全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第100話「どいつもこいつも狂ってやがる文化祭・完結編」

 

 前回までのあらすじ

 

 飛鳥の師匠・古堂和哉が色々やらかして、史上最大のピンチである。

 

飛鳥「後始末に困る!!!」

 

 果たして、飛鳥の運命は…。

 

********************

 

 和哉が友希那達に絡んでいたDQN達をぶちのめしたものの、あまりの恐怖に皆がドン引きだった。

 

飛鳥(オレも引いてる)

 

 しかし、飛鳥は友希那達を見つめる事にした。

 

飛鳥(多分今回の事で距離を置かれてるだろう。声をかけて駄目だったら、もう距離を置こう)

 飛鳥が前に出た。

 

飛鳥「先輩方。大丈夫ですか…」

 飛鳥が友希那達に近づこうとすると、友希那達は身を寄せ合って飛鳥を避けた。

 

飛鳥「そうですよね」

「!」

飛鳥「…残念ですが、もうここまでのようです。本当にすみませんでした」

「あっ…」

 その時だった。

 

「どうしたんだ!?」

「友希那ちゃん!!」

 と、男子生徒達がやってきた。

 

「一丈字!!」

「お前まさか!!」

飛鳥「安心してください。手は出してませんので」

「!!」

飛鳥「先輩たちをお願いします」

「えっ…」

 飛鳥が友希那達を見つめた。

 

飛鳥「失礼します」

「!!」

 そう言って飛鳥は走っていった。

 

 そして午後の時間がやって来た。飛鳥達はいつも通りホストの接客をしていた。友希那達に拒絶された事は傷ついたものの、飛鳥は最後までやり通した。ちなみに香澄たちは午後から当番に回っていた為、飛鳥のところに来ることはなかった。

 

 程なくして、文化祭は終わった。

 

飛鳥「……」

 机を元に戻すだけだったので、後片付けはすぐに終わった。

 

「あの、一丈字くん…」

飛鳥「皆さん。お疲れさまでした」

 飛鳥が4人の男子生徒を見つめた。

 

飛鳥「私は失礼させて貰いますね」

「う、うん…」

 そう言って、飛鳥は去っていった。

 

「……」

 

 5分後、

 

「あの…」

「?」

 

 友希那、紗夜、リサ、燐子が3組の教室に現れた。

 

友希那「一丈字くんは…」

「も、もう帰りましたよ…」

 男子生徒の声を聞いて、4人が顔を合わせた。

 

 その頃飛鳥はバスに乗っていた。

 

飛鳥(湊先輩たちは悪くない。いずれああなる運命だったんだ)

 飛鳥がバスに揺られて目を閉じていた。だが、脳裏におびえていた友希那達の姿が思い浮かんだ。

 

飛鳥(怖かっただろうなー。和哉さん…)

 その時、バスの動きがおかしい事に気づいた飛鳥。

 

飛鳥「!!?」

 

 その時、バスが道路から脱線し、そのまま横転した。

 

 

 その頃、友希那達は学校で落ち込んでいた。他のバンドガールもいた。

 

リサ「飛鳥くん…電話に出てくれないなんて…」

紗夜「やっぱり怒ってるんでしょうね…」

 と、Roseliaの4人が罰が悪そうにしていた。

あこ「そ、そんな事ないですよ! センパイ忙しいみたいですし、忘れてるだけですよ!」

 あこが必死にフォローすると、こころの携帯が鳴った。

 

こころ「携帯が鳴ったわ」

 こころが電話に出ると、

こころ「…えっ!!? 飛鳥が!!?」

 こころが衝撃を受けていると、他のメンバーも反応した。

 

こころ「場所はどこ!!? どこの病院に搬送されたの!!?」

 病院という言葉に、友希那達は青ざめた。

 

こころ「ダシマ病院ね! 分かったわ! すぐに車を出して頂戴!!」

 と、こころが電話を切った。

 

香澄「飛鳥くんどうしたの!!?」

こころ「バスに乗ってたみたいなんだけど、運転手さんが居眠りしてたせいで、バスが道から外れて転がって、大怪我して病院に運ばれたみたいなの!!」

 こころの言葉に皆が慄然とした。

 

友希那「……!!!」

リサ「友希那!!」

こころ「待って!!」

 

 友希那が走り出すと、リサとこころが止めた。

 

友希那「離して!!」

リサ「気持ちはわかるけど、病院の場所分かるの!!?」

友希那「……」

こころ「病院にはあたしが連れてってあげるわ!! だから落ち着くのよ!」

 

 と、皆で病院に行くことになった。

 

リサ「いや、ちょっと人数多い!!!」

香澄「だって気になるんですもん!!」

たえ「25人も載せられるって流石だよね」

有咲「そんな事言ってる場合か!!!」

美咲「まあ、こういう時頼りになるけどね…」

こころ「そんな事よりも飛鳥よ! 頭から血を流してたって言ってたから、きっと危ない状況よ…」

 

