全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第99話「どいつもこいつも狂ってやがる文化祭・4」

 

 

 文化祭が昼頃になり、もうすぐ休憩に差し掛かっていた。

 

モカ「お腹いっぱーい」

ひまり「うぅ…どうしてこんなに食べてるのに太らないの…」

 

 と、Afterglowが中庭を歩いていた。屋台の食べ物をたくさん食べているモカに対して、ひまりが羨ましそうにしていた。それを聞いて蘭、巴、つぐみが苦笑いしていた。

 

 その時、前から私服姿の和哉が歩いてきて、Afterglowがゾッとしたが、和哉は特に話しかけることなく通り過ぎて行った。

 

蘭「な、何あの人…」

ひまり「怖…」

 蘭、ひまり、つぐみの3人が怖がり、巴が冷や汗をかいていた。モカも神妙な表情をする。

 

 和哉の特徴は黒髪で短髪ストレート。グレーのシャツに黒いジャケット、黒いズボンで黒の靴を履いていたが、一番の特徴はハイライトがない黒目と大きな隈である。外見的に生気が感じられない為、見ている者を恐怖に陥れていた。

 

 当の本人は全く気にしてないどころか、それを良い事に気に入らない人間(悪党)を恐怖に陥れてるとかなんとか…。

 

 そして人込みを歩けば、その顔の怖さに皆が振り向いていた。だが、和哉は全く気にせず、飛鳥の教室に向かっている。

 

「な、何あの人…」

「怖…」

「どうやったらあんま隈ができるの…?」

 

 と、言われ放題だったが、和哉は全く気にしなかった。

 

 そして飛鳥の教室にたどり着いた。

 

和哉「ここにいたか」

飛鳥「か、和哉さん!!」

「!!?」

 

 丁度休憩にしようとしていた時に、和哉が現れて飛鳥が驚いた。他の3人の男子生徒は驚きが隠せなかった。

 

和哉「話は聞いたぞ。かなり売れたそうだな」

飛鳥「そ、それはそうですけど…何も梅子さん達を呼ばなくても」

和哉「そうだな」

 

 飛鳥の言葉に和哉が返事をすると目を閉じた。

 

「お前ならオレ達の力を借りずともなんとかできた。だが」

 

 和哉がカッと目を見開くと、男子生徒達は恐怖を感じていた。

 

和哉「お前を陥れた奴らの面が気に入らなかった。虫唾が走る」

飛鳥「……」

 

 和哉の殺気に飛鳥が目を閉じて困惑すると、男子生徒達は震えあがっていた。

 

飛鳥「あの、他の人もいるので…」

和哉「…そうだったな。驚かせて悪かったな。君たち」

「い、いえ…」

和哉「弟子が世話になっているな」

「!!?」

 和哉の言葉に3人が驚いた。

 

和哉「そういえばもう一人いた筈だが…」

飛鳥「彼女ができて、今はデート中です」

和哉「そうか」

 和哉が返事をした。

 

飛鳥「それはそうと和哉さん。私に用があると仰ってましたが…」

和哉「ああ。その件についてだがもういい。孫にやらせる」

飛鳥「!!?」

和哉「精々楽しむんだな。文化祭」

飛鳥「それはそうと和哉さん」

和哉「何だ?」

飛鳥「…彼ら以外のクラスメイトが特別教室に監禁されていると聞きましたが」

和哉「ああ。オレがやった」

「!!?」

 

 和哉が飛鳥を見た。

 

和哉「お前としてはやり過ぎだ。と思うだろう」

飛鳥「そ、それは…」

和哉「だが、オレとしては目障りだ。身の程を弁えろと言いたい」

飛鳥「和哉さん。あの、ちょっと外で話しましょう。彼らが死んでしまいます」

 

 和哉が瞳孔を開くと、3人の男子生徒が心の底から恐怖した。

 

和哉「…それもそうだな。悪いが少し借りるぞ」

「ひゃ、ひゃい!!」

「お好きな通りに!!!」

 

 と、和哉は飛鳥を連れて行った。

 

 校舎を出てすぐのベンチに腰掛けた。

 

和哉「……」

飛鳥「……」

 

 飛鳥は困惑していた。

 

和哉「慣れろ。顔の怖さで人を判断する奴らがどうかしてるんだ」

飛鳥「そ、そうですね…」

 

 絶対それだけじゃない。と飛鳥は思っていた。

 

 

 そんなときだった。

 

「ちょっと離してください!!」

 

 というリサの声がした。

 

飛鳥(なんでこんな時に!!!!)

