全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第98話「どいつもこいつも狂ってやがる文化祭・3」

 

 

 文化祭が始まって1時間後…。

 

「皆楽しそうにしてるのにオレ達だけなんで普通に勉強してんだよー!!」

「わーん!!! オレ達もホストクラブさせてください!!」

「ちょっと!! 何自分たちだけ逃げようとしてんのよ!!」

「でも、こうなるならメイド喫茶にすればよかった…」

 

 と、3組のクラスメイト達は無様に特別教室で勉強させられていた。正直地獄でしかない。

 

 だが、無情にも教師が入ってきた。

 

「先生! 一丈字達にはちゃんと謝りますから文化祭…」

「おう。その一丈字達の様子を見せてやろうと思ってな」

 

 と、教師はプロジェクターで飛鳥達の様子を映し出したが、Pastel*Palletesのメンバーと王様ゲームをしていた。

 

「はあああああああああああああああああ!!!?」

「何あいつらパスパレと王様ゲームしてんだよぉおおおおおおおおおお!!!」

「わーん!!! オレ大ファンなのにぃいいいいいいいい!!!」

「ていうか、一丈字くん良く見たら美形…!!」

「いや、それは気のせいでしょ」

 

『王様だーれだ!』

飛鳥「あ、私ですね」

 

「しかもお前が王様かィイイイイイイイイイイイイイ!!!!」

 

日菜「じゃあ王様! 命令をどうぞ! あ、エッチな命令は応相談ね」

飛鳥「しませんから」

 

 日菜の冷やかしに飛鳥が困惑して突っ込むと、

 

「はぃいいいいいいいいいいい!!?」

「てめぇ一丈字それでも男かぁ!!」

「チャンスを投げ出すなんて!!」

「お前やっぱり女…御免、そんなごみを見る目で見ないで」

 

 男子生徒達が騒いでいたが、女子生徒達がごみを見る目で見つめていた。

 

飛鳥「そうですね。それでは1番が2番に可愛いってほめまくってください」

 すると…。

 

日菜「あ! 1番あたしだ!」

千聖「!!!」 ← 2番。

 

飛鳥「それではどうぞ」

日菜「千聖ちゃん。可愛いよ! とーっても可愛い!」

千聖「や、辞めて頂戴…//////」

 

 皆が見てるまえで屈託のない笑顔で褒められるので、千聖も思わず照れてしまった。

 

日菜「かわいいかわいい! とーっても可愛い!!」

千聖「……/////」

(か・わ・い・い)

 

 王様ゲーム参加者も、3組の生徒達も皆そう思った。そして飛鳥はカメラで写真を撮っていた。

 

千聖「ちょ、ちょっと!! 何写真撮ってるのよ!!! 盗撮よ!!?/////」

飛鳥「あ、大丈夫です。事前に許可は頂いたので」

千聖「誰に!!?」

飛鳥「パスパレのマネージャーさんに」

「いつの間に!!?」

 

日菜「ほらほら千聖ちゃん。こっち向いて」

千聖「!」

 

 日菜が千聖の方を向かせた。

 

日菜「うん。やっぱりるんっとしてるね♪」

 千聖の顔が更に赤く染まった。

 

「また読者にいちゃこらしてるって言われろぉおおおおおおおおお!!!」

「わーん!!! 飽きられてもいいから、今度はオレと日菜ちゃん達をいちゃこらさせてください!!」

「ていうかもう男子変態過ぎ!!」

「もうやだ…このクラス…」

 

 そしてまた…。

 

飛鳥「あ、また私が王様ですね」

 ちなみに他のメンバーも王様になって命令はしたが、飛鳥は一度も当たらなかった。

 

飛鳥「それじゃ3番が4番の人に愛の言葉をささやいてください」

日菜「あたし3番だ。4番だれ?」

「……!!」

 

 2組の女子が好きだと言っていた男子・ケンジだった。

 

