全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第260話「もしも全寮制で振り分け方がベタだったら」

 

 

『もしもバンドリ学園が全寮制だったら』

 

 ある日の事。バンドリ学園が全寮制になった。

 

飛鳥(あらまあ…)

 

 ガス水道電機は全部学校が負担。クラスごとに寮を立てるのだ。

 

 そして寮が立ったが…。

 

飛鳥「……」

 

 飛鳥とバンドガールズは学園に色んな影響を及ぼすという無茶苦茶な理由で同じ寮にさせられていた。

 

「はぁああああああああああああああああああああああ!!?」

「座長権限悪用してんじゃねぇよクソ丈字!!」

「エロ丈字!!」

「生まれてきたことを謝れ!!」

 

 当然のごとく、男子生徒たちからはとてつもないブーイングだったが、あからさまに下心丸出しだったため、女子生徒たちからはごみを見る目で見られていた。自分が飛鳥の立場だったら、そのままあやかるつもりなんだろうと、目で訴えていた。

 

飛鳥「ああ、面白くないからか」

 

 飛鳥はなぜこうなったのかすぐに察知した。

 

モカ「おお~。これは楽しそうなことになるね~」

こころ「そうね! 飛鳥も一緒なら楽しいわ!」

 

 事情を知っているモカとこころは好意的だったが、

 

紗夜「女子の中に男子がいるというのは…」

有咲「じょ、冗談じゃねぇよ!」

蘭「あり得ない」

彩「私たちアイドルだから…」

 

 と、中には消極的な意見もあった。飛鳥は考えた。

 

飛鳥「かくなる上は…」

「かくなる上は?」

 

飛鳥「自主退学しまs」

「待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て」

 

 飛鳥の発言に有咲と美咲が突っ込みを入れた。

 

飛鳥「え、私だって怒られたくありませんし、冤罪かけられるためにわざわざ広島から来たわけではございませんよ」

有咲「それ絶対私と奥沢さんに負担かかるやつー」

美咲「お願い。怒らないので残ってください」

飛鳥「大丈夫ですよ。紗夜先輩達もいらっしゃいますから」

モカ「3人とも死亡フラグたてちゃったね~」

紗夜・蘭・彩「ごめんなさい。取り消すので勘弁してください」

(下手に出た!!!)

 

 露骨に下手に出たため、皆が突っ込みを入れた。

 

「先生!! こんなことが合っていいんですか!!」

「女子の中に男子が入るなんて!!」

「そうですよ!!」

「自分たちが一丈字の立場だったら何も言わんのだろう?」

 

 男性教諭の正論すぎる発言に、誰も言い返せなかった。

 

「とりあえずもう決まったことだ。潔く諦めるんだな」

「あああああああああああああああああん!!!」

 

 泣き崩れる男子生徒たちを飛鳥が困惑しながら見ていると、後ろから千聖が話しかけた。

 

千聖「行きましょう。あなたの事を見込まれての結果よ」

飛鳥「あ、はい…」

 

*********************

 

 こうして25人が中に入った。

 

あこ「あこも遊びに来てるよ!!」

千聖「見た感じ、普通の寮ね」

香澄「ソファーやテレビがありますよ!」

日菜「ここで皆とおしゃべりしたりするの、るんってするね!」

 

 学年もクラスも違う人間がこうして集められて、いったい何をするつもりなんだろうと蘭や友希那は疑問に思っていた。

 

沙綾「それはそうと、部屋割りどうする?」

 

 沙綾がそういうと、飛鳥は下を向いた。

 

あこ「あこだったら一番上にするかなー」

友希那「そうね。頂点を目指す者としては…」

リサ「もしかしてバンドごと?」

紗夜「いえ、部屋は1フロアにつき4部屋あったので…」

 

 ちなみにフロアは5階建てで、住居は2階から8階。部屋は1フロア4部屋ずつあった

 

蘭「そ、それだったら私も…」

モカ「蘭~。そこでマウント取らなくても~」

飛鳥「……」

 

 飛鳥は黙っていると、紗夜が飛鳥を見た。

 

紗夜「…それはそうと、男子が女子の部屋の近くをうろつくのは、あまり感心できませんね」

飛鳥「あ、いざとなれば寮の外で生活しますので、いつでも仰ってください」

紗夜「一丈字くん。それはそれで別の問題が発生しますので…」

有咲「ていうか、寮の外で寝れるのかよ」

飛鳥「寝ようと思えば寝れます」

 

