前回までのあらすじ
1組女子と仲良くなった飛鳥。
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ある日のことだった。もうすぐ林間学校があるとの事だった…。
飛鳥(えっ)
今まで何回も林間学校ネタをやって来た飛鳥にとっては、「また?」と思っていたが、仕方がない。思いついたネタ順にやる。これがダシマ劇場(ダシマが書く小説)なのである。
そして昼休憩…
香澄「飛鳥くーん! 一緒にご飯食べよー!!」
と、香澄がやって来た。沙綾、イヴもいる。それを見て飛鳥もクラスメイト達も驚いていた。
飛鳥「え? 私ですか?」
イヴ「ダメ…ですか?」
香澄「だいじょーぶだよ。二人きりじゃなかったらいいんでしょ? ほらほら!」
と、香澄が飛鳥を強引に連れていった。
そして食堂(カフェテリア)に行くと、沢山人がいた。
飛鳥「人が多いですね…」
沙綾「あ、私パン作って来たんだけど、良かったら食べる?」
飛鳥「え?」
香澄「わー! さーやのパンとっても美味しいんだよ!」
イヴ「いいんですか!?」
香澄「うん」
その時だった。
「わー。とてもいい匂いがするー」
と、誰かの声がした。
香澄「あ! モカちゃん! それにAfterglowの皆!」
モカ「やほー」
と、モカ達が現れた。
飛鳥「お知り合いですか?」
香澄「うん! モカちゃん達は2組なんだけどね」
モカ「あれー? 何か見た事ない人がいるー。誰かの彼氏?」
香澄「違うよ? あ、紹介するね! 一丈字飛鳥くんって言って、半年前にイヴちゃん達を助けてくれた人なんだよ!!」
飛鳥(どういう説明の仕方してんだ!!)
香澄の言葉に飛鳥は思わず心の中で突っ込んだ。
モカ「あ、確かに言われてみればツイッターで映ってた人と似てるー」
蘭「…つい最近まではいなかったけど」
飛鳥「最近転校してきたんですよ。宜しくお願いします」
蘭「よ、宜しく…」
飛鳥が普通に挨拶すると、蘭は警戒していた。
モカ「ごめんねー。この子美竹蘭って言うんだけど、人見知りが激しくて…」
蘭「いや、激しくなんかないし…」
モカ「あたし、青葉モカー。宜しくー」
ひまり「上原ひまりよ!」
巴「宇田川巴だ。宜しくな」
つぐみ「は、羽沢つぐみです!」
香澄「ちなみにイヴちゃんはこのつぐのお店でアルバイトしてるんだよ!」
飛鳥「アルバイト?」
つぐみ「私の家珈琲店やってて…。良かったら来てね」
飛鳥「あ、はい」
と、飛鳥は普通に返事した。
蘭「そういえばあんた、クラスは?」
飛鳥「1年3組です」
モカ「あー…知り合いがいないクラスだねぇー」
と、Afterglowとも仲良くなったが、男子生徒達の嫉妬の眼差しが凄かった。
飛鳥「……」
モカ「あー。やっぱりこうなっちゃうよねー」
飛鳥「当分はソーシャルディスタンスを取った方が良さそうですね」
香澄「えー!!」
その時、イヴが誰かに気づいた。
「あっ、アヤさん!」
「え?」
皆が彩の方を見ると、彩と同じパスパレのメンバーである大和麻弥、氷川日菜がいた。彩は飛鳥の顔を見て驚いている。
飛鳥(あっ)
彩「あ、あ、あなたもしかして…!!」
日菜「あーっ!! 半年前チケットを拾ってくれた人だー!!」
麻弥「お、同じ学校だったんスね…!!」
しまった。と飛鳥は思ったが、今更誤魔化せそうにもないし、周りの生徒達も自分達を見ている事に気づいた。
彩「あ、あの!! もしかしてチケットを拾ってくれた人ですか!?」
日菜「いや、絶対そうだって!」
麻弥「ひ、日菜さん!」
飛鳥は口をへの字した。
飛鳥「ええ。その通りですよ」
彩「……!!」