飛鳥「あらまぁ。だけど大丈夫でしょう。どうぞ」

日菜「あなたお名前は?」

ケンジ「…ケンジです」

日菜「ケンジくんね!」

 

 特別教室にいる3組の男子たちは大騒ぎしていたが、日菜は構わず愛の言葉をささやいた。ケンジは日菜にときめきそうだったが、好きな子の為、一生懸命耐えた。そして飛鳥が何かを感じ取った。

 

飛鳥「はい、ありがとうございましたー」

日菜「うふふ。顔真っ赤」

ケンジ「あ、いえ…//////」

 

 と、ケンジは照れていた。

 

(ケンジ殺す)

 

 特別教室にいる3組の男子生徒達が血の涙を流してそう思っていた。その時だった。

 

「ちょーっと待った!!」

「!!?」

 

 と、女子生徒達が割り込んできた。一人は堂々としていて、もう一人が恥ずかしそうにしていた。

 

彩「!!?」

飛鳥「お待ちしておりましたよ」

「!!?」

 飛鳥は堂々としていた。

 

飛鳥「ケンジさんに御用があるんですよね?」

ケンジ「!!?」

 

 そう、この恥ずかしがっている女子生徒こそがケンジの想い人であるサトミだった。

 

「そうよ! ほら、サトミ!」

サトミ「え、えっとぉ…//////」

 サトミが恥ずかしがっていたが、ケンジが意を決した。

 

ケンジ「すみません。ちょっと失礼します」

飛鳥「いいよ」

ケンジ「モモさんすみません。少しだけ彼女とお話をさせてください」

日菜「え、もしかして告白!?」

麻弥「ちょ、日菜さん!!!//////」

 

 日菜のKY発言に飛鳥は困惑すると、

 

モモ「ケンジ。もうここで決めちゃいなさい」

ケンジ「いや、皆さんいらっしゃいますし、断れない空気…」

モモ「それなら心配いらないわよ」

ケンジ「えっ!!?」

 ケンジが驚くと、サトミがモジモジした。

 

彩・麻弥・イヴ「……!!!//////」

 彩、麻弥、イヴが身を寄せ合って興奮し、千聖は苦笑いした。

 

ケンジ「あの、サトミさん…」

サトミ「ひゃ、ひゃい!! 私でよろしければ!!/////」

モモ「先に言っちゃダメ!!」

 サトミがテンパって返事をしてしまい、モモが止めた。するとサトミは更に顔を真っ赤にした。

 

サトミ「ご、ごめんなさい…/////」

ケンジ「いえ、返事が先に聞けて安心しました。ですが…」

サトミ「え?」

 ケンジがサトミを見た。

 

ケンジ「ちゃんと告白をさせてください。僕は…オレは、あなたが好きです」

 

 と、思い切って告白をした。

 

ケンジ「その…結婚を前提にお付き合い」

サトミ「は、はい!! 喜んで!!//////」

モモ「だから早いってば!! てか、あんたも固すぎ!!!」

 

 モモのツッコミはさておき、これでカップルが成立した。彩と麻弥、イヴがキャーキャーブシドーです!と騒いでいた。

 

日菜「あーあ。振られちゃった」

千聖「ひ、日菜ちゃん…」

ケンジ「…えっと」

日菜「でもまあ、あたしよりもその人を選んだって事は、よっぽどいい人なんだよね?」

ケンジ「はい。正直僕には勿体ないくらいの」

サトミ「ソンナコトナイ。ヤメテ。ヤメテ///////」

 ケンジがそういうと、サトミがケンジの服の裾を引っ張ってつぶやいていた。耳まで真っ赤である。

 

日菜「ちゃんと幸せにしてあげるんだよ?」

ケンジ「は、はい! ありがとうございました!」

 と、ケンジが頭を下げた。

 

飛鳥「まあ、おめでたいけれど…ケンジさん。申し訳ありませんが、あなたは只今をもちまして、クビです」

「!!?」

 

 飛鳥がそう言い放つと、皆が驚いた。

 