 こころが真剣にそういうと、紗夜が震えていた。

 

紗夜「私のせいよ…。私があの時避けたりしなかったら…」

日菜「お、おねーちゃん!! そんな事ないよ!!」

 

 ブツブツ言う紗夜に対して日菜が宥めた。

 

燐子「一丈字さんは助けてくれたのに…なんてことを…」

あこ「り、りんりんも落ち着いて!!」

友希那「……」

 友希那は俯いたままだった。

 

友希那「紗夜、リサ、燐子。そしてあこ」

「!!」

 と、友希那がメンバーの名前を言い放った。

 

友希那「もう慌てても仕方ないわ。飛鳥の無事を祈りましょう」

リサ「友希那…」

蘭「……」

 

 友希那は正面を向いて言い放つと、他のメンバーも何も言えなくなっていた。

 

 ダシマ病院

 

こころ「飛鳥はどこ!!?」

美咲「ちょ、こころ! 病院は静かにしなさい!!」

 

 25人が一斉に押し掛けると、患者や医者たちは何事かと見ていた。

 

「どうされました?」

こころ「飛鳥はどこ!?」

美咲「あ! ごめんなさい! ここに一丈字飛鳥っていう男の子が搬送されたって聞いたんですけど、ご存じないですか!?」

「一丈字飛鳥? あー。そういえばさっき来たねぇ」

美咲「病室どこですか?」

「今、面会謝絶なんだよ」

 

 医者の言葉に皆が青ざめた。

 

彩「そ、そんなに酷いんだ…」

紗夜「……」

日菜「お、おねーちゃん!!」

彩「ご、ごめん!!」

 

 彩の言葉に紗夜が過呼吸になると日菜と彩が慌てた。

 

「いや、彼のお見舞いに来ていた人達が、人を入れないでほしいと…」

 するとリサが気づいた。

 

リサ「もしかして、とても目つきの悪い男の人がいませんでしたか!?」

「ああ、そういやいたねぇ。他の患者さんが怖がるから早く帰ってほしいんだけど…」

「誰が怖いって?」

「ひきィ!!?」

 和哉が医者の肩を置くと、医者は驚いて飛び跳ねた。

 

友希那・リサ・紗夜・燐子「!!!」

アフグロ「!!!」

 和哉の登場に友希那達は震えると、和哉が友希那達を見つめた。そしてAfterglowも驚きを隠せなかった。

 

和哉「また会ったな。そして…後ろにいる5人組も。確かバンド名はAfterglowだったな」

蘭「あ、あんた…!!」

 蘭達も改めて和哉の異質さに震えていた。

 

こころ「和哉!!」

「!!?」

 こころの言葉に皆が驚いた。

美咲「こ、こころ知り合いなの!!?」

こころ「あっ…」

和哉「弦巻財閥で仕事をしていたことがあって、それからの付き合いだ」

 和哉がバンドガールズを見つめた。

 

こころ「そ、それよりも飛鳥はどこ!!? 怪我は!?」

和哉「心配は無用だ。全身を強打して、頭から出血はしたが命に別状はない」

「めっちゃ重傷やん!!!」

 皆が突っ込むと、友希那が前に出た。

 

友希那「ごめんなさい!」

「!!」

 友希那が涙声で頭を下げた。

 

友希那「私達が彼を避けたせいで…」

和哉「何を言っている」

友希那「!?」

和哉「あいつがお前たちを避けたからこうなったんだ。くだらねェ心配をしたもんだ」

「!!」

 

紗夜「く、くだらないって…!!」

和哉「恐怖を抱いていたのは、その時だけだろう」

リサ「え、ええ…」

和哉「それをあいつは完全に拒絶したと勘違いしていた。自業自得だ」

 と、和哉は厳しくばっさり切り捨てた。

和哉「とはいえ、最初から開き直っているようなら、お前たちもあの不良共と同じように始末してやる所だったがな」

 和哉が殺気を放つと、Roseliaは完全に硬直し、他のバンドメンバーも恐怖した。こころを除いて…。

 

こころ「和哉! そんな意地悪言わないの!」

美咲「お願い辞めて!!! あれだよね!!? この人完全にあれだよね!!?」

 

 こころの言葉に美咲が涙目で止めた。

 

香澄「そ、それだったらどうして面会謝絶にしてるんですか!?」

和哉「うるさい鼠共が嗅ぎつけてくるからな…」

(言葉選びがいちいち怖い!!!)

