全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第93話「触らぬ神に祟りなし」

 

 ある日のバンドリ学園。もうすぐ文化祭が行われる事になったのだが…。

 

 食堂。飛鳥はこころやモカと一緒に食事をとっていたのだが…。

 

飛鳥「…1組と2組はコスプレ喫茶するんだね」

モカ「まあ、そうなるかな~。2組はチャイナ喫茶で~」

こころ「1組はアニマル喫茶をするのよ!」

 

 こころの発言に飛鳥が片眉を上げた。

 

飛鳥「アニマル喫茶って…着ぐるみとか着るの?」

モカ「ううん。動物のコスプレなんだけど、露出度高めのエッチなコスプレだよ~」

飛鳥「えー。なんでそんな事になったの?」

こころ「香澄とはぐみが此間のテストで赤点を取ってしまったからよ?」

飛鳥「またか…」

 

 実は先日定期テストがあり、女子の赤点が1人もいなければアニマル喫茶は否決して、普通の喫茶店をする話になっていたのだが、香澄とはぐみが赤点を取ってしまい、男子の意見が可決してしまった。

 

 ちなみに2組は普通に多数決だった。女子たちはもちろん抗議をし、男子たちにも仕事をさせるように言ったのだが、近年女子達が楽な仕事しかしていないという苦情が殺到していた為、意見が通らなかったという。1年生からしてみたらとんだとばっちりである。

 

モカ「先生たちが大人の権力使ったんじゃないかな~」

飛鳥「……」

 

 モカの言葉に飛鳥は眉をひそめた。

 

飛鳥「そういやチャイナ喫茶って何?」

モカ「あれだよー。モカたちがチャイナ服着て接客するんだよ~。蘭やひーちゃんが物凄く嫌がってたよ~」

飛鳥「そ、そっか…」

 飛鳥が困惑した。

 

こころ「そういえば3組は何をするのかしら?」

飛鳥「え? 自由研究の展示会」

モカ「…なにそれ」

飛鳥「生徒全員が自由研究をして、そのまとめた資料を教室に展示するんだ」

 

 飛鳥の言葉にモカが不思議そうにしていた。

 

飛鳥「…ぶっちゃけうちのクラス。文化祭に対して消極的なんだよね。で、もう皆めんどくさい事やりたくないから、適当に展示して終わりにしようって事」

モカ「つまんなさそうだけど、チャイナ喫茶よりかはずっとマシだな~。いいな~」

 

 モカがもたれた。

 

こころ「見に行くわ! ちなみに飛鳥は何について調べたの!?」

飛鳥「それは当日のお楽しみ」

 

 こうして、文化祭の準備が進められていったが、3組はすぐに終わった。

 

飛鳥「はー。本当に楽ちんですね…」

「そうだね…」

「正直、陽キャラのノリ苦手…」

飛鳥「分かります」

 と、3組がある方向を見た。

 

ひまり「やっぱり男子もコスプレするべきよ!」

「駄目。ちゃんとやりなさい」

「そうそう。オレら力仕事全部やってるんだから」

 

 ひまりをはじめ、女子たちはまだごねていた。

 

「大変だろうな…1組と2組」

飛鳥「うーん…」

 

 ちなみに3組の女子もコスプレは嫌がっていたが、3組の男子が特に何も言ってこなかったので、ほっとしているが、文化祭に対して消極的なのはちょっと心配していた。

 

「本当は男子にコスプレさせても良かったんだけど…」

「今はもう上級生しかやってはいけないっていう暗黙のルールがあるからねぇ…」

 

 ちなみに3組がコスプレと全く関係ない事をしていたおかげもあり、出し物に関する審議も簡単に済んだ。

 

飛鳥(まあ、頑張ってね…)

 

 飛鳥は恐らく来たら殺されるだろうと思い、バンドガールズがいるクラスの出し物にはいかない事にしていた。ちなみに2年1組と2組も女子がコスプレをする事になっていた。

 

飛鳥(絶対嫌な予感しかしない)

 

 そして文化祭当日。当番はじゃんけんで負けたメンバーがやる事になったが、飛鳥はじゃんけんで勝ってしまった為、1日中自由だった。

 

飛鳥(立候補したんだけどなぁ…)

 

 飛鳥は一応当番に立候補したが、なぜかじゃんけんで負けた人が当番をやる事になり、飛鳥はじゃんけんで勝ってしまって、外れてしまった。

 

飛鳥(何か悪意を感じるぞ…)

 

 と、心の中で嘆きながら飛鳥は中庭のベンチに腰を掛けて、空を見上げた。

 

飛鳥「戸山さん達、頑張ってるかなぁ…って、黒服さーん。ベンチごと持っていかなくても行きますってば」

 

 と、飛鳥は黒服達の手によって1年1組の教室に行くことになったが、案の定1組と2組は長蛇の列だった。3組は何か老人が集まっている。

 

飛鳥「何かちょっと突っ込みたい所があるけど、まさか割り込みとかしませんよね?」

黒服A「ご心配なく」

黒服B「我々がいれば、一丈字様もここにいても問題はございません」

黒服C「是非こころお嬢様の雄姿を遠くから見守っていただきたいのです」

 と、黒服達とともに様子を見たが、とても大盛況だった。心の底から楽しんでる人、恥ずかしがっている人、怒ってる人とか色々いたものの、お客さんは満足していた為、飛鳥も心配はいらなさそうだと笑みを浮かべていた。

 

飛鳥「ええ。ちゃんと働いてますね」

黒服C「そうですね。ちなみに2組も同じように働いていますか?」

「ええ」

 

 ちなみに2組はAfterglowが頑張っていたが、蘭はずっと臍を曲げていたが、そこがかえって大受けした。

 

飛鳥(要はかわいい姿が見れれば何でもいいって事ね…)

 飛鳥は心の中で苦笑いした。また、2年生のクラスも同じ感じであり、コスプレ喫茶は大成功を収めていた。

 

飛鳥「…黒服さん」

黒服A「何でしょう?」

飛鳥「もう行きましょう」

黒服B「行かなくてよろしいのですか?」

飛鳥「ええ。これだけお客さんがいれば、問題ないでしょう。それに、こころお嬢様たちは皆の人気者ですからね」

黒服C「一丈字様…」

 

 すると並んでいた男子生徒達が飛鳥を睨みつけた。

 

「おい、何だよ」

「順番だぞ! 並べよ!」

飛鳥「あ、すみません。私はここで失礼させていただきます」

「?」

飛鳥「それではごゆっくり」

 

 そう言って飛鳥は黒服達と共に去っていき、適当に時間を潰していた。

 

 

飛鳥「ちゃんと見張りはつけて貰ったし、後はこのまま何もないことを祈ろう」

 

 

おしまい

 

 

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