彩「ど、どうして!?」

千聖「そんなの決まってるわ」

「え?」

 皆が千聖を見た。

 

飛鳥「ええ。彼女持ちの男にホストをやらせる訳にはいかないので」

ケンジ「そ、そんな…」

飛鳥「いいんですよ。あなたとサトミさんがくっついた事で、元以上は取れましたから」

 飛鳥が苦笑いした。

 

飛鳥「あ、それからケンジさん。これ」

 飛鳥がその場を離れ、再び戻ってくると、封筒をケンジに渡した。

 

ケンジ「!?」

飛鳥「皆からの気持ちです。サトミさんと上手くいった時に、お祝いで渡そうと思っていたものです。受け取ってください」

 と、飛鳥がケンジに封筒を押し付け、ケンジが封筒を開けた。すると2人分のお守りが入っていた。

 

「!!」

飛鳥「とても御利益のある神社で購入したお守りです。本当はお金と行きたい所ですが、問題があってもアレですし、ケンジさんならご自身でなんとかできると信じています」

ケンジ「一丈字さん…それに、皆さんも…」

 ケンジとサトミが涙を流した。

 

モモ「ありがとう。一丈字くん」

「!!」

 モモが飛鳥に話しかけた。

 

モモ「ちょっとケンジくんとサトミは私の方で引き取らせて貰ってもいいかな?」

飛鳥「どうぞ」

モモ「ありがとう。行くわよ」

ケンジ「は、はい…」

サトミ「あ、ちょっと待って!」

 サトミが涙を拭いて、飛鳥達を見た。

 

サトミ「あ、あの。本当にありがとうございました! ケンジくんの事も…」

飛鳥「あー。それならいいんですよ。寧ろお礼を言うのはこちらの方です」

サトミ「え?」

飛鳥「私が色々強引に話を推し進めたんですけど、彼は腐らず今日までついてきてくれたんです。まあ、彼だけではなく、後ろにいる3人もそうです」

サトミ「……!!」

飛鳥「本当は文化祭が終わった後にお礼を言おうと思ったんですけど、もうここで言いますね。ケンジさん。本当に今日までありがとう。感謝してる」

 

 飛鳥が頭を下げると、ケンジとサトミがまた涙を流した。

 

飛鳥「3人もありがとう」

「い、いや!」

「そんな事言ったら、お礼を言うのはこっちだよ!」

「一丈字くんも今日までありがとう!!」

飛鳥「いえいえ」

 

 と、普通に話していると、モモが笑みを浮かべる。

 

モモ「…行くわよ。ケンジ、サトミ」

「!」

モモ「ここまで気を遣ってもらって空気読めない事しないの! ほら、さっさと行く!」

 と、モモが2人の背中を押した。

 

飛鳥「あ、もう時間過ぎてますね。あの、皆さん。申し訳ないんですけど…って、うわっ!!」

 

 飛鳥がパスパレの方を見ると、5人とも号泣していた。

 

飛鳥「凄く号泣されてますね…」

彩「だってぇ~~~」

イヴ「とってもブシドーじゃないですか…!!」

日菜「めっちゃるんってきてうるってきた…!!」

飛鳥「まあ、ずっと片思いだったらしいですからね…」

 

 と、飛鳥が困惑していると、

 

麻弥「ケンジさん達もそうっすけど、一丈字さんも粋な事するじゃないっすか…」

千聖「うちのクラスの男子と交換して」

飛鳥「白鷺先輩」

 

 千聖の言葉に飛鳥が突っ込んだ。

 

 そして特別教室は言うと…。

 

「え…オレ達本当に何してたの…?」

「バカみたいじゃんかよぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

「陽キャ!! てめーのせいだぞコラァ!!!」

「何がイケメンだよ!! 顔がいいからって調子に乗りやがって!!!」

 

 と、一斉に陽キャを責めたが、

 

「全員の責任だ!!」

 教師がそう怒鳴ってテレビを消した。

 

 

 つづく

 

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