前回までのあらすじ
飛鳥がドラマに本当に挑戦し、イヴに直球で告白した。ただ、返事をする前に彩、麻弥、日菜の3人が叫んでしまい、あえなくカット。罰として同じ事務所に所属しているイケメンADに変更させられてしまった…。
飛鳥(ADさんが滅茶苦茶可哀想)
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そして撮影が全部終わったが、ここからが問題だった。
彩「千聖ちゃん!! 何てことをしてくれたのよ~!!!」
千聖「あら。イヴちゃんの撮影の邪魔をするのが悪いんじゃない」
日菜「だからって飛鳥くんからADに相手を変えさせるなんてー!!」
麻弥「ジブンも飛鳥さんが良かったっす…」
日菜が憤慨し、麻弥は涙目だった。
千聖「当然の結果よ。皆一番いい所で邪魔されたんだから」
日菜「でも千聖ちゃん。あたし達がいなくなったのをいい事に、撮影の時間滅茶苦茶取ったよね?」ジトー
麻弥「そうっすよ」ジトー
彩「千聖ちゃんって前からそういうせこい事するよね…」ジトー
千聖「そ、そんな事ないわよ。私の分はすぐに撮り終えたわよ」
彩「じゃああの撮影は何!?」
飛鳥「時間が余ったから、おまけで白鷺さんと若宮さんが私を取り合うドラマを…」
彩・日菜・麻弥「はぁああああああああああああああああああ!!!?」
飛鳥の発言に彩、日菜、麻弥が絶叫した。
彩「ちょっと何で!! なんでぇ!!?」
飛鳥「監督さんが『時間余ってるからやってみない?』と…」
日菜「あたし達がいなくなったのをいい事に完全に遊んでるじゃーん!!!」
麻弥「そんなのあんまりっすよ~!!!!」
と、彩、日菜、麻弥が涙目で迫った。
飛鳥(大丈夫かな…。これ、3VS2の構図が出来たような気がするんだけど…)
彩「ちなみにどんなドラマだったの!?」
千聖「それは…」
千聖が困惑していた。
イヴ「ワタシとチサトさんがアスカさんに迫るんですけど、アスカさんははっきりとワタシを選んでくれて、チサトさんがアスカさんを振り向かせるために頑張るドラマです」
空気が止まった。
彩「ありがとうイヴちゃん。今ので機嫌が良くなったよ」
日菜「あたし達を追い出しといて振られてんの…ぷぷっ」
麻弥「ちょ、笑ったらだめっすよ…」
千聖「あなた達…!!!」
ちなみにこんなドラマである。
飛鳥「……」
イヴ「アスカさん!!」
千聖「飛鳥くん!!」
イヴ・千聖「どっちがいいかはっきり決めてください(頂戴)!!」
飛鳥「じゃあ若宮さんで」
千聖「ちょ、ちょーっと待って頂戴。そこは迷う所でしょう!!」
飛鳥「いえ、迷っても失礼なので。どちらかとお付き合いしなければならないのでしたら、若宮さんです」
イヴ「嬉しいです!! そ、それじゃあ本当に…」
千聖「ちょーっと待ちなさい!!」
と、千聖が飛鳥とイヴをくっつけるのを何が何でも阻止するというギャグドラマである。千聖のツッコミがさえていて、スタッフたちは大満足だったが、当の千聖は普段のキャラと全く違う為、不満だった。
イヴ「もしチサトさんを選んでしまったら、私は何も出来ずに佇んでしまいます…」
千聖「諦めが肝心よ」
日菜「はーい。負け犬さんは大人しくしようねー」
日菜の言葉に千聖が殺意の波動を放った。飛鳥としてはさっさと帰りたかった。
だが、そんなこんなで飛鳥はプロデューサーから給料を貰った。
「本当にありがとう! オンエア楽しみにしててね!」
飛鳥「あ、はい」
飛鳥が苦笑いして、そのまま帰ろうとした。
彩「あ、待って飛鳥くん」
飛鳥「何でしょう」
彩「今度、撮影の打ち上げやろうと思ってるんだ」
飛鳥「そうなんですか」
彩「それで…飛鳥くんのお家で出来ないかな~なんて…」
皆が期待の眼差しで飛鳥を見た。
飛鳥「ごめんなさい。家は無理です」
日菜「どーして?」
飛鳥「あまり人を家に入れたくないんですよ。セキュリティ厳しいので…」
