全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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顔すら公開できないスーパーキレネンコ。


第264話「もしも飛鳥が本気でキレたら」

 ある朝の事だった。

 

飛鳥「ああ…」

 

 度重なる男子生徒たちからの言いがかり、変態さにストレスがたまっていた飛鳥。また、一部の女子生徒からも理不尽な仕打ちを受けて、結構ボロボロになっていた。

 

飛鳥(学校終わったら、また弦巻家にお世話になろう。そろそろまずいな…)

 

 飛鳥はとにかくイライラしていた。だけど、こういう時全くと言っていいほど、トラブルに見舞われるのだ。多分これ絶対怒り爆発させるんだろうなと考えると、更にイライラした。

 

飛鳥(ですよね。面白くないですもんね。僕、もうゴールしていいですよね…)

 

********************

 

 そして飛鳥は今日も学校に登校したが…。

 

「おい、あいつ来てるぞ…」

「本当に学校来ないでほしいよなぁ…」

「あいつが学校に来てから毎日が楽しくない」

「ほんとにいなくなればいいのに…」

 

 校舎を歩くと男子生徒たちからの嫌味やら雑言が聞こえてきた。そして女子生徒たちはひそひそと噂をしていた。

 

飛鳥(あぁ、完全につぶしに来てるな。分かりますよ)

 

 飛鳥が教室に入ると、クラスメイト達が微妙な顔をした。

 

飛鳥(なんか…はめられた感じだな)

 

 飛鳥は何かを察しながらクラスメイトを見た。

 

飛鳥「あ、なんかありました?」

「あの、一丈字くん…」

「落ち着いて聞いて…」

飛鳥「はい」

 

 クラスメイトから事の顛末を聞いた。

 

飛鳥「ああ、そうですか…」

 

 どうやら自分にぬれぎぬを着せた生徒がいたのだ。飛鳥はもう限界寸前だった。

 

 その時だった。

 

「おい、一丈字!!」

 

 女子生徒が激怒してやってきたが、飛鳥は振り返ることはなかった。

 

「お前か!! あたし達の着替えを覗いた上に、下着を盗んだのは!! こっち来い!!」

 

 女子生徒が激怒して飛鳥を引っ張り出そうとしたが、飛鳥はびくともしなかった。すると、飛鳥の顔を見ていた生徒たちは顔面蒼白になっていた。

 

「こっちこいって言ってんだろ! おい!! 聞いてんのか…」

 

 女子生徒が怒鳴ったその時、飛鳥が振り向くと完全にブチぎれた顔をしていて、人間とは思えない顔をしていた。恐ろしすぎて漫画では公開できない顔だった。普通なら鼻から上だけだが、もう顔全体真っ黒で塗りつぶされていた。

 

「ご、ごめんなしゃい…」

 

 さっきまで激怒していた女子生徒も飛鳥の顔を見て、半泣きで謝っていた。そして飛鳥は女子生徒を通り過ぎて教室を出ていった。なんか人間とは思えないような唸り声を漏らし、とてつもない殺気を放っていた。廊下からは生徒たちの悲鳴が聞こえた。

 

「な、なんかわたし…よけいなこといっちゃった…?」

「……」

 

 女子生徒が涙目で飛鳥のクラスメイトに聞くと、皆気まずそうに視線をそらした。

 

 飛鳥はある場所に向かっていた。全校放送が行われる場所だった。そして扉を開けると、生徒がいたが…。

 

「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 飛鳥の顔を見るなり悲鳴を上げて、腰を抜かしてそのまま動けなくなった。飛鳥はお構いなしにマイクに近づいて、超能力で全校放送できるようにした。

 

******************

 

 1年3組・教室

 

「ど、どうなったんだろう…」

 

 飛鳥がどうなったか不安になったクラスメイト達。すると、

 

 

「おい!! なにやってんだオマエ!!」

「馬鹿よせ!! 死にたいのか!!!」

 

 スピーカーから放送委員の声が聞こえたのだが、発言の内容が更に3組の生徒たちを恐怖に陥れた。

 

「…えー。1年3組の一丈字飛鳥です」

 

 飛鳥の声がしたが、あきらかに怒っていた。

 

