全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第165話「もしもPastel*Palletesがチョロかったら・2」

 

 

 一丈字飛鳥です。超能力が使えること以外はごく普通の高校生なんですが、最近色々と何か無理があるんじゃね? という事で『自称:ごく普通の高校生』になりつつあります。

 

 さて、先日握手会で白鷺さんに痴漢行為をしていた国会議員を捕まえた訳ですが…ちなみに、あの国会議員は本当にクビになってました。上の人が本当に切り捨てていたあたり、仕事ぶりも良くなかったんでしょうね。

 

 そんな事よりも、パスパレの皆さんは先輩と同級生でした。で、暫く警戒しながら学校生活を送っていたわけですが…バレました。

 

 で、どうなったかと言いますと…こうなりました。

 

***********************

 

飛鳥「…はい?」

 

 カフェテリアでメンバー全員と向き合って座っています。そりゃあ超人気アイドルグループが全員で男子生徒と向き合っているわけですから目立ちますね。そして殺気と嫉妬も凄いです。で、ギターの担当をしている氷川日菜さんがとんでもない事を言いだしました。

 

日菜「今度5分くらいのショートドラマをやることになったんだけど、飛鳥くんに相手をしてほしいな!」

飛鳥「お断りします」

日菜「えー!!!」

 

 …一応僕、超能力者ですしメディアに出たら非常にまずいんですよ。

 

千聖「ギャラはそれなりに出るわよ?」

飛鳥「ギャラの問題ではなくて、メディアに出たくないんですよ」

麻弥「あー…その気持ちは理解できなくはないですねぇ」

 

 ドラム担当の大和麻弥さんが苦笑いした。何でも元々はスタジオミュージシャンらしかったのですが、大和先輩の素質を見抜いた白鷺先輩がスカウトしたんだとか…。

 

飛鳥「こっちの顔出しをしないで、氷川先輩達だけを写す形式だったら、まだ何とかなるんですけどね…」

イヴ「どういう事ですか?」

飛鳥「えっとですね…」

 と、飛鳥が説明した。

 

麻弥「あー。確かにそういうドラマありますよね」

千聖「相手の男性とかの誹謗中傷とかもあるし…悪くないわね」

日菜「それじゃあ引き受けてくれるんだね!?」

飛鳥「いいえ?」

 飛鳥がキョトンとした。

 

彩「そこを何とか!!」

飛鳥「何故私にお願いしたいんですか?」

彩「えっ、そ、それはその…//////」

 彩が頬を染めると、他のメンバーも頬を染めた。飛鳥はとてつもなく嫌な予感がした。そしてこう言った。

 

飛鳥「私、彼女がいるんですよ」

「えっ…」

 飛鳥のその発言にパスパレ全員が絶望した顔をした。

 

彩「え、か、彼女いたんだ…」

飛鳥「嘘ですけど」

 

 飛鳥が真顔で嘘をついたので、5人がずっこけた。

 

日菜「飛鳥くん…今のはるんってしないよ…」

飛鳥「ごめんなさい」

千聖「お詫びとして参加しなさい!! いいわね!!?」

飛鳥「それもごめんなさい」

麻弥「て、手ごわいっすね…」

イヴ「……」

 

 飛鳥はそろそろ諦めるだろうと思っていた。

 

「そいつが嫌がってんだからもういいだろ?」

「!!?」

 

 と、一人の陽キャがやってきた。

 

「オレにしときなよ」

千聖「ああいうのがいるから、あなたにお願いしてるの」

飛鳥「そもそも素人に頼んで大丈夫なんですか? そんな事…。そういうのって俳優さんとか…」

日菜「んー。何かるんってしなくて」

千聖「さっきのやり取りもそうだけどあなた…そういうの上手そうだから」

飛鳥「!」

 千聖が飛鳥の方をじっと見ると、飛鳥は何かを感じ取った。

 

「おい、オレに…」

千聖「そういう訳だから頼んだわよ。じゃ、行きましょう」

彩「えっ!? 本当にやってくれるの!?」

飛鳥「ええ。変な闇討ちとかがなければの話ですけど…」

「!?」

 

千聖「あら、それは心配いらないわよ。そんな事したらうちだけじゃなくて、他のバンドグループのライブも当面自粛しないといけないから、そんな馬鹿な事はしないわよ」

飛鳥(そこまでは知らないけど…)

 

 と、陽キャに牽制をするように千聖が言い放つと、その場で解散した。

 

「な、何であんな奴が…」

「パスパレとショートドラマ…」

「羨ましい…」

「……」

 

飛鳥(さて、ここからが大変だな…)

 

**************

 

 下校中

 

飛鳥「……」

 飛鳥が一人で下校しようとすると、

 

陽キャ「おい、待ってよそこの陰キャくーん♪」

飛鳥「?」

 

 飛鳥が後ろを振り向くと、そこには声をかけてきた陽キャとパスパレのファンらしき男子生徒が7,8名いたが、陽キャがバットを振り上げた。

 

陽キャ「死ね♪」

 と、飛鳥の後頭部の死角を狙ってパンチをしてきたが、あっさりかわした。

 

飛鳥「こっわ!」

陽キャ「チッ! 避けんなよ! おい、取り押さえろ!」

 と、男子生徒達が飛鳥を捕まえようとしたが、飛鳥がダッシュで逃げた。

 

「コラァ!!」

「待ちやがれ!!!」

飛鳥(困ったもんだねー…。何とか音声は録れたし、データ送っとこ。ありゃ多分パスパレのストーカーになるな)

 と、飛鳥は音声をどこかに送った。

 

飛鳥(瞬間移動で家に帰るか)

 人目のつかない所に隠れて飛鳥はテレポートをして、自宅に帰った。

 

飛鳥「超能力が使えて良かった。もし使えてなかったら体力勝負になってる所だったよ。それにしても、死角を狙ってきたあたりガチだな…」

 

陽キャ「くそう!! どこ行きやがったあの陰キャ!!」

「どこにもいないぞ!!」

陽キャ「さっさと探せ!! チクられたら面倒だ!!」

 

 この後、見ていた近隣住民から学校に連絡があり、陽キャたちの悪行がバレた。1年生相手に大人数でリンチをしようとした挙句、まんまと逃げられた屑野郎として後ろ指をさされるだけでなく、パスパレの学内ライブにも出入り禁止が決まったという。ましてやクラスの女子から「アンタ、自分の事カッコ良くてクラスの中心人物って思ってるみたいだけど、女子の間では『自分の事カッコ良くてクラスの中心人物と思ってる勘違い男』としか思ってないから、いい加減直した方が良いよ?」だの「後輩相手に大人数で突っかかるなんて、流石カッコ悪い男はやる事が違うわね」だの散々言われて、すっかり陽キャの面影はなくなりました。

 

飛鳥(いや、天罰下り過ぎじゃない!!!?)

 

 そんなこんなで飛鳥は今、撮影の為に事務所にいた。

 

「あっ! 飛鳥くん!」

飛鳥「丸山先輩」

彩「も~。名前で呼んでいいんだよ?」

飛鳥「そういう訳にはいきませんよ」

彩「まあいいか。それじゃ行きましょ!」

 

 と、彩の案内でミーティングルームに向かう事になったが、腕に抱き着いてきた。

 

飛鳥「アイドルですよね?」

彩「れ、練習…」

飛鳥「せめて人のいない所でやってくださいよ…」

彩(せ、せめてアピールできれば…//////)

 

 

 果たして、飛鳥の運命や如何に。

 

 

おしまい

 

 

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