全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第62話「野外活動・1」

 

 

 ある日の事。飛鳥達は林間学校に行く事となった。

 

飛鳥(食傷気味だと思いますが、ご了承ください)

 

 ちなみにバスはクラスごとであり、飛鳥は3組だった為、香澄たちや蘭たちとは別のバスだった。1組と2組の男子たちはここぞとばかりに香澄たちに猛アプローチしていたが、有咲、美咲、蘭がガードしていた。

 

モカ「モカちゃんとお話しよ~」

飛鳥「……」

 

 飛鳥はゆっくりできると思ったが、スマホでモカが話しかけてきた。

 

飛鳥「…クラスの人たちと話さなくて大丈夫?」

モカ「大丈夫だよ~。蘭たちが頑張ってくれるから~」

蘭「ずるいんだけど!!」

 蘭が突っ込んだ。

 

 と、なんやかんやでモカと喋っていた。

 

 そしてあっという間に自然の家に到着した。

 

香澄・はぐみ「ついたーっ!!!」

 と、香澄とはぐみが叫び、他のメンバーもバスから降りた。

 

「さあ、バスから降りたら体育館に集合だ!」

 先生にそう言われて全生徒は体育館に集まり、諸注意を受けてそのまま部屋に向かった。当たり前だが、飛鳥はクラスメイトの男子と同じ部屋である。

 

飛鳥「宜しくお願いします」

「あ、うん…」

 

 そして午後はオリエンテーションが行われて、あっという間に風呂の時間になった。

 

「さて、女湯はここ。男湯は100m歩いた先にある!!」

「ええーっ!!」

「いくら覗かせたくないからって遠すぎない!!?」

 と、男子生徒達は文句を言った。

 

「つべこべ言うんじゃないッ! 早く行け!!」

 と、先生が男湯の方向を見たが、80m先に飛鳥が1人でいる事に気づいた。それを見て他の生徒達も困惑していた。

 

「…あそこにいるの、一丈字くんだよね?」

「いつの間に…」

「そんなにお風呂入りたかったのかな…」

 

 と、皆が困惑していたが、

 

「分かったぞ!! さてはアイツ、先に風呂に入って、女湯を覗こうとしてるんだな!!」

 一人の男子生徒が言い放った。1組である。

 

「マジかよ!?」

「いや、いくらなんでもそれは…」

 

 男子生徒達が色々話す中、香澄たちも顔を合わせて話していた。

 

香澄「飛鳥くんがそんな事する訳ないよね!?」

有咲「ていうか普通に考えて無理だろ…。先生もいるのに…」

 りみが困惑した。

 

こころ(信じてるわよ! 飛鳥!!)

 

 で、飛鳥は風呂に入ったわけだが…。

 

 風呂から出た後、飛鳥は一番最初に出てきた男子生徒の後ろについていって、自分の部屋に戻ろうとしていた。

 

「……」

 飛鳥の前を歩いていた男子生徒二人は不思議そうにしていたが、飛鳥は全く気にせず歩いていた。二人が足を止めると、飛鳥はそのまま歩いていった。

 

「な、なんだあいつ…」

「さあ…」

 

 飛鳥が元の場所に戻ってくると、Afterglowと鉢合わせした。

 

飛鳥「あ、また会いましたね」

モカ「飛鳥くん。まさかとは思うけど女湯覗いたりとかしてないよね?」

飛鳥「勿論ですよ。で、一人で歩くと疑われるので、あの人たちが来るまで脱衣所の外で待って、ずっと後ろを歩いてました」

「そういう事だったのか!!!」

 

 と、二人の男子生徒が突っ込んだ。

 

ひまり「な、何もそこまでしなくても…」

飛鳥「いやー。もう自分の身は自分で守らなきゃダメですからね。それでは」

 そう言って飛鳥は去っていった。

 

蘭「モカ…」

モカ「ゴメ~ン…」

 すると後ろからイヴが現れた。

イヴ「どうしたんですか?」

巴「あ、イヴ。実は…」

 巴が事情を説明した。

 