和哉「…喧嘩か」

 

 和哉が立ち上がった。

 

飛鳥「あ、あの…和哉さん…」

和哉「分かっている。手加減はするさ」

 和哉がスーッと移動すると、飛鳥もついていった。

 

 少し移動すると、あこ以外のRoseliaが絡まれていた。

 

「いいじゃん。ちょっと遊ぼうよ」

「メイド喫茶やる前にちょっとつまみ食いさせてよ」

 と、下品な大学生たち4人組が友希那たちに絡んでいて、友希那たちが困っていた。

 

飛鳥「湊先輩たち…」

和哉「さて、お前ならどうする?」

飛鳥「そんなの超能力で…」

 その時だった。

 

リサ「あ、飛鳥くん!!!」

紗夜「逃げてください!!」

 と、気づかれてしまった。

 

和哉「さて、気づかれたぞ。どうする?」

飛鳥「…助けに行きます」

和哉「いいだろう」

 

 飛鳥が前に出た。

 

「あ? なんだお前」

「ヒーローのつもりかよ?」

飛鳥「私がヒーローなら、あなた方は悪役になってくれるんですか?」

「何だと?」

「かっこいいなぁ!!」

 と、DQN2人が絡んできた。

 

「舐めてんじゃねぇぞ!!」

 と、DQNの1人が飛鳥に殴りかかろうとするが、飛鳥が拳を受け止めて、そのまま投げ飛ばした。

 

「!!?」

「て、てめぇ!!」

 と、もう一人の男が持っていたビール瓶を飛鳥の頭にめがけてぶつけようとしたが、飛鳥がハイキックで気絶させた。

 

「!!?」

飛鳥(やべ! やり過ぎた!)

和哉「少しも衰えていないようだな」

「!?」

 

 和哉が喋ると、皆が和哉を見た。すると残りのDQNは

 

「う、動くな!!」

飛鳥「!?」

 

「こ、これ以上動いたらこいつらがどうなってもいいのか!!」

 と、完全に慌てて友希那たちを人質に取ろうとしていた。

 

和哉「どうなるって?」

 和哉が前に出た。

 

「動くなって言ってるだろ!!」

「ほ、本気だぞ!! 本気で…」

和哉「何故お前らの言う事を聞かなければならねェ」

「!!」

 

 和哉が殺気を出すと、飛鳥以外の全員が恐怖した。

 

和哉「それならば、お前らこそこれ以上オレの癇に障る事をしたらどうなるか教えてやる」

 和哉が更に殺気を放った。

 

和哉「明日から普通の生活を送れないように徹底的に潰す」

「……!!!」

 和哉が放つ殺気にDQN2人は心の底から恐怖して友希那たちを離していた。

 

和哉『行け』

飛鳥「!!?」

 和哉が飛鳥にテレパシーを送った。

 

和哉『何度も言わせるな。この状況で動けるのはお前だけだ』

飛鳥『は、はい!』

 

 と、飛鳥は友希那達をDQN達から引き離した。

 

和哉「さて、これで邪魔者はいなくなった」

 和哉がDQN2人に近づいた。

 

「ひぎぃ!!!」

「ゆ、許してくれぇ!!! まだオレ達は手を出してないじゃないか!!」

和哉「オレには歯向かっただし、言っただろう」

 和哉が更に殺気を放つと、DQN2人は気絶寸前だった。

 

和哉「オレに歯向かえば徹底的に潰すと」

 

 和哉がそう言いかけた次の瞬間、DQN2人は音を立てて糞尿を漏らした。見ていたギャラリーはDQN達に心の底から同情した。

 

「頭!!!」

 

 と、梅子たちが現れたが、いずれもいかつい連中ばかり。

 

和哉「悪いな。行儀の悪い奴らがいたものだから、少々注意していただけだ」

「締め上げましょう」

「そいつら、女を襲ったんですよね?」

和哉「そうだな。強姦しようとしていた。好きにするがいい。だが、こいつら2人は男にやらせた方が良い。失禁しているからな」

梅子「ええ。それはもう」

「ええー!!!」

蓮子「四の五の言わない!!」

 と、梅子たちがDQN達を連れて行ったが、DQN2人はまだ意識があった。

 

「ひぎィいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」

「イヤダァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 梅子達に拘束され、連れていかれそうだった。

 

和哉「オレに喧嘩を売ったのが運の尽きだ。死ぬまで後悔しろ。連れていけ」

「へい」

「分かりやした」

DQN「わぁあああああああああああああああああああん!!!」

DQN「ママ―――――――――――っ!! ママぁあああああああああああああ!!!」

 

 恐怖のあまり、幼児退行してしまったDQNの悲鳴が学校中に響き渡った。その悲鳴は楽しかった文化祭の雰囲気を一気にぶち壊した。

 

飛鳥(完全に終わった…)

 

 飛鳥は静かに目を閉じた。

 

 

つづく

 

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