全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第307話「いつもと違うダシマ式バンドリ!」

 

 

 今回はいつもと違う設定です。

 

************************:

 

 こんにちは。私の名前は一丈字飛鳥です…って、もう300回もやっているので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ある日散歩をしていたらライブハウスが騒がしかったので、超能力で仲を確認していました。すると男が大暴れしていて、取り押さえようとした警備員を返り討ちにして気絶させていました。

 

飛鳥「危ない奴だな…」

 

 そんな時だった。

 

「オ、オレが助けに行けば香澄ちゃんが…!」

「オレが助けに行く!」

「いや、僕が!」

「私だ」

 

 ファンの男たちは自分たちが行くと言わんばかりに、邪魔ばかりしていた。

 

飛鳥(警察はなにやってんだろ…)

 

 警察が来る様子もなかったので、飛鳥は超能力を使って中に潜入して、男に近づいた。

 

 男が立てこもっていたのは、ライブハウスでも大きな場所で、そこには十数人の少女たちが怯えていた。

 

「死にたくなければ抱かせろ」

 

 男がそういうが、

 

紗夜「誰があなたのような方に!!」

男「そうか。そんなに死にたいようだな」

 

 男が包丁を取り出して、見た目もとてもいかついのもあり、バンドガールズは恐怖した。

 

あこ「り、りんりん…」

燐子「だ、大丈夫よあこちゃん…」

 

 一番年下のあこが怯えると、燐子があこを抱き寄せた。そして陰から飛鳥がそれを見ていた。

 

男「そうだ。殺してその死体を抱くのもいいなぁ…」

 

 男がそう言って笑みを浮かべると、あこたちは更に青ざめた。

 

男「誰を殺そうかなぁ…」

 

 男の発言を聞いて、飛鳥は目を光らせると、男の脳に暗示をかけてそのまま眠らせた。

 

「!!?」

 

 男はいびきをかいてそのまま眠っていた。

 

香澄「な、なにがあったの…?」

有咲「分からねぇ…」

友希那「とにかく今のうちに脱出するわよ!」

 

 そう言って友希那たちは男の目を盗んでスタジオから離れた。

 

飛鳥(こっちに来る!)

 

 飛鳥が上手く隠れて友希那たちが外に出られるように見守っていた。香澄たちが外に出たその時、

 

「おいおい。どこに行こうとしてるんだ?」

 

 男の仲間が現れて、出口をふさいだ。

 

「!!」

「死にたくなかったらスタジオに戻れ。さあ!」

 

 男Bが改造銃を向けると、隠れていた飛鳥が超能力を放って、男3人を眠らせた。

 

香澄「ま、また突然倒れたよ!?」

有咲「一体何が起きてるんだ!?」

リサ「も、もしかしてここ…呪われてるとかじゃないよね!?」

 

 リサが涙目になった。

 

紗夜「もしかしたらまだ仲間がいるかもしれないわね…」

友希那「早くここから脱出するわよ!」

あこ「はい!!」

 

 こうして香澄たちは出口まで駆け出したが、これ以上犯人の仲間と遭遇することはなかった。

 

**************::

 

巴「あこ!!」

あこ「うわぁーん!! 怖かったよぉー!!!」

 

 練習していたのはポピパ、ロゼリアの2組で、ライブハウスの前には騒ぎを聞きつけたアフグロとハロハピの一部のメンバーがいた。パスパレは仕事でいなかった…。

 

 あこが実姉である巴に泣きついた。

 

花音「皆大丈夫!?」

紗夜「ええ…」

薫「日菜たちも心配していたよ…」

紗夜「そうね…」

 

はぐみ「それはそうと、皆無事でよかったよ!」

美咲「でもどうやって脱出できたんですか!?」

友希那「分からないの…」

「え?」

 

 友希那の言葉に皆が驚いた。

 

香澄「なんか男の人達が私たちに刃物や銃を向けてきたんだけど、その瞬間に急に眠りだして…」

美咲「は?」

友希那「信じられないかもしれないけど、私達も急に眠る瞬間を見たのよ」

リサ「もしかしたら、おばけかも…」

 

 リサの言葉に蘭と巴も青ざめた。

 

ひまり「と、とにかく皆無事でよかったよ!!」

巴「そ、そうだよな! あはははは…」

 

 そしてこの後、香澄たちは警察から事情聴取を受け、犯人たちは無事に捕まった。

 

飛鳥(さて、他に人質はいないから早急にこの場を去るか…)

 

 飛鳥も役目を果たしたのか、超能力でその場を後にした。

 

飛鳥(変な噂が立たなきゃいいけど、立てこもりが起きて騒ぎが大きくなったら、無理だろうな)

 

*********************::

 

 それからしばらく時間が経ち…。

 

「はー…」

 

 男子生徒がため息をついた。

 

「何か急にヒーローになれる展開ないかなー」

飛鳥「……」

 

 違うクラスの男子達がカフェテリアで話をしていて、飛鳥は存在感を消してその場を通り過ぎようとした。

 

「ヒーローになって、香澄ちゃん達をメロメロに出来ねぇかな」

「出来たらいいけどな」

「その前に凶悪犯と戦うなりしないといけないだろ。出来るのか?」

「できないけどー。でも、悪い奴をばったばった倒したら、メロメロになるのかなー」

 

 その男子生徒の言葉に飛鳥は静かに目を閉じた。

 

飛鳥(ないない。試合以外で人を殴ったら怖がられるだし、人を殴る奴をかっこいいなんて思わないよ)

 

漫画の見過ぎだと飛鳥はそう思いながら昔の事を思い出して、意気消沈した。

 

 

飛鳥(結局超能力があったって、全てが順調にいくわけじゃないし、やるべき事をやらない奴にチャンスなんて訪れないんだよな)

 

 

おしまい

 

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