全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第410話「もしもバンドリ学園に転校してきたのが飛鳥と幸生の2人だったら」

 

 今回の設定

 

・ 2年3組:林幸生、1年3組:一丈字飛鳥

 

*********************

 

 一丈字飛鳥です。弦巻財団からマナーの悪い『ヤラカシ』退治を手伝ってほしいと依頼されて、広島から東京の『バンドリ学園』に転校してきたわけですが、パートナーとして小学生からの友達である林幸生さんと一緒に転校してきました。

 

 転校してきたわけなのですが…。

 

「キャー!! 林くんこっち向いてー!!」

「やだ! マジでイケメン!!」

「こんなイケメンいたの!?」

「写メとっとこ!!」

 

 …幸生さんはお金持ちでワイルド系のイケメンだった為、すぐさまバンドリ学園の女子生徒から大人気になりました。まあ、小学校のころからモテモテだったので、分かってましたけどね。

 

モカ「もしかして焼きもち~?」

飛鳥「まさか。寧ろ幸生さん大変だなって思うくらいだよ…」

 

 そして今私に話しかけてきたのはガールズバンド『Afterglow』のギターをしている青葉モカさん。隣のクラスの生徒なんですが、彼女の友達を助けた時に仲良くなりましたが…超能力者だという事を見破られました。

 

飛鳥「まあ、どうなるんかね…今回のお話」

 

*****************

 

 幸生が転校してきてから、女子の人気をすっかり総なめしてしまったので、勿論男子生徒たちは面白い訳がなかった。

 

「くぅぅ~!!! ただでさえ一丈字が友希那ちゃん達の興味を持って行ってるのに!」

「あの林とかいう奴も、それ以外の女子を持って行ったりして許せん!!」

「せめて一人は譲れよ!!」

 

 学園のカフェテリアで飛鳥と幸生に対して愚痴をこぼす男子生徒達。

 

「神様は不公平だ!!」

「そうだそうだ!!」

「少なくとも林は3組だったな…おい」

「ああ」

 

******

 

 ある日の事だった。

 

「おい、林」

幸生「何だ」

 

 男子生徒たちが幸生に話しかけると、

 

「今度の休みクラスの皆で遊びに行くんだけど、女子誘いたいからお前強制参加な」

幸生「悪いが今週末は…」

「おい皆! 今度の休み林も遊びに行くってよ!」

 

 と、幸生の話を聞かないで男子たちが強制的に話を終わらせると、幸生はうんざりした表情をした。聞いていた女子達も困惑していた。

 

「え? 林くん今週末は予定あるって言ってなかった?」

幸生「あるよ。それをこいつらが…」

「あったみたいだけど、急に行けるようになったんだ!」

「そうそう! だから女子も…」

 

 男子生徒たちの言葉に女子たちがイライラしていた。

 

「あのさ、あんた達じゃなくて林くんに聞いてるんだけど!」

「ていうか何で林くんが喋ろうとしてる時に遮るわけ!?」

「ていうか、林くんに嫌がらせするのやめなよ。みっともない」

「湊さん達に相手にされないの、そういう所だよ?」

 

 とまあ、案の定ボコボコにされる男子生徒達。漫画だと自分たちの言う事に女子達も乗って盛り上がって、断れない雰囲気を出して幸生を困らせようという作戦だったのだが、男子生徒たちの信頼が元からないせいか、失敗に終わった。

 

 それを見て幸生も呆れていた。

 

*************

 

 昼休憩

 

幸生「…思った以上だな」

飛鳥「でしょう…」

 

 男子生徒たちの嫌がらせを体感した幸生はうんざりしながら、飛鳥と一緒に昼食を取っていた。

 

飛鳥「もうヤラカシ以外の一般生徒の皆さんが、理解してくださっていることが救いですよ…」

幸生「全くだ…」

 

 そんな時だった。

 

「ねえ~ん!! 一緒にお昼ご飯食べようよぉ~!!」

 

 と、今度はまた別の男子生徒たちがRoseliaに食い下がっていた。可愛らしい系の男子数人だったが、友希那にまるっきり相手にされていなかった。

 

幸生「あいつら何年生だ…?」

飛鳥「この校舎にいるあたり、高等部だと思いますが…」

 

友希那「私たちはこのメンバーで食事したいの。他をあたって頂戴」

「どうしてもだめ…?」

 

 友希那の言葉に男子生徒たちは子犬のような目でおねだりしていたが、飛鳥と幸生はもう見てられなさそうな顔で呆れていた。そして友希那以外の3人は困っていて、遠くからヤラカシ軍団がその事態に気づいていた。

 

リサ「う、うーん…」

 

