全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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 今回の設定

・ 飛鳥の依頼人はバンドリ学園学園長(都築詩船)
・ 正体を知っているバンドガールはいない(ただしこころと日向と椿は幼馴染)


第261話「没ネタ」

 

 

 

 201X年。ガールズバンドは戦国時代を迎えていた…というのは大げさかもしれないが、東京では5つのガールズバンドが注目されていた。

 

花咲川女子高校の生徒5人で結成された新米バンド『Poppin’Party』

 

幼馴染5人で結成された王道ロックバンド『Afterglow』

 

芸能事務所所属5人で結成されたアイドルバンド『Pastel*Palettes』

 

プロからも注目されている本格派ロックバンド『Roselia』

 

大富豪の娘率いる異色派バンド『ハロー、ハッピーワールド!』

 

 東京はおろか、日本の男たちは大抵彼女たちにメロメロだった。そしてそんな彼女たちを自分のものにしようと、犯罪行為やら迷惑行為やらを繰り返す輩も現れた。

 

 そんな男達から彼女たちを守るために、一人の男が立ち上がった!!

 

「護衛対象となっている女子生徒が所属しているバンドリ学園に行ってこい」

「……」

 

***************

 

 そして月日が流れ…。

 

『優勝! 1年3組!』

 

 飛鳥のクラスはクラス対抗の仮装大会で優勝していた。

 

蘭「……っ」

モカ「まさか間奏にAfterglowの曲を入れてくるなんてね~」

ひまり「しかも暗譜な上に、目を閉じてたよね…」

つぐみ「す、凄いピアノ技術…」

巴「ああ…」

 

 隣のクラスのAfterglowは悔しがっていた。

 

『代表者、前へ!』

「へへへ…」

 

 その時、一人の金髪のDQNが前に出ようとしたが、ブーイングが起こった。

 

「お前じゃないだろ!!」

「あのピアノ弾いてた奴だろうが!!」

 

 という声が上がっていたが、DQNは無視して壇上に上がった。すると表彰する教師がDQNの前に立ったが、

 

「表彰、1年3組…」

 

 そのまま表彰すると生徒たちからブーイングが鳴りやまなかった。取り巻き達もあまりのブーイングと、周囲から睨みつけられて恐れをなしていた。

 

「な、なんだてめぇらよぉ!! やんのかぁ!!?」

 

 取り巻きの一人が吠えるが、

 

「えー、静かにしなさい」

「!!」

 

 すると、教諭がDQNと取り巻き達の名前が呼んだ。

 

「君たちが副賞を手にすることはない」

「!!?」

「これが終わり次第、職員室に来なさい。今まで君たちがほかの生徒たちにかけてきた迷惑行為について、話がある!」

 

 教諭がそういうと、生徒たちから歓声が上がった。

 

「……」

 

 その様子を一人の少年が見つめた。

 

************************

 

 1年3組・教室

 

「いやー。あいつら退学決定だってよ」

「いなくなって清々するぜ!」

 

 DQNと取り巻き達は退学が決まり、ほかの生徒たちが安心していた。

 

「それにしても…」

 

 生徒たちが少年を見つめていた。

 

「一丈字くん。君、本当にすごいね…」

飛鳥「いえ、遊びレベルなので」

 

 黒髪のストレートに黒い縁の眼鏡をかけている少年・一丈字飛鳥に話しかけた。

 

「もしかして、ピアノ習ってたの?」

飛鳥「独学です」

「そ、それは何のために…?」

飛鳥「いや、暇つぶしに…」

「暇つぶしに!!?」

飛鳥「極めた結果がこれですね」

 

 飛鳥の発言に皆が困惑した。DQNにステージに出るように命令された時もやたらひょうひょうとしていたし、肝が据わりすぎていると思っていた。

 

飛鳥(昔からだしな。ああいうの…)

 

「それにしてもあのAfterglowを破るなんて凄いよなー」

「うん」

 

 

*******************

 

 放課後、事件が起きた。

 

飛鳥「……」

 

 飛鳥は遠くから自分の教室の前の廊下を見つめていた。というのも、Afterglowをはじめとするガールズバンドの女子生徒たちがいたからだ。

 

蘭「ねえ、ピアノ弾いてた奴どこ?」

「い、一丈字くん…?」

モカ「一丈字くんか~…」

巴「変わった苗字だな」

 

 蘭たちが自分を探していることで、困惑していた飛鳥だった。

 