彩は涙を流した。飛鳥としては「オレ、そんな大したことしてないんだけどなぁ~?」と思っていた。何故こんなにも仰々しいのだろうと思っていた。
飛鳥「ただ…」
「?」
飛鳥「これ以上関わるとファンの皆さんを刺激させてしまうので、当面は会うのは控えましょう」
日菜「いや、イヴちゃんとは一緒にいるじゃん!!」
飛鳥「若宮さんではなくて、戸山さんに誘われたんですよ」
と、飛鳥はこのようにして好感度を下げる作戦に出た。飛鳥は人から嫌われるのは慣れている為、特に気にしはしなかったが、万が一の事で皆を危険な目に合わせてしまえば、責任が取れないからだった。
沙綾「一丈字くん。イヴや日菜先輩達に気を遣って、関わらないようにしてるんですよ」
香澄「気にする事なんてないのにねー」
日菜「そーだよ!」
日菜も突っかかった。
飛鳥「あなた方が気にしなくても、ファンの人たちは気にするんですよ。周りをよく見てください」
と、周りを見渡すと、男子たちは必死にごまかそうとしていたがバレバレである。
麻弥(あ、あぁ…)
沙綾(何となく分かった…)
麻弥と沙綾は察した。
飛鳥「お変わりありませんか?」
彩「本当に…本当にあなたのお陰で…」
と、彩は泣いていた。
飛鳥「確か私がいなくなった後、声をかけられて上手くいったと…」
彩「本当にあなたのお陰です。ありがとうございました!」
飛鳥「良かったですね」
飛鳥は普通に返事した。
香澄「あれ? そういえば千聖先輩は?」
日菜「あー。千聖ちゃんは今日仕事だよ。覚えてる? 千聖ちゃん」
飛鳥「ああ…あの金髪の方ですね…」
麻弥「まあ…ここで立ち話もなんですから、ゆっくりお話ししませんか?」
と、下記のメンバーで話をする事になった。
・ 一丈字飛鳥
・ 戸山香澄
・ 山吹沙綾
・ 美竹蘭
・ 青葉モカ
・ 上原ひまり
・ 宇田川巴
・ 羽沢つぐみ
・ 若宮イヴ
・ 丸山彩
・ 氷川日菜
・ 大和麻弥
男1人、女11人とまさにハーレムだった。
モカ「どう~?」
飛鳥「いやー。生きてここから出られますかねぇ」
「ネガティブ!!!」
飛鳥の言葉に皆が突っ込んだ。実際に男子生徒達は血の涙を流していた。
飛鳥「で、皆さんご活躍されていて、何よりです」
麻弥「本当にあなたのお陰っすよ」
飛鳥「いえいえ…」
彩「それで、あなたも何かなかった? SNSに拡散されてたけど…」
飛鳥「そんな大したことはございませんでしたよ」
飛鳥が苦笑いした。
飛鳥「まあ、次の登校日にクラスメイト達から色々言われましたけど…」
日菜「例えば?」
飛鳥「お前を殺してやるって言われました」
空気が止まった。
飛鳥「私はこう言い返しました。やれるもんならやってみろって」
「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!」
と、皆が突っ込んだ。
飛鳥「まあ、皆さんの事について詳しく教えて頂きましたね。例えば若宮さんは元々はモデルだったとか、氷川先輩がオーディションで加入したとか、今はここにいない白鷺先輩が女優さんだったとか」
香澄「え? 飛鳥くん、千聖先輩が女優さんだって事も知らなかったの?」
飛鳥「あまりテレビ見ないので…」
飛鳥が苦笑いしていたが、WONDER BOYの仕事でそれどころじゃなかったのだ。
飛鳥「まあ、皆さんがご活躍されて何よりです」
麻弥「いやあ、本当にありがとうございました」
そう話をしたが、飛鳥としてはもう話す事はなかった。何しろ本当に彩たちが今もアイドルとして活躍できているので、それで満足していたからである。
飛鳥(まあ、後はフェードアウトするだけだな…)
そんな中、モカは飛鳥をじーっと見つめていた。
おしまい