 リサの心が揺らいでいたその時、

 

「あ、あー!! ごめーん! 友希那ちゃん!!」

「!!?」

 

 と、ヤラカシ達が子犬系男子たちをブロックした。

 

「こいつらちょっと用事があるんだよ!」

「そうそう! おい!」

「な、なにすんだよお!!」

「うるせぇ!」

 

 そう言ってヤラカシが子犬系男子たちを退場させた。子犬系男子たちは抵抗したが、パワーがない為抵抗むなしく退場させられて、飛鳥と幸生は困惑した様子でその様子を見ていた。そして飛鳥は指を動かして残りのヤラカシ達もそのまま退場させると、友希那達は一息ついた。

 

リサ「あ、危なかったぁ…」

友希那「気を付けて。ああいうのは自分の価値を分かってやるのよ。プライドないのかしら」

飛鳥(きっつ)

 

 友希那の発言に飛鳥が困惑すると、再び幸生と共に食事をした。ちなみに超能力で誰も近づかないようにしている。

 

 ちょっとして4人が席に座ると、

 

リサ「あ、そういえばあの林くんって凄く人気だよね。2年3組の」

「!」

 

 丁度幸生の話になって、飛鳥と幸生も反応した。

 

燐子「そ、そうですね…。うちのクラスの女子も何人か彼のお話をします…」

友希那「興味ないわ」

 

 友希那の言葉に幸生は特に反応することもなかった。何しろ幸生も友希那達に興味がなかったからだ。

 

紗夜「彼のどこが良いのかしら…?」

リサ「顔だと思うよ? ほら、なんかモデルにいそうな顔だし」

 

 リサがそう説明するが、友希那・紗夜・燐子はそういう系に疎いためどのように説明すればよいか困惑していた。

 

友希那「そういう意味で言ったら、まだ実際に楽器を演奏して見せた一丈字くんの方が興味あるわね」

燐子「そ、そうですか…」

 

 友希那の発言に幸生が飛鳥の方を見た。

 

リサ「そういえば飛鳥くんと仲良しだったよね。どういう関係なんだろう」

友希那「さあ」

 

 と、このままやり過ごそうと決めた飛鳥と幸生だったが…。

 

「あら! 飛鳥と幸生じゃない!」

飛鳥・幸生「!?」

 

 スコープを使って居場所を突き止めたこころのせいで、台無しになった。

 

飛鳥「つ、弦巻さん…」

幸生(スコープ使ってやがる…!)

 

 こころがつけているスコープは飛鳥の超能力をある程度無効化させる力を持っており、早い話存在感を消す能力を無効化させてしまうのだ…。ちなみに黒服たちはこころの命令が第一なのである。そしてRoseliaもこころの声を聴いて、飛鳥達の存在に気づいた。

 

飛鳥「どうしたんです?」

こころ「2人とも丁度お昼かしら?」

飛鳥「もうすぐで終わりますね」

幸生「……」

 

 幸生からしてみてこころは妹の友達くらいだとしか思っていなかったが、この学園に来てからこころの天真爛漫さに振り回されていた。

 

こころ「そういえばどんなお話してたの?」

飛鳥「そうですね…。やっぱりRoseliaの皆さんは凄いなーって話をしてました…」

 

 飛鳥は笑ってごまかすと、友希那達も飛鳥達の方をずっと見ていた。

 

こころ「そうね! 友希那達って凄いわね!」

 

 と、こころも褒めるので紗夜や燐子が恥ずかしそうにすると、飛鳥はチャンスだと思った。

 

「おい! さっきから何の話をしているんだ!」

「友希那ちゃん達は凄いに決まっているだろう!!」

「はっ! まさかその流れでRoseliaと放課後遊びに行こうってんじゃないだろうな!?」

「そんな事させんぞ!」

 

 また別の男子生徒達がやってきて、飛鳥達にいちゃもんをつけようとすると、

 

飛鳥「まさか。ちなみにRoseliaの凄い所って具体的にどんな所ですか?」

「何を言っているんだお前。まずRoseliaは…」

「いや、Roseliaは…」

「馬鹿! Roseliaだな…」

「素人か!! Roseliaっていうのは…」

 

 と、男子生徒たちがRoseliaの事を語り始めては滅茶苦茶褒め始めた。それを聞いて友希那以外の3人が照れくさそうにしていた。

 

飛鳥「幸生さん。仕込みはOKです」

幸生「ああ。今のうちに逃げるぞ」

こころ「逃げる?」

飛鳥「お前もRoseliaについて語り合ってな」

 

 そう言って飛鳥と幸生は即座にその場から逃亡した。

 

 

おしまい

 

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