ある日の事だった。
千聖「ねえ、一丈字くん」
飛鳥「何でしょう」
飛鳥はPastel*Palettesに呼び出されていた。
千聖「いつも思うんだけど、たまにエンディングで歌を歌ってるとき、打ち合わせでもしてるの?」
飛鳥「えーっとですね。モルフォニカとRASはこっちのシリーズでは出番ないので、裏方として働いて頂いてます」
日菜「たまにレイヤちゃんがベースに集中してる時とかもあるよね」
飛鳥「ええ。我ながら図々しく思ってます」
麻弥「モルフォニカとコラボしたときは、ましろちゃんとダブルボーカルもやってますよね」
飛鳥「そうなんですね。本当にダシマは何を考えているのでしょうか」
彩「いや、そこまで言わなくても…」
飛鳥の言葉に彩が苦笑いした。
飛鳥「…で、お話というのは」
日菜「千聖ちゃんがね。自分達ばっかり酷い目にあってるのに、飛鳥くんはエンディングで歌を歌ってるからずるいって」
千聖「ずるいとは言ってないわよ!! 不公平って言ったけど!!」
飛鳥「そうですねー…」
千聖「今、意味殆ど一緒だろって思ったでしょ」
飛鳥「はい」
飛鳥の言葉に千聖がずっこけた。
日菜「あははははは!! 飛鳥くんおもしろーい!」
イヴ「ブシドー!!」
飛鳥「ではないんですけどね」
千聖「と、とにかくあなたには一緒に苦労してもらうわよ」
飛鳥「ほぼ毎回苦労してますよ。私2回も逮捕されたり、しょっちゅう信頼なくなったり、ギャグ小説じゃなかったら人間不信になってますよ」
彩「う、うん…。本当に毎回頑張ってるね…」
でも、なんやかんやでパスパレのロケに参加する事に…。
飛鳥「一般人が参加しても大丈夫なの?」
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とある無人島
彩「究極のオムライスを、作りたーい!!!」
『THE パスパレ DISH!!』
飛鳥(これ鉄腕D〇SHじゃん!!)
飛鳥が心の中でツッコミを入れた。
飛鳥(まあ、確かにあのグループと同じアイドルバンドだけど…)
でも、彼女たちもプロなので自分が出る幕がないと飛鳥はタカを括っていた。
ところがどっこい…。
麻弥「という訳で、何から作りますか?」
飛鳥「あの、待ってください」
とある和室に飛鳥とパスパレがいたが、同じ格好をしていた。
千聖「どうしたのかしら」
飛鳥「何故私も同じ格好を?」
千聖「そんなのあなたもやるからに決まってるからでしょ」
飛鳥「裏方として手伝うにしても、格好まで…」
千聖「あなたもテレビに出るのよ?」
千聖の言葉に飛鳥が驚いた。
飛鳥「なんでですか?」
千聖「うふふ。いいじゃない。たまにはこういう回があっても」
飛鳥(相当根に持ってんなぁ…)
千聖の考えていることが分かり、飛鳥が困惑した。
日菜「やっぱりお米でしょ!」
イヴ「いいですね! ニッポンの心です!」
日菜の言葉で米を作る事になった。
飛鳥(まあ、ここは黙っておくか…)
自分の喋ってるパートは需要がないと思ったのか、飛鳥は黙っていた。
千聖「一丈字くんはどう思う?」
飛鳥「え? いいとは思いますけど、半年はかかりますよ…?」
千聖が自分に話を振ってきて困惑していた。
彩「半年かー…」
飛鳥「ほうれん草とかの葉っぱ系の野菜なら、1か月から2か月で出来ますけど…」
日菜「いいや! ここはお米を作ろう!」
イヴ「ブシドーの精神で半年頑張ります!」
飛鳥(オレ、それまでの間どうなるんだろう…)
飛鳥が本業である能力者の仕事の事を考えていたが、のちに緊急時以外は好きにしていいと上司の古堂和哉から連絡があったそうです。
千聖「そうね…まずは土から作りましょう!!」
彩「土から!?」
飛鳥「随分本格的ですね…」
千聖「いくら撮影とはいえ、手抜きは許されないわ…!!」
飛鳥「それはそうかもしれないですが…」
麻弥「千聖さんの女優魂に火がつきましたね」
飛鳥「頑張ってください…」
千聖「何言ってるの? あなたもやるのよ?」
飛鳥「やっていいものなんですか?」
日菜「うん! 飛鳥くんがいた方が面白いし!」
飛鳥「こういうのって5人でやるものでは…ああ、そうか。映さなければいいのか」
千聖「映すわよ?」
飛鳥「本当に何があったんですか…」
そんなこんなで、飛鳥とパスパレはお米作りをすることになりました!
