので、証拠を集めてください。ターゲットは私が始末します」

 

 と、飛鳥は超能力でDQN達を腹痛にさせた。

 

「ぐ、ぐぁああああああああああああ!!」

「は、腹が…」

「ぐぉぉぉぉぉ…」

 

 3人が腹を抑えた。

 

黒服B「一丈字様。証拠が取れました」

飛鳥「ありがとうございます」

 

麻弥「な、なんなんすか!?」

イヴ「!?」

 

 DQN達が腹を抑えていた。

 

「て、てめぇら…一体何しやがった」

「こんなことしてタダで済むと思ってんのか…!!」

 その時だった。

 

「コラー!! 何をしている!!」

 と、男性教諭がやってくると、DQN達が青ざめた。

 

「や、やべぇ! 逃げろ…」

「くそう…」

 DQN達が逃げようとしたが、漏れそうになってしまい、思うように動けなかった。

 

飛鳥「あとは証拠を叩きつけて終わりですね」

黒服C「ありがとうございます」

飛鳥「いえいえ。ご協力ありがとうございました」

 

 飛鳥は陰から香澄たちを守っていた。

 

 そして…

 

こころ「飛鳥! いつもお疲れ様!」

飛鳥「ありがとう…」

 

 夜、こころと一緒に自宅のマンションの1階にある食堂で食事をしていた。

 

こころ「どうかしら?」

飛鳥「いやー。仕事が一気に増えましたね。しかもやり辛いのなんの」

 飛鳥が困惑した。

 

こころ「だけど飛鳥達の活躍もあって、悪い膿を取り除くことが出来ているらしいわ!」

飛鳥「膿?」

こころ「今は男の人が優遇されてるでしょ?」

飛鳥「うん」

こころ「けど、性犯罪は今まで以上に重罰されてるじゃない?」

飛鳥「そうですね」

こころ「最近男性からの性犯罪が多いから、あえて男性に優遇されるように一時的に法律を改定して、性犯罪者をあぶりだそうっていう考えが生まれたじゃない?」

飛鳥「……」

 

 こころの言葉に飛鳥は口元をへの字にした。

 

こころ「大成功よ!」

飛鳥「犯罪が起きたんじゃ大成功も何もないよ…」

こころ「そうね。犯罪が起こらないのが一番いいけど、今まではギリギリだったのがアウトになったのよ?」

飛鳥「まあ、そりゃそうだね…」

 

 飛鳥が困惑した。

 

こころ「でも、あなたも疲れたでしょう」

飛鳥「そりゃあもう。まあ、仕事だから仕方ないんだけどね」

 

 と、飛鳥が苦笑いしたその時だった。

 

こころ「それじゃあ今度旅行に行きましょう!」

飛鳥「え」

 

 今度の休み

香澄「飛鳥くん! 旅行楽しもうねー!!」

モカ「ハーレムですな~」

飛鳥「……」

 

 飛鳥はバンドガールズ25人と一緒に旅行に行く事になった。

 

 

飛鳥(…男性優位な社会も、弦巻家には敵わないという事か)

 

こころ「それじゃ、行くわよ飛鳥!!」

飛鳥「ああああああああああああああああああああああ」

 

 

おしまい

 

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