 飛鳥の言葉に皆が困惑した。

 

飛鳥「…皆さんの不安がひしひしと伝わりますので、こちらとしても」

つぐみ「い、一丈字くん。そこまで気を遣わなくていいよ」

モカ「それじゃあ、モカちゃんが飛鳥くんを見張ってるね~」

「!!?」

千聖「それなら一丈字くん。悪いんだけどあなたは201号室を使って頂戴。そこならよほどの事がない限り上の階に行くことはないわ」

モカ「じゃあモカちゃんは202号室使うね~」

飛鳥「……」

 

 明らかに能力者としての対策を立てている事に気づいた飛鳥は特に反対することはなかった。

 

千聖「私は203号室を使わせてもらうわね」

 

 と、次々と部屋が決まっていった。

 

部屋割りはこうなった

 

201号室:一丈字飛鳥

202号室:青葉モカ

203号室:白鷺千聖

204号室:弦巻こころ

 

301号室:瀬田薫

302号室:北沢はぐみ

303号室:松原花音

304号室:奥沢美咲

 

401号室:丸山彩

402号室:大和麻弥

403号室:若宮イヴ

404号室:山吹沙綾

 

501号室:戸山香澄

502号室:市ヶ谷有咲

503号室:花園たえ

504号室:牛込りみ

 

601号室:上原ひまり

602号室:宇田川巴

603号室:羽沢つぐみ

604号室:空き室

 

701号室:氷川紗夜

702号室:氷川日菜

703号室:白金燐子

704号室:空き室

 

801号室:美竹蘭

802号室:湊友希那

803号室:今井リサ

804号室:空き室

 

*********************

 

モカ「これが1フロア5部屋だったらもっと大変なことになってただろうね~」

リサ「うーん…」

 

香澄「とりあえず荷物おいてさ! パーティ的な事しようよ!」

こころ「いいわね!」

美咲「コラコラ。皆忙しいんだから」

有咲「それにしても、一丈字がいる事の安心感は何だろう…」

飛鳥「死亡フラグですよ」

有咲「死ぬな」

美咲「そうだよ。とっても頼りにしてるんだから」

 

 有咲と美咲は飛鳥に詰め寄った。結果的にパーティは数日後に延期になった。

 

******************

 

 そして2階…。

 

モカ「今日からお隣さん~。よろしく~」

飛鳥「よろしく…」

モカ「そういや今日の晩御飯どうするの~?」

飛鳥「学園から弁当が支給されるって聞いたから、弁当食べるよ」

モカ「それで足りるの~?」

飛鳥「……」

 

 その夜

 

モカ「おいし~」

千聖「お料理できるのね…」

こころ「とっても美味しいわ!」

飛鳥「……」

 

 飛鳥の部屋でモカ、千聖、こころにチャーハンをご馳走していたが、皆満足していた。

 

飛鳥「何日持つだろうか…」

モカ「大丈夫だよ~。モカちゃんたちがしっかり守ってあげるから~」

こころ「そうよ? 心配する事なんて何一つないわ?」

千聖「あなたが間違いを起こさなければね?」

飛鳥「これは迂闊に動けない状態ですね」

 

 そう言いながら食卓を囲んで、数分後。

 

香澄「飛鳥くーん!! チャーハンちょーだーい!!」

飛鳥「ああ、やっぱこうなると思ったわ」

リサ「ごめんね。手伝うから…」

 

 1階にある共同のキッチンで、飛鳥はリサたちの協力を得ながら、チャーハンをふるまった。

 

はぐみ「おいしー!!」

日菜「るんってする!!」

紗夜(…美味しい)

 

 そしてその歓声が1階で響き渡り、寮の外では男子生徒たちが血の涙を流していた。

 

「畜生…一丈字の奴…」

「自分だけハーレムを堪能しやがって…」

「冤罪で消されろ…!!」

「コラー!! 何をしとるかあ!!」

 

 とてもきつい男性教諭がやってきた。

 

「ああああああああああああん!!!」

「オレにもハーレムをぉおおおおおおおおお!!!」

「ていうかあいつはいいの!!? あいつはいいの!!?」

「学校が決めた事だ。仕方あるまい!」

「理不尽だぁああああああああああ!!!!」

 

 という男子生徒たちの叫びが夜空に響き渡った。

 

おしまい

 

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