イヴ「アスカさんがそんな事する訳がありません!!」

つぐみ「そ、そうだよね…」

 つぐみが苦笑いした。

 

蘭「モカ。後でちゃんと謝っときなよ」

モカ「分かったよ~」

 蘭の言葉にモカが唇を尖らせた。

 

 そして夕食。食事はバイキングだった。香澄たちに見つからないように、飛鳥は3組男子の近くの席で食べている。だが、会話をする事はなく、一人で黙々と食べていた。

 

蘭「……」

イヴ「……」

 蘭たちやイヴが声をかけようにも微妙な立ち位置だった為、迂闊に声がかけれなかった。

 

 飛鳥は食事を取りに行く事はなく、存在感を消して、食器を片付けてその場を去っていった。

 

香澄「あれ!? 飛鳥くんがもういない!!」

たえ「食べるの早いんだね…」

こころ・イヴ「……!!」

 

 香澄とたえが暢気な事を言っていたが、こころとイヴが驚いた。

 

モカ「…メールには『気にしないでください』って書いてるけど」

巴「きっとうちの男子たちに気を遣ってるんだな」

蘭「そんなに気にしなくてもいいのに…」

 

 モカ達は心配していた。

 

ひまり「…ねえ、やっぱり一丈字くん。何かあったんじゃない?」

つぐみ「え?」

 皆がひまりを見た。

 

ひまり「昔の事を話したがらないし、もしかして虐められてたんじゃ…」

巴「確かに言われてみれば、アタシ達に気を遣いすぎる所があるからな…」

 ひまりの言葉に巴も同意した。

モカ「……」

 

 そして食事が終わり、肝試しになった。飛鳥はいたって普通そうにしていた。

 

「回るのは班ごとで、順番はこれから決める! ちなみにクラスは1組、3組、2組の順番だ!!」

 

 と、早速肝試しが始まった。ちなみに班は男女混合で、香澄たちバンドガールズと一緒の班の男子の大半はウハウハだった。そりゃあもう幽霊が出た時に女子が抱き着いてくると思っていた…。

 

蘭(絶対にやらない!! 絶対にやらない!!)

巴(女子同士で固まればいいんだ…うん…)

 ちなみにAfterglowは見事にバラバラだった。

 

 そして肝試しが行われた。やっぱり脅かし役はとてつもなく怖く、生徒の大半を恐怖に陥れた(飛鳥はいつも通りだったが…)

 

 やっぱり事件は起きるのだった…。

 

「イヴちゃんと同じ班の男子が全員行方不明!!?」

 

 何という事だろう。イヴと一緒に組んでいた男子たちが行方不明になってしまったのだ。そして飛鳥が目を閉じて、超能力で感知して、場所を見つけた。

 

飛鳥(いた!! コースから外れたんだ!!!)

 

 飛鳥が目を開いた。

 

イヴ「ど、どうしよう…」

 イヴが困った顔をしていると、飛鳥とこころが顔を合わせて頷くと、飛鳥は存在感を消してそのまま走っていった。

 

「気にする事ないよ。イヴちゃん」

 と、男子がやってきた。

 

「こういう時、一丈字が何とかしてくれるだろ。おい、お前が行けよな。いっつも女子も助けてるんだから、男子も平等に…」

 と、男子が飛鳥に話しかけるが、もう既にいなかった。ちなみにこの男子は面倒事を押し付けたいのと、飛鳥の好感度を下げる為に、メタ発言をしたのだ。

 

こころ「飛鳥ならもう助けに行ったわ!!」

イヴ「ええっ!!?」

 イヴが驚いた。

 

「そ、それならいいんだ!」

 と、男子生徒は開き直るが、周りの視線が冷たかった。

 

「それならいいんだじゃねぇだろ…」

「何言ってんの…?」

「こんな非常事態に…」

「言い方ってもんがあるだろ…」

 

 という周りの生徒達のクレームで男子生徒は大人しくなった。

 

 

こころ(頼んだわよ…飛鳥!!)

 

 

つづく

 

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