千聖「マンション?」
飛鳥「そうですね」
と、困った顔で飛鳥がそう言い放った。
飛鳥「また今度お願いしますね」
彩「あ、それだったら考えとくから、考えたら電話するね」
飛鳥「はーい」
そう言って撮影は完全に終わった。
飛鳥(オレの人生も終わった)
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後日、パスパレと飛鳥が出演してるショートドラマが無事にオンエアされたが、一番反響があったのはイヴだった。
演技はともかく、照れたイヴの破壊力がとてつもなくツイッターとかでも話題になっていた。そして、飛鳥は顔出しをしていなかったものの、声と演技が評価されたのか「若宮イヴと白鷺千聖の相手役は一体誰だ!?」という声が上がったが、事務所もそこをちゃんと約束してくれたのか、飛鳥の名前を出すことはなかった。
ただ、知人達からは声で分かってしまったらしい…。
飛鳥「そうだよ。オレだよ…」
そう告げる飛鳥の目はとてつもなく死んでいた。
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で、バンドリ学園。
「飛鳥。パスパレのショートドラマを見させて貰ったわよ」
カフェテリアで飛鳥はあこ以外のRoselia4人に捕まっていた。実はパスパレ以外のグループとも仲が良かったのであるが、彼女たちもまた飛鳥に助けられてコロッと恋に落ちてしまったのだ。今回は「チョロい」がテーマなので、あまり細かい事は突っ込まないでください。
飛鳥(声優さんがこのシリーズを見ていない事を祈るしかない)
そして今、Roseliaのボーカルである湊友希那に話しかけられていた。
飛鳥「よく私だって分かりましたね…」
友希那「声と後姿がどう考えてもあなただもの。どうして何も言わなかったのかしら?」
飛鳥「聞かれなかったからです」
空気が止まった。
紗夜「…確かに理由にはなってますけど」
リサ「あははははは…」
飛鳥が腕を組んだ。
友希那「それにしても、私達というものがありながらパスパレに浮気かしら?」
飛鳥「ヤキモチですか?」
友希那「っ!!//////」
紗夜「一丈字くん…あなたという人は…!」
飛鳥が真顔で言い放ったので、友希那が頬を染めた。
飛鳥「もう次はございませんよ。一度だけならあれで良かったですけど、流石に二度目になると…」
友希那「そうね」
その時だった。
「おーい! 飛鳥くーん!!」
と、日菜がやってきた。
紗夜「日菜!」
日菜「あ! おねーちゃん!」
友希那「どうしたのかしら?」
日菜「えっとね。此間の撮影会の打ち上げの日程が決まったから教えに来たんだよ。今度の日曜日はどう?」
飛鳥「あ、はい。分かりました…」
紗夜「……」
友希那「それって一般参加は可能かしら?」
と、友希那は参加する気満々だった。
日菜「ゴメーン。その日は事務所の人たちも来るから…」
友希那「それなら仕方ないわね」
日菜「で、その前日って空いてる?」
飛鳥「どうされたんですか?」
日菜「ちょっと撮りたい内容があるからまた来てくれほしいって言われてるんだけど…」
紗夜「まさかとは思うけど、此間の撮影会で自分は一丈字くんと撮れなかったから、二人きりでデートするつもりじゃないでしょうね」
日菜「ソ、ソンナコトナイヨー…」
日菜が視線を逸らした。
友希那「却下よ。撮影できなかったとはいえ、一緒にいられたから十分でしょ」
日菜「えー!! そんなの腑に落ちなーい!!」
紗夜「日菜。我儘言うと一丈字くんに嫌われるわよ?」
飛鳥(完全にオレを出汁にしてる…)
日菜「そ、そういうおねーちゃんこそ、どさくさに紛れて飛鳥くんに近づくなんて事したらダメだよ!?」
紗夜「わ、私はそんな事しないわよ!!」
と、飛鳥の取り合いが始まった。
飛鳥(もうやめさせてもらうわ)
おしまい