 

たえ「この病院…そんなに鼠が多いんですか?」

有咲「本気で黙って!! お願いだから!!」

 

 たえの天然がさく裂して有咲が突っ込んだ。

 

和哉「ああ。多いぜ。一匹一匹始末するのも大変だ。まるで人間みたいにでかいのもいるからな…」

有咲「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 和哉が目を開いてそういうと、有咲がブツブツ言いながら土下座して謝った。しかも涙目だった。

 

「和哉さん!! 何やってるんですか!!」

香澄「飛鳥く…」

 

 飛鳥の声がしたので、香澄が声をかけようとしたが、包帯だらけの飛鳥がやって来た。右目と、左頬にガーゼを張っている。

 

飛鳥「あれ? 皆さん。こんな所で何してるんですか?」

「……!!」

 

 飛鳥の痛々しい姿にバンドガールズは言葉を失っていた。

 

飛鳥「あ、湊先輩、氷川先輩、今井先輩、白金先輩。本当に申し訳ございませんでした」

 飛鳥が頭を下げて謝ったが、友希那達が震えていた。

 

飛鳥「私が全部悪かったんですよ。ちゃんと湊さん達の事を信じなかったばかりに、こうなってしまったんです」 

 その時だった。

 

リサ「そんな事ない!!!」

飛鳥「!」

 リサが叫んだ。

リサ「本当にごめん!! あたし達のせいで…」

飛鳥「今井先輩…」

紗夜「そうです。元はといえば…」

飛鳥「……」

 飛鳥が口角を下げた。

友希那「そうね。けじめをつけなきゃRoseliaの名が廃るわ。あなたが望むなら…解散も受け入れるわ」

「!!?」

あこ「ゆ、友希那さん!!」

友希那「そうなったらあこ、悪いけど他のバンドを探して頂戴。他のバンドに示しがつかないわ」

 友希那の言葉に蘭が険しい表情をした。

 

友希那「4人で話し合って決めたのよ。何でも言って頂戴」

飛鳥「それだったらお願いしたいことがございます」

友希那「何かしら」

 

 飛鳥はこう言った。

 

飛鳥「漫才やってください」

 

 飛鳥の発言に空気が止まった。

 

「…は?」

飛鳥「それが出来なければ、別にいいです」

リサ「いや、ちょっと待って。何で漫才?」

飛鳥「やって頂けたら分かります」

 4人が顔を合わせた。

あこ「あ、それだったらあこもやる!! あこもRoseliaの一員だもん!!」

 

リサ「そ、そんな事急に言われても…」

和哉「……」

リサ「是非やらせて戴きます」

 

******************

 

飛鳥「それでは、ダシマ式BanG! Dream「全バンド一貫! バンドリ学園 エンドレス」100回目を記念して、Roseliaによるグループ漫才です。どうぞ!」

 

 と、とある一室でRoseliaの漫才が行われる事になった。ちなみに和哉は帰った。

 

リサ「どーもー。Roseliaでーす」

あこ「Roseliaでーす!」

 5人全員が出てきた。リサとあこが盛り上げようとするが、友希那、紗夜はクールに、燐子は少したどたどしく出てきた。

 

リサ「えーいつもバンドやってるRoseliaだけど、たまには趣向を変えて漫才でもしようかなーと思ってるんですけどもねー」

友希那「リサ」

リサ「何?」

友希那「バンドしたいのだけど」

リサ「アタシの話聞いてた? 漫才しようって言ってるのにバンドやりたいって話の流れおかしいでしょ」

紗夜「今井さん」

リサ「なに?」

紗夜「湊さんがこう言ってるんですよ。バンドをやりましょう」

リサ「いやいや、楽器ないのにどうやってバンドすんの。準備するの時間かかるし、お客さん待たせちゃうよ!?」

あこ「じゃあエアバンド!!」

リサ「それ練習にならないと思うよー」

友希那「……」

リサ「何でそこで真剣に考えるの? バンドやれたらエアでもいいの?」

友希那「…ないわね」

リサ「いやいや。ちゃんと漫才やろうよ。燐子も何かしゃべって!」

燐子「は、はい…」

 燐子が困惑した。

 

リサ「そうだ! それじゃ折角だから話を振るよ。いやー、秋真っ盛りというか、秋と言えばスポーツの秋、食欲の秋、スポーツの秋だね~」

友希那「2回言ってるわ」

紗夜「芸術の秋です」

燐子「読書の秋です…」

あこ「なんでやねん!!」

リサ「バラバラ!!!」

 

 リサのツッコミに観客たちが大笑いした。

 

リサ「あの、ツッコミは正しいけど、一つに統一して!」

あこ「あ、あこボケやりたーい!!」

リサ「私達4人で突っ込めばいいのね。分かったわ」

あこ「えっと…。我が名は宇田川あこ。またの名を…ダークアルティメットダイヤモンドダスト!!」

友希那・紗夜・リサ・燐子「……」

あこ「突っ込んで!!!」

 4人が同じ方向を見て視線をそらすと、あこが突っ込んだ。

 

あこ「突っ込んでよー!!」

友希那「そのノリにはついていけないわ」

紗夜「ダークアルティメットダイヤモンドダストって何ですか」

リサ「好きだねー」

燐子「な…な…なんでやねん!!/////」

あこ「突っ込んだ!!」

 

 と、数分くらい漫才をやった。

 

飛鳥「えー。本当にありがとうございました」

モカ「飛鳥くん本当に大丈夫~?」

飛鳥「大丈夫」

 

 

おしまい

 

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