千聖「ちなみに一丈字くんは離れの家で寝て頂戴」
飛鳥「あ、はい」
そうは言っているが、出かける直前に打ち合わせはしている。
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彩「ふぇえええ…」
日照りの中、彩はばてていた。
飛鳥「皆さん大丈夫ですか?」
彩「い、一丈字くんは大丈夫…?」
飛鳥「私は平気ですよ。肌荒れが心配ですけど…」
そう言って飛鳥はハイペースで土を耕していた。
日菜「飛鳥くん凄いねー」
飛鳥「そうですか?」
日菜「よーし! 負けてられないぞー!! それーっ!!」
飛鳥「あ、そんなにペースを無理にあげなくても…」
そして雨の日も風の日も、畑を耕し続けました。
飛鳥「やっぱり太陽がない日がやりやすいなぁ」
麻弥「そ、そうなんですか…」
イヴ「ブシドーです!!」
飛鳥「あ、そういや日照りとかも心配なので、何か木槽みたいなの作りましょうか?」
麻弥「…出来るんですか?」
飛鳥「簡単な奴ですが」
麻弥「…お任せします」
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そしてそこそこ土づくりも行われて…。
彩「そういやどうやって良い感じになったか判断するんだろう」
麻弥「言われてみれば…」
日菜「あ! そういやテレビで土を食べて判断してたよー!!」
飛鳥「…それは熟練した人じゃないと分からないと思いますね」
飛鳥が困惑した。
千聖「よし一丈字くん。食べて頂戴」
飛鳥「白鷺先輩。なんか今日はいつもより面白いですね」
千聖「いつもより…?」
飛鳥「あ、すいません。いっつも面白いです!」
千聖「そうじゃないでしょ!!」
日菜「あっははははははははははははwwwww」
千聖「日菜ちゃん!!!」
飛鳥のボケに千聖がツッコミを入れると、日菜が指をさして大笑いした。
彩「い、一丈字くんって冗談も言えるんだ…」
麻弥「しかも千聖さん相手に…」
イヴ「ブシドー…」
見慣れない光景に3人は驚きを隠せなかった。
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飛鳥「まあ、冗談はさておき、土を食べるのはお勧めできません。病気になりますので、やるならちゃんと有識者の方に立ち会っていただく必要がございますね」
日菜「じゃあどうすればいいの?」
飛鳥「土は柔らかくて水はけが程よい感じが良いとされてます。良すぎても肥料分や水を蓄えられないので、良い土にはなりません。良すぎると思ったら粘土を加えたりして調整します」
彩「そ、そうなんだ…」
飛鳥「土を触ってみてください。どんな感じですか?」
飛鳥にそう言われて千聖が土を触った。
千聖「…結構柔らかいわね」
飛鳥「分かりました。それでは水をかけてどれくらいはけてるか判断してみましょうか」
そう言って飛鳥が土に水をかけて、はけ具合を見た。土はちょっと時間がたつとはけた。
飛鳥「皆さんはどう思いますか?」
彩「い、一丈字くん的にはどう…?」
飛鳥「うまい具合にはけてますね」
日菜「でも飛鳥くん。どうして知ってるの?」
飛鳥「ネットで調べたのと、実際に農家の方に教えていただいたんですよ」
千聖「教えて頂いたって…」
麻弥「そういや…ご出身はどちらでしたっけ?」
飛鳥「生まれは大阪ですけど、つい最近まで広島に住んでたんです。その時に教えて貰いました」
日菜「あ、広島って結構田んぼ多いの?」
飛鳥「そうですねー…。私が住んでた場所は結構ありましたね」
飛鳥が昔の事を思い出した。
飛鳥「まあ、私の話はここまでにして、続けましょう」
日菜「えー。もっと聞きたーい」
飛鳥(バレるからなぁ…)
飛鳥は超能力を使ってでも、何とかごまかそうとした。
つづく