『もしもバンドリ学園が全寮制だったら』
ある日の事。バンドリ学園が全寮制になった。
飛鳥(あらまあ…)
ガス水道電機は全部学校が負担。クラスごとに寮を立てるのだ。
そして寮が経った。
「香澄ちゃんたちと一つ屋根の下!!」
「Afterglowと同じ寮!! 夢みたいだ!!」
「ウヒョー!! 紗夜ちゃんたちと同じ寮!」
「日菜ちゃんたちと一緒だ!!」
バンドガールズのクラスメイト達は大興奮だった。
「畜生!! どうしてオレは3組なんだ!!」
「かわれ畜生!!」
「うちのクラスブスばっか!!」
と、そうではないクラスの男子生徒たちは泣いて悔しがっていた。
「でもまあ…」
「?」
すると男子生徒たちは一人の少年を見ていた。一丈字飛鳥である。
「ダーハハハハ!! 残念だったな一丈字!!」
「これでお前のハーレム生活もおしまいだ!!」
「香澄ちゃんたちはオレたちがおいしくいただく!!」
「指をくわえてみてるんだな!!」
そう言って男子生徒たちは爆笑していたが、飛鳥は既にいなくなっていた。
「いない!?」
「一丈字くんならもう寮の中に入ったよ」
見かねた女子生徒が教えると、男子生徒たちは腹立つ顔で頷いた。
「分かる分かる」
「仲が良かった女子たちと離れ離れになるのはつらいなあ」
「失ってから気付くんだよな」
「でも安心しろ。オレたちがしっかり可愛がってやるからな」
(あー…なんでこいつらと同じクラスなんだろ…)
(一丈字くんも大変よね…。こんな馬鹿どもの相手させられて)
そう女子生徒たちは困惑していた。
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そのころ飛鳥はというと、最低限の荷物だけ持って部屋にいた。持ってきたものは段ボールと衣服一式、仕事に使う電子機器だけだった。
飛鳥「さて、今回はオレの出番はなさそうだな…」
その時、スマホが鳴って飛鳥が電話に出た。
飛鳥「あ、はい。もしもし」
有咲「もしもし一丈字か!? まさかとは思うけど、あたしらに押し付けるつもりじゃねぇだろうな!!?」
飛鳥「…まだあのネタを」
詳しくは第256話を参照。
美咲「折角こころの無茶ぶりが少なくなって一息つけるのに、冗談じゃないわよ!!」
飛鳥「ちなみに1組のようすはどうですか?」
有咲「ダメだ…。すっかり舞い上がっちまってるよ。共同スペースもあるから…」
飛鳥「そうですか…」
有咲の言葉に飛鳥が困惑しながら、これから起こりそうなことを想像した。
飛鳥「黒服の人たちには声を掛けましたか?」
美咲「あたしが依頼した。けど…」
飛鳥「けど?」
有咲「お前だけ楽してるのなんかズルい!!!」
美咲「それ!! お願いだから頑張って!!」
そんなこんなで通話は切れた。
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ちなみに寮内はエアコン、トイレ、冷蔵庫、クローゼット、洗濯機、風呂も全部ついてたりとめちゃくちゃ豪華。風呂と洗濯は共同という声もあったが、色々都合もあるのか、個別という事になった。
飛鳥「わあ、凄い」
そんなこんなで、飛鳥たちの寮生活が始まった。
1年1組・談話室
香澄「あっちゃんに会えないのは寂しいけど、有咲たちがいるのはいいね!」
有咲「ちょ、抱き着くなぁ!」
談話室に香澄たちが集まっていて、香澄が有咲に抱き着いていた。そしてそれを遠巻きに見ていた男子生徒たちが感涙していた。
「わ、わしゃあ幸せじゃあ…!」
「女子たちの私服…」
「これを一生の思い出にするんだ!」
1年2組・談話室
モカ「なんか毎日がお泊り会みたいだね~」