「突然の放送失礼します。残念なことに、女子バレー部の部員の方々の着替えを覗いて、私物が盗まれた事件があったのですが、それを私に擦り付けようとした方がいます。しかも私のロッカーに盗まれた私物を置いて。動機は言うまでもございません」

 

 飛鳥の声が聞こえて、バンドガールズも反応したが、一部のメンバーは飛鳥が本気で切れていることを察した。

 

飛鳥「もう前から言おうと思っていましたが安心してください。私と彼女たちはあなた方が思っているような関係になる事はもうありません。今ここで呼びかけているのも、私自身の退学を賭けています。というかもうやめるつもりです。こんな事をしては、もう学校にいられませんので」

「!」

飛鳥「私はもう思ったことを口にして、物事をはっきりさせないと気が済まない性格です。そのせいで今まで沢山の敵を作りました。そして今もそう。直そうとも考えましたが、直しても敵は増えていくばかりでした。もう疲れました」

 

 飛鳥の本音を聞いて、生徒たちは反応した。

 

飛鳥「そういう訳で最後の通告です。私を陥れようとしている犯人へ。今すぐ自分たちがやったと正直に話してください。そうでなければ、こちらも出るところ出ます。もうそれを最後に、私はこの学校を去ることにします」

 

 さっきまでビビっていた放送委員も真面目に話を聞き、飛鳥の顔を見た。

 

飛鳥「以上です。さようなら」

 

 そう言って飛鳥は電源を切り、黙って放送室を後にした。

 

***************************

 

 そして誰にも気づかれないように、教室に戻ってきた。

 

「あっ…」

 

 飛鳥とクラスメイト達が顔を合わせた。

 

「い、一丈字くん…」

「あの、ご、ごめんなさい…」

飛鳥「大丈夫ですよ。ご理解していただけて何よりです。バレー部の方々にもよろしくお願いします」

 

 飛鳥がそう言って席に座ると、担任がやってきた。そして飛鳥は指を動かした。

 

「一丈字」

飛鳥「はい」

「荷物を持って、職員室に来なさい。他の生徒は自習にする」

飛鳥「分かりました」

「!!?」

 

 先生の言葉に飛鳥が席から立ち上がると、荷物を持って廊下に出た。

 

「ま、待っ…」

 

 生徒の一人が何か言いかけようとすると、飛鳥が指を動かした。先生には聞こえていなかったのだろうか、飛鳥はそのまま先生と職員室に出た。1組と2組の廊下の前を通らないで、下の階に降りた。

 

 結果として犯人は見つかったものの、今回の件で飛鳥と生徒たちの仲は修復できないと判断し、飛鳥は広島に帰ることになった。

 

************************

 

飛鳥(やっぱり本気で切れると、シリーズが終わるんだよなぁ…)

 

 飛鳥は腕を組んで困惑していた。

 

 

おしまい

 

 




おまけ ~本気でキレて殺気を出してる飛鳥をもしも見た時のリアクション~

香澄:青ざめて涙が出る。
たえ:冷や汗をかく
りみ:号泣
沙綾:青ざめる
有咲:顔面蒼白

蘭:謝り倒す
モカ:冷や汗をかく
ひまり:号泣
巴:青ざめる
つぐみ:青ざめる

彩:号泣
日菜:絶句
千聖:冷や汗をかく → 一人になった時めちゃくちゃビビる
麻弥:眼鏡が割れる
イヴ:失神

友希那:冷や汗をかく
紗夜:青ざめる
リサ:号泣して絶叫
燐子:号泣
あこ:号泣(誰かに抱き着く)

こころ:困惑(こころが怒らせた場合)/止める(誰かが怒らせた場合)
薫:青ざめつつも気丈にふるまう → 一人になった時号泣
はぐみ:号泣
花音:絶句
美咲:顔面蒼白

レイ:冷や汗をかく
ますき:絶句
ロック:顔面蒼白
パレオ:絶句
チュチュ:涙目でビビる

ましろ:人生の終わりを感じる
つくし:涙目でビビる
七深:絶句
透子:絶句
瑠唯:冷や汗をかく


飛鳥:キレている自分の映像を見て、怒りがすっと消え、
   絶対こうならないように自分に言い聞かせる。

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