蘭「……」

 

 蘭は不機嫌だった。

 

モカ「蘭~。確かにボロ負けだったけど~」

蘭「それもそうだけど…。どうしてほかのグループも」

友希那「決まってるわ。私たちも彼に興味があるのよ」

 

 2年生の湊友希那が返事した。

 

千聖「彼…まだ本気を出してないようにも見えるのよ」

はぐみ「こころん。あの人の事を調べる事ってできないかな?」

こころ「黒服さん達にお願いしようかしら」

美咲「いやあ、普通に迷惑だからやめときな…」

 

 飛鳥はこっそり超能力を使って、自分の関心を徐々に薄れさせるように香澄たちを暗示をかけた。

 

飛鳥「帰ろう」

 

 飛鳥はその場を後にした。

 

***************************

 

 だが、このまま終わっては話が面白くない。

 

 翌日、飛鳥が普通に学校生活を過ごしていたが…。

 

飛鳥「……」

 

 飛鳥がぼーっとしていると、背後から誰かが現れたのに気付いたのか、すぐに飛びのいた。

 

「すごーい! あなた物凄い身体能力なんだね!」

 

飛鳥(この人たちは…)

 

 Pastel*Palettesだった。

 

飛鳥(一番厄介なのに目をつけられたな…)

 

千聖「こんにちは。一丈字飛鳥くんだったかしら?」

飛鳥「ええ」

千聖「私は白鷺千聖。Pastel*Palettesのベースで、女優もしてるの。ご存じかしら?」

飛鳥「名前は存じておりますよ」

 

 飛鳥が普通に返事した。

 

日菜「あたし氷川日菜! ギターをしてるよ!」

飛鳥「どうも…」

 

 テンションの高い日菜を見ても、飛鳥は困惑するばかりで、千聖は飛鳥がやはり只者じゃないと感づいていた。

 

彩「あ、私も紹介しなきゃ! まんまるお山に彩を! 丸山彩でーす!」

飛鳥「あ、はい…。よろしくお願いします…」

千聖(間違いない。この子やっぱり何かあるわ)

 

 飛鳥の反応があからさまにほかの男子生徒たちを反応が違う為、千聖は確信した。そして麻弥とイヴも自己紹介をした。

 

千聖「さて、本題に入るけど…あなたのピアノ、凄かったわ」

飛鳥「ありがとうございます…」

日菜「るんってした!」

飛鳥「…るん?」

千聖「気にしないで頂戴」

 

 飛鳥が困惑すると、千聖が突っ込みを入れた。

 

千聖「それはそうと一丈字くん。あなた、部活は何かしているかしら?」

飛鳥「部活はしてませんが、課外活動をしてますね」

日菜「なんの?」

飛鳥「賞金稼ぎです」

 

 飛鳥の発言に空気が止まった。

 

千聖(普通じゃない…というか、隠す気あるのかしら…)

 

 割と堂々としていて、千聖が困惑していた。

 

麻弥「賞金稼ぎ!!?」

日菜「どんなことしてるの!?」

飛鳥「資格取ったりとかですね。英検とか…」

千聖「ちなみに何級取ったの?」

飛鳥「1級です」

日菜「じゃあじゃあ!」

 

 日菜が英語でしゃべり始めると、飛鳥が英語で返した。そして数分間英語でしゃべっていた。

 

日菜「すごーい!! 飛鳥くん本当にすごい!!」

彩「あ、あの…私たちは何をしゃべてるのか全然わからなかったんだけど…」

麻弥「なんて言ってたんですか…?」

日菜「えっとね。昔アメリカに数年間留学してて、日本に来た後も英語を忘れないように、本を読んだり、外国人向けのイベントとかにも積極的に参加してたんだって!」

麻弥「日菜先輩もよくわかりましたね…」

千聖「ご、ごほん!!」

 

 日菜のマイペースぶりに翻弄されそうになる千聖だったが、何とか体勢を立て直した。

 

千聖「ま、まああなたのポテンシャルはよくわかったわ。これからよろしくね」

飛鳥「は、はあ…」

 

 そう言ってPastel*Palettesと仲良くなった飛鳥だったが…。

 

「あいつ、千聖ちゃんたちとあんな仲良く…」

「オレもピアノ始めよう…」

「じゃあオレは英語!!」

 

 これが、すべての始まりだという事はまだ誰も知る由がなかった…。

 

おしまい

 

 

 

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