ひまり「そうだねー」
つぐみ「そ、それはいいけど…私、実家の手伝いしないといけないのに…」
巴「そういやイヴも困ってたな。どうして急に全寮制にしたんだろうな」
蘭「さあ…」
2年1組・女子寮入り口前
「千聖ちゃあん!! 出てきてぇ!!」
「せめて誰でもいいから1人だけでも~!!!」
「男子うっさい!!」
「もうなんでこんなことになったんだか…」
男子たちが千聖たちに会いたそうにしていたが、女子たちがブロックしていた。
千聖の部屋
千聖「全く…学校も困ったことをしてくれるわね…」
彩「あははは…」
紗夜「私なんて、日菜から毎日電話がかかってくるんですよ」
燐子(学校のネットに見張られててネットゲームができない…)
花音「み、みんな一緒だから…まだいいんじゃないかな…」
2年2組・日菜の部屋
日菜「あーあ。おねーちゃんと離れ離れになるなんて、全然るんってしないよ…」
日菜はぷーたれていて、薫、麻弥、友希那、リサも集まっていた。
リサ「あははは…。ヒナは本当に紗夜の事好きだよねー」
友希那「それはそうと、男子たちが鬱陶しくして仕方ないわ」
薫「儚い…」
麻弥「儚いんですかね…」
薫の言葉に麻弥が苦笑いすると、
日菜「あ、そうだ。千聖ちゃんから麻弥ちゃんに伝言があった」
麻弥「へ?」
日菜「寮生活になったらジャージ禁止だって」
麻弥「ええっ!!? 寝巻これしかないんですよ!?」
日菜「ないなら即刻買いに行くって。アイドルがジャージなんて着てたら、パスパレのイメージが悪くなるからって」
麻弥「そ、そんなぁ~!!!!」
やっぱり寮生活なんて嫌だと思う麻弥だった。
2年3組・3年生
「かわいい女の子が欲しい…」
「あたしらもかっこいい男子が欲しいよ」
こんな感じで寮生活が行われていて、学校が終わって寮にいる間は飛鳥はのんびりしていた。
飛鳥「まあ、黒服の人たちがみはってるから大丈夫でしょ」
その頃、有咲と美咲はというと…。
「ちょっと見るくらいいいじゃないか!!」
有咲「見すぎなんだよ!!」
美咲「はー…最悪。なんで共同スペースは男女一緒なんだろ…」
「クラスメイトなんだからいいじゃないか!!」
「そうだよ!!」
と、全く反省のない色を見せないどころか、むしろお前らに非があると言わんばかりの態度で詰め寄る男子生徒たちに有咲と美咲は困惑していた。
2組もまた…。
ひまり「もーやだぁ!! いやらしい目で見すぎ~!!!」
モカ「飛鳥くん今頃のんびりしてるだろうなぁ~」
蘭「何それ。許せない」
つぐみ「いや、許せないって…」
「なんでだよぉ!! 仲良くしようよぉ!!」
「同じクラスメイトじゃんかぁ!!」
巴「あたしらとそれ以外の女子で態度変えすぎなんだよ!」
「そうよそうよ!!」
そして3組はというと…。
「一丈字くん。いつもお疲れ様」
飛鳥「あ、ありがとうございます…」
飛鳥はクラスの男子達からねぎらわれていた。
「いやー。一丈字くんがうちのクラスで良かったわー」
「他のクラスの子大変みたいだよ」
「いつもありがとう」
飛鳥「ああ、今までの苦労が取れていく…」
全身の疲れが取り除かれたという。
飛鳥「また次回から頑張れそうです」
「あの、すみません…」
飛鳥「!?」
飛鳥が横を向くと、有咲と美咲ががいた。
飛鳥「い、市ヶ谷さんと奥沢さん…」
「ど、どうしたの…?」
すると2人が飛鳥に泣きついた。
美咲「今から頑張ってぇええええええええええええええ!!!!」
有咲「もうやだぁああああああああああ!!!」
飛鳥「…よく頑張りましたね。あとは任せてください」
「一丈字くん。私たちも手伝うわ」
飛鳥「ありがとうございます…」
おしまい